見出し画像

シント・トロイデン ここから世界への話

少しだけ仕事の絡みがあったシント・トロイデン
ここから世界へという明確なコンセプトで、DMMがオーナーとなってベルギー1部で活躍するクラブ。

日本のオーナーが日本人選手を数多く抱え、日本の有力なスポンサーをつけて注目を集めている。

ここから世界へ にはとても明確な意志がある。
日本のブランド、日本の優秀な製品や人材を、ベルギーの地で輝かせて、世界へ飛び立っていくことをサポートするのだ。

沢山の日本人選手が在籍しており、先日も香川真司選手が加入し話題となった。
香川選手の場合、ここからというよりも、元日本代表であり、今までの欧州での実績はここで語る必要もなかろうが、現在いる日本人選手とは少々趣きが異なる。どちらかと言うとクラブを引っ張る存在としての獲得だと推測している。

クラブの卒業生では、冨安選手、遠藤航選手、鎌田大地選手はここから羽ばたいた。
いまから、羽ばたくであろう、林大地やシュミットダニエル、橋岡などのロールモデル。
クラブとしても、羽ばたいてもらって、移籍金を獲得して、更に若い有力な選手を「買って来て」育てるのだ。(言い方!)

マリサポの皆さんには密かな情報として、現監督のケヴィン・マスカットさんの監督経歴の直近はこのシント・トロイデンなのだ。あまり上手くは行かず短い期間で退任となったが。

さて、このシント・トロイデン。スポンサーには日本の企業が名を連ねる。
簡単にいうとここから世界へのコンセプトに共鳴してという事もあると思うのだが、欧州のクラブとはいえ異例の人数の日本人選手が在籍して日本でのコンテンツとしてのマーケティング効果もありとの事だと思うのだ。
2020年からDAZNでも視聴可能なリーグにもなり、他のクラブにも沢山の日本人選手がおり、日本人対決も観られるリーグとなっている。
もはやベルギーリーグあげて日本のマーケットもきっちり狙っているのかとも思える。

元々欧州へのステップアップリーグとして自ら位置づけていることもあり、いわゆる外国人枠が殆どない。従って、各国の欧州ステップアップを狙う選手が山のように来ているのだ。

スポンサーの話に戻る。
私は数年前少しだけ関わらせて頂き、現地にも行った。人口1万5000人の小さな街。
だが街のシンボルであり、誰もが応援している。
僕らだけでレストランで食事をしていたら(たしかタイ料理)
「君たち日本人か?カマダとトミヤスは素晴らしかったな!ハッハッハ」とビールサービスしてくれた。私は酒飲めませんけど。そんな感じなのだ。

Jリーグもホームタウン制を敷いて。地域密着でやってるけど、究極のホームタウンサポーターはこんな事なのか。と思ったのだ。

さて、驚きを持ってニュースに触れたのがこれである。
あのにしたんクリニックが胸スポンサーに!
マーケティング領域でも協働するとの記述も。

現地のサポーターには
何だこのひらがなとカタカナは?
だろうなと。

日本の企業が欧州で胸スポンサーをするのは山のようにあるし珍しいことではないけど、これは日本の国内サービス。欧州でのブランディング効果とかビジネス展開とかそういう堅苦しい話ではないのかなぁと。
クラブ、サッカーをコンテンツとして見た時にはもはやエリアとか国とかは関係ない。ボーダレス!日本でもきっちりリーチ出来るということなのかと。

逆に考えれば、Jリーグでいえば、タイでの人気が上がってきてる。そこから考えてタイのブランドが日本のクラブの胸スポンサーをやるような事か。
胸スポンサーとして、ほとんどの日本人が読めないタイ語の文字のスポンサーロゴが踊るのだ。
これを「意味わからん」とするのか、「ファン、スポンサーがボーダレスに広がった」と見るのか?
今のJリーグサポやサッカー関係者はどう反応するんだろうか。
大抵の場合、全部じゃない、決して全部ではないがJリーグのクラブは、おらが町の有力企業がスポンサーになっている。これは健全だしそれこそホームタウンのクラブというもの。
ただ、そこにボーダレスなスポンサーがつくとしたら?ボーダレスにファンが出来るとしたら?
クラブのマーケティングが少し変わるよね。と。

シント・トロイデンは、ここから世界へ で壮大なサッカーコンテンツと人材のグローバル化を実験してるんではなかろうか。
と思う今日この頃。

にしたんクリニックと次は何を仕掛けてくるのか?楽しみである。

ホームスタジアムスタイエン
クラブオフィス、ホテル、ショッピングセンターもある複合施設のスタジアム
趣きのあるベルギーの小都市
シント・トロイデン駅

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?