2024.09.26天皇論-小林よしのり パート1

おはようございます。以前もこちらのブログ(https://note.com/ygaku/n/nfc32f28bdeb9?sub_rt=share_b)で軽く紹介しましたが、小林よしのりさんの天皇論を読み終え、大変感動しましたので、少し内容を整理してお伝えしたいと思います。

まず、天皇・皇室に関する膨大な情報を集め整理された本であることに驚愕します。そして、これらの知識は私もそうですが、現代の学校教育ではほとんど教わらない内容です。自国の根幹を成す重大な事項であるにもかかわらず、日本人の1%もこう言った知識を知らないのではないかと思います。

その元凶の一つが、GHQによって草案された日本国憲法でしょう。第一条に天皇のことについて述べられているのはいいものの、そこにはこう書かれています。「天皇は、日本国の象徴であり日本国民統合の象徴であつて、この地位は、主権の存する日本国民の総意に基く。」

まず、象徴という言葉。これは小林よしのりさんによればブランドのロゴのような象徴という軽い意味ではなく、天皇の存在自体が日本という国、日本人の団結を表すというのが本来の意味ですが、これを学校教育で習う我々は単なる象徴なら要らないのでは?という気分になりがちです。

また、国民主権に基づくという言い方は、国民の意思次第で皇室廃止もあり得ると思わせる内容で、天皇軽視に繋がる書き振りになっているということは否めません。それもそのはずでGHQは自分たち米軍を苦しめた日本人の底力は、天皇を頂点として一糸乱れず団結する伝統・文化から来るものと見抜いており、だからこそ、皇室廃止に追い込みたかったのです。

ですが、いきなり廃止すると南洋の島々、硫黄島、沖縄で想像を絶する抵抗を示した日本人たちが一億総火の玉になって、玉砕覚悟の総力戦をやってきて、米軍も多大な犠牲を強いられると判断し、天皇・皇室を残すことに決めたのです。

しかし、その代わりに天皇・皇室軽視に向かう種を蒔き、徐々に徐々に日本人を洗脳することで、皇室廃止に追い込むキャンペーンを続けています。このためにGHQがやったことは日本国憲法創設だけではありません。

例えば、米軍占領時、GHQ指令により11宮家の51方が皇籍離脱とされました。これにより秩父宮、高松宮、三笠宮のみが残り、秩父、高松宮は既に断絶し、今日の天皇後継問題という危機を生み出す元が作られています。

また、皇室祭祀に関わる名前を持っていた祭日を名称変更することで、国民にとっての皇室祭祀の存在や意義を希薄化させることも行っています。例を挙げると11/23の新嘗祭が勤労感謝の日に、春/秋季皇霊祭は春分/秋分の日になっています。

そして極め付けは神武天皇の即位を祝う2/11の紀元節は名称変更だけでは許さず、祝日としての存続も認めませんでした。紀元節祭も中止されています。しかし、昭和天皇は臨時御拝という形で紀元節の御親拝を続けられ、1962年には建国記念日という名前で祝日として復活しました。いまだに紀元節祭は復活してませんが、平成天皇も臨時御拝を続けられたようです。

書くことがあまりに多く整理しきれませんので、今日はこれくらいで、後日また続きを書きたいと思います。こう言った歴史を知っていくことは、日本人とは何か、どう生きていくべきかを考える上で非常に重要なことなんだろうと信じています。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?