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変化は避けられないモノ(別冊)

新しモノ好き
子どもの頃から、言われ続けて62年
更に「飽きっぽい」よねと言われることも多々ありました。

時代は変化するもの

「人は変化を好まず、今の安定の継続を願う生き物」
誰の言葉か知りませんが、どこかで読んだ記憶があります。
しかし、時を流れというならば、僕らはその流れを下っている「葉っぱ」なのかもしれません。
河は澱むこともあれば、急流になることもあり、周辺の地形によってスピードや落差が変わります。
「葉っぱ」は好む場所に留まることはできないのです。

新しいは変化の兆し

PCのデータをカセットテープに録音していた時代をご存じでしょうか?
電話の受話器をカプラーにベルトで止めてインターネットに繋いでいた時代をご存じでしょうか?
この時代、PCが現代のように使われると想像した人は多くありませんでした。
1980年にSHARPからポケットコンピューターが発売されました。
当時20代だった僕は、Basicで動く小さなPCを手に入れて、プログラムを書き始めました。
廻りから「新しいものが好きやね」とか「なんの役に立つんや」とかよく言われました。
それから42年が経ち、僕は今、ビジネスで使うPCのメンテナンスやアプリケーションの企画製作の仕事をしています。
今も現役で、PCを仕事の生業に出来ている理由は「新しい技術を面白がる」好奇心があったからに他なりません。
今や少なくなったISDNで繋がったPCだって、TAだってメンテできるのは、経験を積み上げてきた証なのです。

恐竜は絶滅したのだろうか

恐竜は絶滅したとよく言われますよね。
その一方で、クジラの祖先は4本足の恐竜だったと言われています。
原型は留めていないけれど、進化(変化)を繰り返し、恐竜は今も生きていると解釈できないのでしょうか?
人類は、権力と支配、冨と利便を求め、炎から始まった技術革新を続けています。
蒸気機関からガゾリンやディーゼルに変化したエンジンも、電気や水素へ変化しようとしています。
F1に挑戦し、3連勝をあげたホンダも、EPowerへシフトチェンジするために2021シーズンで撤退します。
人類は好まずとも、環境・健康・思想の変化によって技術や生き方を、時代の変化に適合していかなければならないのです。
一部の職人さんの仕事や、芸術が伝承されるのは、それが現在も必要とされているからなのです。
不要となりつつある技術やスキルは、時代に合わせて変化しなければならないのです。そうでないと、やがて消えて無くなるのです。
生命やウイルスや菌は、環境変化を受入、姿を変えて今も生き続けているのは、存在するための本能なのでしょう。

スモールビジネスの変化について

最近、中小企業で起こっている変化の代表は下記の2点ではないでしょうか?
A.スモールビジネスでは、アウトソーシングのブームが去り、インソーシングにシフトチェンジされてつつあります。
・社内業務を外注にしていた企業の内製化へのリターンは加速しています。
B.働き方改革はコロナ禍の影響によって加速し、リモートワークが当たり前となりました。
・着々と準備をしていた企業は慌てずでしたが、多くの中小は対応に苦労したようです。

Aに関しては、2年程前から予兆がありましたよね。
社内業務を外注することにより、社内の仕事はスムーズに廻るようになりましたが、利益率は下がりました。
また、社内業務を外注することにより、外注している仕事ができるスペシャリストがいなくなるという、危機感も芽生えました。

目利きが効く外注先は、この変化を察知して業務スタイルの変化や、新たな事業立ち上げで対応しています。
私が知る配送業者さんは、冷凍庫を積んだ軽ワゴンを用意し、店舗への冷凍食品配達事業を立ち上げ、コロナ禍の中で宅配にも対応し業績をアップさせました。更にワクチン配送の受注も獲得し、時代への適応力を発揮しています。予兆を見逃した外注先企業は、かなり苦しい状況に陥っています。

ビジネス変化の予兆を見逃さない為に

例えばSDGsは、今後のビジネスに大きな影響を必ずもたらします。
まだまだ先の事と思っていたら、その時に対応出来なくなります。
自分の企業には関係ないなんて決めつけていたら、後で苦労します。
SDGsと同じく、ビジネスの大きな潮流の変化は、必ずビジネス雑誌で取り上げられます。
そのためにも、大きな本屋さんへ2週間に一度は足を運んで、ビジネスコーナーの雑誌や、専門書コーナーを観察してください。
今が盛りのDX(Digital Transformation)も、かなり以前から雑誌のトップコーナーに取り上げられていました。
私は2018年に経済産業省が定義を発表した時から勉強をスタートさせました。
その時、廻りの人たちは「そんなの実現しないよ」「「まだまだ先のことだよ」と言ってましたが、学びが進むにつれて「これは、実際になるぞ!」と確信を持ちました。
私のような自営業で、DXを成功させる為のサポートが出来るのは「新しいモノ好きの好奇心」と「要らないものを捨てる飽きっぽさ」が大きく影響していると思います。


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