【相場概況】7月BOJ・FOMCを終えて
こんばんは、ふるかいです。
足元、ドル円・株価ともに調整が激しく、資産運用に悩んでいる方も多いかと思います。
頭の整理に使って頂けますと幸いです。
ドル円161円半ばから146円半ば台へ
かつてないスピードで円高に振れてます。
これは米国政治も交えた大きなストーリーで説明しなくてはなりません。
・6月末「神田財務官、7月末で退任報道」
→ 161円台
・6月末米TV討論会超高齢者(バイデン)vs犯罪者(トランプ)
→ 「もしトラ」から「もうトラ」へ?
・7/1(月)ISM製造業:弱い
→ GDPナウ2.2%→1.7%下方修正(161.73)
・7/3(水)ISMサービス:弱い
→ 金利低下、GDPナウ1.7%→1.5%、SP・Nas最高値更新(一生一緒にエヌビディア♪(フラグ))
・7/5(金)米雇用統計:失業率上昇、過去分大幅下方修正
→ SP最高値更新
・7/7(日)都知事選:小池勝利、石丸2位、蓮舫3位
→ 自民党、推しの小池勝利でなんとか首の皮一枚つながる
・7/10(火)パウエル議会証言:特になし
→ SP史上最高値更新(5600台)、GDPナウ2.0%へ。
・7/11(木)CPI:下振れ、NATO会議:ゼレンスキーをプーチンと紹介
→ CPI後ドル円161円台半ばから158円台(為替介入/通称神田OJT)、米2y▲11bpのブルスティープで9月利下げ折込進む。NATO会議の失態でバイデン終了のお知らせ。
・7/14(日)トランプ銃撃事件:強いアメリカの象徴
→ バイデンさらに追い込まれる。イーロンマスクはトランプ支持表明。「確トラ」へ。トランプトレードでビッドコイン買い・超長期債売り。副大統領はバンス。
・7/16(火)米小売:上振れ、コントロールグループ強い、トランプ:パウエル議長の任期前解任はしない、大統領選前に利下げは行わせない
→ GDPナウ2.0%から2.5%へ上方修正。トランプは利下げは自分の手柄にしたい模様
・7/17(水)河野大臣:日銀は円安是正のための利上げを、バイデン:I'm sick(コロナ陽性)、ウォラー理事「利下げに近づきつつある」、シューマー民主党重鎮:国全体の利益を優先した出馬辞退をバイデンに要請
→ 半導体全滅(SOX▲6.8%、NVDA▲6.6%)、ドル円156円台、GDPナウ2.7%上方修正
・7/22(月)バイデン撤退、ハリス出馬表明
→ 大口献金者のジョージクルーニーからもバイデン撤退要請あり。これで検事vs犯罪者の構図に。トランプは女性差別や人種差別攻撃が封じられ「恐ろしく無能」という表現で攻撃。
・7/24(水)ロイター「来週BOJ利上げ、買い入れ減額検討」、ダドリー「考え直した、来週Fedは利下げをした方がいい」
→ ドル円153円台。SOX▲5.4%
・7/25(木)2QGDP:2.8%(強い)
・7/30(火)イスラエル軍:ベイルート攻撃、日経リーク「日銀追加利上げで0.25%に」、MSFT決算後▲7%
→ ドル円153円割れ
・7/31(水)BOJ:追加利上げ決定(0.10%→0.25%)買い入れ減額。FOMC:利下げなし。神田財務官は神田内閣官房参与へ。イラン「イスラエルへ報復を」
→ 米国バイバック倍増+月末フロー+地政学リスクで米10Y4%割れ。
・8/2(金)米雇用統計:失業率4.3%まで上昇、サームルールヒット(リセッション入りのシグナル点灯)、シティ・JPM「9月と11月に50bp利下げ予想」
→ 米2y▲28bp、ナスダック▲2.4%、9月利下げ50bp折込90%、ドル円146.5付近、日経先物35000割れ。
ここからの相場リズム
まず8月はジャクソンホール(22~24日)で、パウエル総裁の9月利下げスタンス(25bpor50bp)について確認。6月のFOMCでは年内利下げ見通しの中央値を3回から1回によりタカ転していただけに、9月のFOMCで50bp(2回分)とすることは自ら過ちを認めることになるため、果たしてできるのだろうか。
ただし、このままインフレバスターを達成した英雄で幕を引くためには50bp利下げもいとわないと考える(コロナの時は100bp一気に利下げした背景もある)
そこから9月は日本の総裁選。最近は政府要人からの日銀に対するコメントも多く、政治動向には注目していきたい。そしてFOMC(9/18)・BOJ(9/20)と続く。
ここから年末にかけては米国大統領選。
ダークホースは中東の地政学リスク(イラン・イスラエル)
大局観を捉えながら日々のニュースを追いかけていきたい
最後までご愛読ありがとうございました。
今後ともよろしくお願いいたします。
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