負けない、出張報告

できれば出発前、もしくは往路である程度書いてしまう。出張先でやるのは答え合わせと修正。


私がいる業界では今、冬の展示会シーズン、というお祭り気分です。そしてもうすぐ春の学会シーズン。皆様はいかがでしょう?
本記事は、主に学会、展示会の報告を念頭に置いています。客先に行く出張なんかは、現地で議事録、作業報告書、となって、この手法を完全には取りづらいかもしれませんが、ある程度は取ってみる余地があるかもしれません。(逆に議事録と作業報告書は出張中に必ず作られるので今回関係ないかも)

出張報告書は鮮度が命

「レポート」と名が付くものはすべからくこの傾向がありますが、出張報告書は最たるものだと思います。最も価値があるのは帰ってきた日か翌朝、あとはどんどん価値が下がって、1週間も経つと、「ああ・・・」みたいな。ましてや1ヶ月も経つと、書いたのに話題にならない・・・
ベテランになるほど、展示会、学会、知っていること多いので、百戦錬磨の管理職の方々はご同意いただけるかな?と思います。

What's New ? を知りたい

報告される側が期待するのは、すべてを網羅した詳細内容よりは、「何か変わったのあった?」「何かおもしろいのあった?」といったトピックス的なものかと思います。トピックスが1件あれば及第点、3件あればなかなかのものかな?と思います。トピックスの大きさによっては1件だけでも大成果、まであります。

出張報告書の建て付け例

私がやっている内容です。

  1. 日時、出張先、イベント名、出張者: 最低限の情報です。

  2. 出張の目的: 何でそれに行ったのか、逆に言えばこの出張報告書は何を報告しているのかを書いています。

  3. イベントの概要: このイベントは何なのか?特に回覧先には知らない人もいるので書きます。「お金をかけて行く価値があるイベントだったんだよ」というアピールでもあります。公式ページの内容をまとめる感じでO.K.

  4. 全体の傾向: 自分が関わる分野だけでO.K. 集計的なものです。展示会なら出展者リスト、学会ならタイトルリスト、を見て、「今回はこういう傾向でした」なら出張前に調べがつくかな?と思います。数字で出せれば最高です。この作業は、出張先で特に見に行くものの目安を探る意図もあります。

  5. トピックス: これも慣れると出張前に書けたりするのですが・・・「以下、印象に残ったものを報告する。」みたいなことを書いて挙げとけばO.K. です。(ちょうどこの箇条書きみたいな感じで)

展示会攻略法

行く前にテーマを決めておく

「今回は今やっている仕事のここを見てくるぞ」みたいなものです。目的そのものみたいなものですが、出張の公式な目的はあまりフォーカスしすぎて書かないことも多いので、「特にこれ」みたいな、フォーカスされた目的になります。

1周回る

まず1周回ります。テーマに合致したブースがあれば入ります。そこで報告書に書ける内容が得られれば無事終了。テーマに合わなくても「ネタになりそう」という直感が働いたら入ってみてもいいですが、あまり頻繁にそう思うなら、1周回っちゃいましょう。

気になるブースへ

1周回って、気になるブースがあるかもしれません。まあ2〜3あれば上出来、だと思います。マップを頼りに行ってみましょう。

以上で、国内の展示会なら2時間かからないかと思います。慣れてて早足だと1時間かかるかどうか。あとはご自由に、と言ったところですが・・・

セミナー、オススメ

若い頃はなかなか目が向かなかったミニセミナー。(もちろん興味を持った上で)そこに行くと、出張報告のネタが効率的に手に入ります。目玉のものほど事前申込なので、やはり前もって展示会のページは見ておきましょう。

今抱えている案件、という特急チケット

まれに、今抱えている案件の相手先担当者と会う、というミッションが与えられることがあります。これはもう報告書が確約されたようなものなので、後の展開がぐっと楽になります。その代わり即日報告が求められるので、一報入れた後の報告書は急ぎましょう。

学会攻略法

事前に信頼できる先輩から見どころを聞いておく

今日日の学会、事前に予稿が出ます。最悪タイトルが出ます。それを見て解るなら自分で、解らなければ先輩に、見どころを聞いてしまいましょう。
その時、「君自身が感じたところが見どころだよ」とか、結局全部挙げるような人の言うことは無視して構いません。分かってれば「個人の見解」と前置きしつつもオススメ挙げてくると思います。(分野によるけど10以下くらいで)これをやるかやらないかで、学会を聴きに行くきつさが倍以上変わってきます。

過去の同学会の出張報告書に目を通せていれば、本当にすごい

オススメの先生を把握する、ですね。これも慣れれば自分でできるのですが。過去2回分くらいで十分だと思います。

「ネタ」思考で聴く

現地では、「ネタ」を意識して聴きましょう。若くて慣れないときは、ノー準備で行ったせいもありますが、「一言一句聞き洩らさないぞ」と頑張った挙げ句、要領の得ない報告書を作ってしまいました。慣れもありますが、準備でだいぶ変わると思います。

長くなった・・・

展示会と学会の攻略法まで書いてたら・・・
最後にもう一度、

出張報告書は鮮度が命!!

ではまた。

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