現場DXのリアル

「今度うち、DXやるらしいよ」と噂で聞いてから、担当が回ってきて、スタートはさせてみたものの、といったところからこれまでを、時系列的に書いてみたいと思います。何かの参考になれば。

会社の方針にDXっぽい言葉が増えてきた

何かDXっぽいワード、TableauとかBigQueryとか、Tableauくらいしか聞いたことがないな、という横文字が飛び交っています。DX、できれば何かよくなりそうだけど、普段ものを買おうにも「罰ゲームかこれは!」というレベルの説明が必要な当社で、高い年会費がかかりそうなツールたちに本当にお金出すのかな?という疑問が。とはいえ関連ワードを検索してみたり、ウォームアップ開始です。

担当が回ってきた&何か立案するようにと

普段から部署のPCが絡む仕事、データが絡む仕事を一手に担ってたので、「担当来るだろうな」と思っていたら案の定。と同時に、「課ごとにどんなデータをDXしたいか、案を考えて資料にまとめて」と課長から指示が。人によってはここで違和感を感じたのかもしれません。このときは「じゃあ何か考えるか」と思っていました。

何か煮えきらない

幹部(管理職以上)が集まる会議で先日まとめた資料を報告した、各課がそれをやった、との話は聞いたのですが、じゃあどうなる?という話は出てきません。話が立ち消えになった?と、営業とかサービスとか事業直結の部門が優先になった?と、そんな可能性を考えつつ、「今回せっかく方向を作ったからExcelでDXやろう」と思い、Excelにまとめてみる作業を開始。

勉強はしてみるが

どうやら営業、サービスが優先だったみたいで、そっちにDXの偉い人の支援が入っているみたいです。「うちは最後の最後かな?」みたいな根拠のないことを考えつつ、興味を持ったので各種勉強会の機会に参加。もっぱら聴講です。
横文字の用語が増えました。一つもわかりません。後から知ったことですがいくつかは社内用語でした。主催周りのDX先行の方々は用語解るので盛り上がっています。その用語を前提にした質問も出ています。一旦、「どんなイメージ」だけに徹して記憶に残すことにしました。

その一方、私達の課は開発で、マテリアルズ・インフォマティクスに興味があります。展示会でそんな会社の方がいらしたので話を聞いてみます。
どうやらうちの会社でも導入している人がいるらしいです。お〜!これは期待持てます。
ミニセミナーもやっていたので立ち聞きします。高分子、リチウムイオン電池、といった成功事例が喧伝されます。「やっぱり花形業界優先だね〜。自分たちのやっている開発は少し違うんだけど使えるかな?」みたいな感じで聞き進めます。
最後に、「マテリアルズ・インフォマティクスは良質なデータがあって始めて機能する。すべてが揃ったデータセットが必要。あと、あえて外れの実験もやる必要がある。たいへんなのはデータを揃えること。」と聞いて、「あれ?そこの埋めを期待してたんだけど。全部データがあってなら実験計画法、今までやってたExcel統計と何が違うんだ?」と思い、少しだけマテリアルズ・インフォマティクス熱が下がりましたが、何かやりようもあるだろうと思いつつ帰路へ。

立案その2

私達の業界、展示会は冬が多く、社は3月決算なので、つまり年度末です。
課長から、「データに関する困りごとを資料にまとめるように」と。戦術変えたんだ。
「やりたいことと困りごとは同じだけどな」と思いつつ、聞きかじってきたマテリアルズ・インフォマティクスも入れて、AIの力も借りて開発をブラッシュアップさせたい、といった資料を作りました。
今回も課長が報告後しばらく音沙汰なかったのですが・・・

長くなったので次回、2年目。

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