イノベーションの条件(人物編)

前回、イノベーションの意味を調べてみて、「革新」という解答を得ました。「革新」は多くの場合人々の何かを変えないといけないのかな?と考えると、世の中に影響を与える必要があるのかな?というのはよく言われる話です。それがない特許は「独りよがり」というニュアンスで。私もけっこう独りよがりな特許をこれまで・・・過去は思い出の中にしまって、イノベーション(革新)を起こす条件を、今回は人物から考えてみたいと思います。


イノベーションは2人の天才が起こす

井深大 ✕ 盛田昭夫
スティーブ・ウォズニアック ✕ スティーブ・ジョブス
本田宗一郎 ✕ 藤沢武夫
(敬称略、以下同)
というように、技術の天才 ✕ マーケティングの天才、の組み合わせとイノベーションは相性が良さそうです。最後の例は「ナンバー2の理想形」として有名ですが、この場合の「ナンバー2」は 2番手、よりも 2人目、として機能しています。この組み合わせの理想的な形について良い記事を見つけました。末尾に入れますので、最後まで読んで「スキ」を押してから飛んでいただけるとありがたいな、と思います。
ここまで挙げたのは技術とマーケティングですが、2人とも技術という例もあります。
ラリー・ペイジ ✕ サーゲイ・ブリン
は、コンピュータの天才と数学の天才だそうです。マーケティングの天才がいません。グーグル成功物語をネットで読む限り、技術的な成功点は分かりやすいのですが、なぜ広まったのか?そこは見つけられたら書きたいと思います。

実はビジネス以外の分野でも 2人の組み合わせは多く、
グロスマン ✕ アインシュタイン(一般相対性理論)
諸葛孔明 ✕ 劉備玄徳(天下三分の計)
・・・次にいきましょう。

イノベーションは1人のカリスマと優秀なチームが起こす

イーロン・マスクがEVを開発していたチームに「良い技術だな、一枚噛ませろや(超意訳)」で出資して今のテスラになった例が当てはまります。Appleを一度追い出されて戻ってきた後のスティーブ・ジョブスもこちらでしょう。(スティーブ・ウォズニアックは在籍しているが、隠遁に近い状態)
カリスマは最初の一歩とビジョンとマーケティング(広告塔)の役割を担い、組織が全力で商品を作る、という役割がうまく行けばイノベーションにつながります。一方で、カリスマが組織を信用できなくなって独裁に走る、という例も見られるのが、こちらのタイプの特徴です。
ここまで挙げたのはカリスマが組織をリードしていますが、もう一つ、カリスマは組織の外にいる、という例もあります。大学教授の研究成果を企業が商品化、ということで、テレビショッピング等でよく見かけます。毛髪に革新を!
少し興味がダダ漏れしました。話を戻しますと、買収によりスタートアップを取り込む大企業(特に頭に浮かぶのは米IT大手だと思います)も、こちらの例に入ってきます。この場合、技術はスタートアップ、マーケティングは大企業(例えばGoogleの基盤に乗ればみんな使うな、と思うと分かりやすいと思います)が担っている、と考えられます。

ここまで見て、個人名として有名かどうかはありますが、イノベーションを起こすには
技術 ✕ マーケティング
の要素があるのが見て取れます。(アインシュタインと玄徳がマーケティング・・・やめときます)
ここから、日本の企業がイノベーションを起こすために必要な要素が見えてきます。すごく良い話になりそうな気がしますが、次回。(独りよがりにならないことを願って)


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