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【相場概況】3月BOJ、FOMCを迎えるにあたって

こんばんは、ふるかいです。
来週の中銀イベントウィークを迎えるにあたっての頭の整理に使っていただけますと幸いです。

<BOJ (3/19火)に向けて>

市場の関心は「マイナス金利の解除か否か?」という点にあると思ってますが、個人的には今週月曜日にその論点は結論がついていると考えております。

今週月曜日は先週末のエヌビディア株下落につれる形で日本株も弱含む展開に。
TOPIXは前場引けのタイミングで前日比▲2.0%超の下落をしており、市場は後場に日銀がETF買いが入るかに注目してました。
(これまで前場引け前日比▲2.0%で日銀はETF買いをしていたため)

結局日銀は現れず、終値で▲2.3%で大引けとなりました。これを"日銀は金融政策正常化を実行する"という市場へのメッセージと個人的には捉えており、今のマーケットは、マイナス金利解除が3月であっても4月であっても既に織り込み済の状況まできていると考えております。

よって、今の市場の注目は
「どれだけのペースで利上げをするのか」
「どの水準が今回の利上げサイクルのターミナルとなるのか」
に移っている状況だと認識しております。

ではその手掛かりはいつ手に入るのか?

それは日銀の展望レポートで発表されるインフレ見通し次第と考えます。
ちなみに、日銀のインフレ見通しを公表する展望レポートは3月ではなく4月の会合となっております。
ゆえに、展望レポートでインフレ見通しを含むフォワードガイダンスを公表し、それに基づいて政策金利を変更(マイナス金利を解除)するというのが、最もきれいな道筋となっているといわれております。

(展望レポート:インフレ見通し)
2024年
+2.8%(10月)→+2.4%(1月)→⚫︎ %(4月)
2025年
+1.7%(10月)→+1.8% (1月)→⚫︎%(4月)
2026年
⚫︎% (4月) new!!

(頭に入れておきたい政策変更ツール)
・マイナス金利解除
• YCC解除
・ETF買い停止(今週月曜日TOPIX▲2%超下落しても買い付けはなかった)

(春闘)
本日16:15に連合が第一回回答集計を発表しました。結果は事前予想の+3.9%を大幅に上回る+5.28%!!ちなみに昨年度は前回+3.6%。
日銀が金融政策正常化をするには十分な材料が揃った形になります。

<FOMC (3/20水)に向けて>

マーケットの利下げ折込を見ると、市場vsFedの闘いはFedに軍配が上がった格好に。

(2024年の利下げ折込:OIS)
12/15 ▲151bp (6.04 g)
※12/13FOMC:Fed2024年利下げ見通し▲75bp(3回)
→1/16 ▲156bp (6.24回)
→2/15 ▲95bp (3.8回)
→3/14 ▲74bp (2.96回)
足元は市場とFedの年内利下げの見通しがリンクしているので基本的にはノンイベントを予想します。

(大統領選)
それよりも注目は大統領選です。
共和党のトランプ氏の攻勢が止まらず、バイデンを追い込んでいます。
USスチール買収の件も今までバイデンはコメントをしていませんでしたが、トランプの支持層であるブルーカラーに対するアピールとして、日本製鉄にネガティブな発言をしています。また、トランプ大統領が戻ってくると、再エネマーケットにもネガティブとなります。
おそらくパリ協定も再び離脱し、不可逆的な潮流であった脱炭素のトレンドが小休止する可能性があります。
ビジネスにも影響してくるので、そのような観点で大統領選をウォッチしていきましょう。

以上です。
お付き合いいただきましてありがとうございました!

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