観てよかった映画vol.1
今回は箸休めということで、私が観て良かった映画を紹介していきます。
別に興味がないと言われれば、それまでなんですが…(笑)。
近い将来、「観て良かった映画は何ですか」と聞かれることを想定して自分なりの見解を、まとめておこうと思いました。
のぼうの城
あらすじ
周囲を湖に囲まれ、浮城とも呼ばれる忍城(おしじょう)。領主・成田氏一門の成田長親は、領民から「でくのぼう」を略して「のぼう様」と呼ばれ、親しまれる人物であった。
天下統一目前の豊臣秀吉は、関東最大の勢力北条氏の小田原城を攻略せんとしていた(小田原征伐)。豊臣側に抵抗するべく、北条氏政は関東各地の支城の城主に籠城に参加するよう通達した。支城の一つであった忍城主の氏長は、北条氏に従うように見せかけ、裏で豊臣側への降伏を内通し、籠城作戦に参加していた。
「武州・忍城を討ち、武功を立てよ」秀吉にそう命じられ、石田三成は成田氏が既に降伏を決めているとは露知らず、戦を仕掛けんとする。城はすぐに落ちるはずだった。だが、軍使長束正家の傲慢な振る舞いに怒った総大将・長親は「戦」を選択した。当主・氏長より降伏を知らされていた重臣たちは、初め混乱するが覚悟を決め、かくて忍城籠城戦は幕を開けた。
元々、原作を読んでいたので映画化が決定された瞬間から待ち望んでいた作品。小説の壮大なスケール感や弱者が強者をコテンパンにする爽快なストーリー展開は見ていて本当に胸のすく作品となっています。主演の野村萬斎さんの圧倒的な演技力もどんどん映画の世界に引き込んでいきます。
この作品で著者の和田竜さんはビッグネームになったと記憶しています。「忍びの国」「村上海賊の娘」など他の作品も衝撃的な面白さです。
天空の蜂
あらすじ
錦重工業小牧工場試験飛行場の第三格納庫から、軍用の巨大ヘリコプター「CH-5XJ(ビッグB)」が「天空の蜂」を名乗るテロリストに制御を奪取された。その日は、航空自衛隊への正式納入を間近に控えた領収飛行が行われる予定だったが、「ビッグB」は大量の爆薬を満載したまま、テロリストの遠隔操縦によって、福井県の高速増殖炉「新陽」の上空へ飛び去った。
日本政府へ届いた脅迫状は、現在稼動中や建設中の原発の発電タービンを全て破壊せよ、さもなくば巨大ヘリを「新陽」に墜落させる、という驚くべきものであった。「ビッグB」が上空にホバリングしていることの出来る時間は8時間ほどしかなかった。その上、機内には、見学に来ていた子供が取り残されているという、テロリストにとっても予想外の事態が判明する。
燃料切れによる墜落というタイムリミットが迫る中、自衛隊は原子炉の真上でホバリングしたままのヘリから子供を救うという難しい任務に挑む。一方、原発の安全神話を掲げてきた政府は、テロリストの要求にどう対応するか逡巡するのだった。
たまたま子供が乗り込んでしまった巨大なヘリを遠隔操作によって高速増殖炉の真上でホバリングさせ、政府に原発の停止を要求するテロリスト。それに立ち向かうヘリ・原発の技術者たち。燃料が切れてヘリが墜落するまで8時間の猶予の中で子供を救出し、墜落を阻止できるのか…。
東野圭吾作品はこの映画が初めてですが、スリリングな展開に引き込まれるエンタメとしてのクオリティの高さも印象的ですが、原発について深く考えさせられるテーマ性も併せ持つ作品。よくこれを映像化したな、という制作陣の素晴らしい技術にも興奮すること間違いなしの映画です。
日本のいちばん長い日
あらすじ
1945年7月。太平洋戦争での戦況が悪化する日本に対して、連合軍はポツダム宣言の受託を迫る。連日にわたって、降伏するか本土決戦に突き進むかを議論する閣議が開かれるが結論を一本化できずにいた。やがて広島、長崎に原爆が投下され、日本を取り巻く状況はさらに悪くなっていく。全国民一斉玉砕という案も取り沙汰される中、阿南惟幾陸軍大臣(役所広司)は決断に悩み、天皇陛下(本木雅弘)は国民を案じていた。そのころ、畑中健二少佐(松坂桃李)ら若手将校たちは終戦に反対するクーデターを画策していた。
私は司馬遼太郎作品の影響を諸に受けているため、戦国時代や幕末~明治までの時代の小説を好んでいました。ただ、半藤一利先生の昭和史を読んで以降、昭和の時代の歴史観にも興味を持ち始めたところにこの映画を知りました。学校授業でも「近代・現代」にはあまり生徒も興味を示さない印象でしたが、この時代を駆け抜けた人たちのドラマは本当に熱いです。著書を読んで映画を見ることをおススメします。
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