見出し画像

7,783人過去最高を更新

クラスター発生による保育園の休園は全国で100ヶ所を超えました。
10代未満の週間感染者数も7,783人(8月12日~18日)と過去最高を記録。
予見できた第5波の感染拡大はまだ頂上が見えない状況です。

マスクに関するおさらい

COVID-19の感染拡大が始まった頃、ドラッグストアの店頭からマスクが無くなりました。
もう、遠い過去のようですが、ほんの1年前の出来事です。
マスク不足を補う為に政府が作った「アベノマスク」と言えば記憶は蘇ってくると思います。
布マスクやウレタンマスクが登場し、マスクとして充分に効果を発揮するような報道が流れました。
このとき、私がマスクについて書いた記事をご紹介します。

布マスク・ウレタンマスクは不織布マスクに比べ、ウイルスが侵入する可能性が高いことがわかります。
これは、私の個人的な見解ではありますが、布マスクやウレタンマスクをこの時点で「効果有り」とアナウンスすべきでなかったと思っています。
更に、マスクの弱点である「顔との隙間」に関する危険性もあまりアナウンスされませんでした。
当時、私が自分で作っていた、鼻からの侵入を防ぎ、不織布を2枚重ねたマスク。
現在、このような機能を備えたマスクが店頭に並んでいます。

デルタ株の感染予防に必要なのは、不織布マスクです。
人との距離がとれない場所では、必ず不織布マスクを正しく装着することが、デルタ株の飛沫感染を防ぐ正しい感染予防です。

換気の限界に着目しよう

感染拡大が始まった頃、ウイルスの不活化が期待できる次亜塩素酸など空気中に放出する噴霧器(加湿器)が販売されていました。
今、これらの製品の販売は縮小傾向にあります。
それは「空間除菌」の効果が立証できず、厚生労働省が認めていないことが主な原因のようです。
(効果がない製品が沢山販売されたことも一因と言われています)
これらが販売されていた時期に、効果のある製品を購入され、今も使い続けられておられる会社等で、一定の効果があることを私は実感しています。
換気と併用して使用することで、クラスターの発生リスクを低くする効果が期待できます。
過去にこのことを紹介した私の記事をご紹介します。

感染拡大を抑止するため、飲食店の営業時間や、お酒の提供が制限されてきました。
今、デパ地下など、換気が不十分な場所でのクラスター発生が目立ってきています。
これらの場所で、このような製品の導入は進んでいません。

楽観姿勢がまねく、現在の危機について

政府や自治体が発表する感染者数は、概ね1週間前の状況を示しています。
毎日発表される数字を現時点の数字と理解している人が少なからずおられます。
全国で25,000人を超える毎日の感染数は2週間程度のタイムラグを経て、10%程度の方が重症化へと進行していきます。
この数字から、9月初旬の重症者数は2,500程度が加算されると思われます。
目前に迫る医療崩壊は、2週間後の重症者の数が鍵を握っているのです。
感染しないことが、医療崩壊を招かない重要なポイントとなります。
そのために必要なのは、COVID-19に関する情報を正しくアップデートすることです。

これまでの常識をアップデートしよう。

現在、感染している人の多くはデルタ株といわれる変異種です。
第4波まで闘ってきたCOVID-19に比べ、感染力高く、重症化される人も多い傾向にあります。
そして、感染する年齢層が従来のCOVID-19に比べ低く、10代の感染者も確実に増加しています。
数値として、10代以下の1週間感染者数が7,783人と過去最高を更新しました(2021・8・12~8・18)。
10代の重症化率も過去0.09%未満だった数字が、0.69%へと上昇中です。
デルタ株には、従来のCOVID-19の常識は通じません。
新しい感染対策が必要となります。
過去に私がかいた記事をご紹介します。

子どもを感染から守りたいを貫くぞ!

子どもは感染しない。
感染しても重症化しない。
そんな、言葉がひとり歩きをしてきました。
それはもう通用しなくなってきました。
今月5日時点の保育園の休園数は、第4波(最大56園)の約2倍の14都道府県108か所となっています。
子どもへの感染予防を真剣に考える時が来ています。
楽観論から脱却し、万が一に備える「災害危機意識」が必要だと、私は強く訴えます。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?