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体感して学ぶアドラー心理学研究会はじまります

昨年から、『体感して学ぶアドラー心理学講座』というものを定期的に開催しております。
『嫌われる勇気』という衝撃的なタイトルで100年前の心理学者アルフレッド・アドラーが日本でより知られるようになりました。

タイトルだけは知っているけど、まだ読んでいない、、
読んだけど、なんとなくまだしっくりきていない、、
理解はしているけど、実行にうつすのはなかなか困難・・と感じている。

体感することの意味


人財開発や教育に関わって20年になりますが、体感し、内省し、そして、自身の成長へのステップを自身で組み立てていくことができる、そんな仕組みが個々の中で自然にできていることを目指して、プログラムをつくってきました(現在、『個別最適化』とよく言われていますね)。
一斉授業や多人数が参加する研修では、個別最適化の重要性は分かってはいるものの、授業・研修準備をする段階では対象者分析が必須です。
そして、多様な対象者を分析し始めると、狙いがあやふやになってしまうこともあるかと思います。
講師や教員は、「学びを与える」という妄想から解き放つことも大切なのではないでしょうか。
自身が培ってきた知識、智慧、経験を教える(与える)ことも必要ですが、学び手が自ら気づき・発見し、そして、個々の習熟度に合わせて「じゃぁ、どうしたらできるようになるか?」と最初の一歩を考えることを支援しあえる場を創るということを取り入れるだけで、お互いの熱量が上がり、学び合いのコミュニティがうまれていきます。

人が幸福になるために


アルフレッド・アドラーは、人が幸福になるために大切な考え方を提唱しています。
アドラー心理学から提唱されている「勇気」、「タテの関係からヨコの関係」、「人生の嘘」、「優越感と劣等感」「共同体感覚」「仮想論(認知論)」「課題の分離」など、本を読まれた方は共感し、そうできたら幸福度は増すと感じている人も多いと思います。
ただ、頭で理解していても、なかなか実行にうつすためには「なにをどう変えればいいか」そしてそのために、「自身がその行動を起こせていない無意識に自身をブロックしているものを発見すること」が必要となります。
当研究会では、様々なコミュニケーションゲームをつかって体感し、そこから内省(自問自答)やリフレクションを対話することで納得に変え、それを自己や他者へのコーチングに活かす実践を経て、アドラーの提唱する人としての在り方、人との関わり方を研究します。

この研究会では、以下のことを探求・研究します

● 勇気の本質
● 行動・思考のクセから自身の在り方・人との関わり方
● 優越感や劣等感が生まれる正体
● 自己の在り方を行動心理学(ココロのイロ)の観点から理解し、長所とするためのエッセンス
● 共同体感覚を生み出す仕組み
● タテの関係を生み出す仕組み
● ヨコの関係を生み出す仕組み
● 課題の分離ができるメンタルモデル
探求・研究中からの気づきや発見から、さらに探求&研究ポイントは増えるかと思います。

アドラーが伝えたかったこと

体感して学ぶアドラー心理学研究会 概要:


当研究会は、2022年10月よりスタートします。
毎月第2土曜日午前8時半~10時までの90分。上記のお題から、研究員たちそれぞれの関心のある分野を探求し、気づき・発見からの内省を通して、他者との関りにどんな変化が生まれたかなどを言語化し、それを研究会内で共有することをくり返します。
研究会参加条件は、
● 『体感して学ぶアドラー心理学講座』を受講済、または受講予定(2022年10月開催、それ以降は、2023年4月開催予定)
● Yes,Andマインドをもっている
● 智慧の共有ができる(自身の気づき・発見・学びを言語化・視覚化し、それを研究会メンバーと共有、さらなる対話に発展)
● ココロのイロ®についての基本理解がある。(こちらの動画から学んでいただけます)
● 遊び心を持っている(体感からの気づきを大切にしているので、様々なゲームを行いながら、そこからの気づきや発見を学びに変えていくため)

研究会メンバーシップ年会費は、11,000円(税込み)です。

『体感して学ぶアドラー心理学講座』参加者の声


2022年6月に開催しました当講座の参加者のみなさんに取らせていただきましたアンケートの問いは以下となります。
① いちばん印象に残っているアドラーのキーワードはなんですか?
② 生きていく上で参考になったことはなんですか?
③ この講座をどんな人に勧めたいですか?

システムエンジニアAさんの声


① 初回からアドラーの言う「勇気」が何なのか気になっていました。「勇気とは困難を克服する活力のことだ」 からの「そのせいで」ではなく「そのおかげで」とリフレーミングできるか、そして「解決社長」のインプロ、そしてひかるさんが大好きな言葉だとおっしゃっている「足ひっぱるより手ひっぱれ」が最終回にしてぴぴぴぴーっと全部繋がって、カチッとピースがハマった感じがしました。「体感して学ぶアドラー心理学」っていうタイトルがハマりすぎてる講座だなと思いました!
とはいえ本当に苦しいときって、自分一人だと「そのおかげで」となかなか考えられないし、考えられないことに罪悪感を感じて辛くなってしまうなぁとも思いました・・・そんなときに必要なのは、時間・自分の代わりに「そのおかげで」を 言ってくれる誰か・それを放置しておけるくらい夢中になれる何かだなぁと思いました。
辛い人に寄り添って「そのおかげで」を言える人でありたいです。

② 劣等コンプレックス、優劣コンプレックス
自分が生きる上での生きづらさや不自由さ、エネルギーを言葉で表現してもらえた気がします。また、子どもたちが今後生きづらくならないようにするヒントをもらった気がします。

③仕事でも家庭でも、生きづらさを感じている人。受講してすぐには楽にならないかもしれないけど、ヒントにはなるかもしれない。

保育園園長Bさんの声


①「共同体感覚」自分が今の自分で何ができるのか、何の役に立てているのか、それを考えて行動すればいいだけなのに、ついつい人に過剰に期待したり、周りのせいにしたり、自分や人を責めたり、比べて優劣をつけたりしがち。そんな時に思い出したいキーワード。周りだけ、自分だけが良ければいいということではなく、自分も周りも良い方へ向かっていけるような、関係性を創れる人になりたいと思いました。

②「自問自答」と「そのおかげ」
最近、自分を見直すということが出来ていなかったので、このような時間を作っていただいたことに感謝です。そして人との対話がいかに大事かも改めて体感しました。
結局は、自分次第で全ては自分で決めたこと。そうであるなら、できるだけ物事や環境をポジティブにとらえたい。そして中庸であることを大事にしたいって思い直しました。それから自分自答って大事。そのために他の人の助けをかりることも必要なんですよね。

③1番は職場。そして、なんだか人間関係モヤモヤするわーっていう人にもおすすめしたい。職場は自分の価値観が大きく影響するので摩擦もおこりやすい。たぶんみんな(私も含め)目の前のことで必死。確かに実際余裕はない。でも自分のことを振り返ったり、相手を知ろうとすれば、摩擦はエネルギーにもなると私は思っています。そんな場を作れたらいいんですけど。だからこそ私から「そのおかげ」を実践しないとなーって思ってます。

高校教員Cさんの声


①「共同体感覚」 自身が部活を通して体験してきた成功体験や、指導者として目指しているゴールの正体の解像度が上がった気がしました。

② 参考になったことは、ワードとか考え方ももちろんたくさん人生においてヒントがあるのですが、学びを自分の中に落とし込むと言う意味で、振り返りなどを他者と行うことで、自分が何を掴んだのかということが明確になるので、いろんな場面で振り返りはしていきたいと思ったし、振り返りも練習だと思います。

③ 目の前の部員、そして保護者。部活動の在り方って本当に薄氷の上に工場があるようなもので、何よりも難しいコミュニティーだなと思っています。1人1人が本気でよりよく在ろうという主体的な態度がないとなりゆかないし、それをどうしたら育むことが可能なのかといつも頭を抱えていますが、まだまだやれそうなことがあるんだと思えました。

 

会社員(人事)Dさんの声


① 共同体感覚:なんだかいろんな人間関係の大きな問題も元をたどればひとつひとつは小さな問題で、ひとつボタンが掛け違っただけでその小さな問題がまた新たな問題を生む…の繰り返しだな…と思うことがありました。(その出来事のおかげで少しアドラーが腹落ちしてきたような…)
❶問題が小さいときに周りが一緒に考えてリフレーミングしてくれる

❷問題の輪郭がはっきりしてを「問題」を「課題」にすることできる→❷-2この時点で「問題」は自分だけのものじゃなくてみんなのものになっている

❸「課題解決」に繋げることができる。
「もっと信頼し合っていたら」「もっと心を開いていたら」「もっと格好つけた自分だけじゃなくてダメな自分も受け入れられていたら…」
ひとつひとつシンプルなのになぜか上手くいかない…。でも共同体感覚を生み出すためには問題が起きる前からの関係作りが大切だよな~と思いました。

② 横のつながりづくり
自分がダースベーダーに堕ちた時に引き戻してくれる仲間づくりをし続けようと思いました。
そのために自分自身も周りへ「そのおかげ」を伝えていくこと、自分の目的を声に出して発信し続けることを続けたいです

③ 職場の若手の子たち、その上司たち
若手の子へ:自分自身の弱みだけを見て落ち込まないで!とよく本人たちに言ってます。自分の中にある素敵なものにYESしてほしいし、目指している目標を達成するための立派な武器を持っていることを自覚してほしい。そして、いろんな人と共同体感覚を持って横の関係(仲間)を増やしてほしい。
その上司たちへ:部下の子たちの仕事ぶりをもっと見てあげてほしい…目につくところだけ指導するだけ(否定)だと本人たちは勇気が出ないから、本人たちが勇気を出せるようにまずはYESの材料をあげてほしい。

大学職員Eさんの声


①共同体感覚。アドラーの「勇気」の定義づけで興味深かったのが「他者と協力し目的に進むことのできる能力」という部分でした。以前、寝たきりになる人の傾向を調べたテレビ番組を見ましたが、番組の調査結果では、食事や運動といった健康的な生活を送ることよりも、心地よい人との関りや自分を受け止めてくれるコミュニティの存在が、寝たきりを防ぐ第一要因とされていました。困難を乗り越えて目的に進む強い力や意識には、他者との協力という力も大きく関わっていると感じます。安心安全の場が勇気を支えてくれると感じます。コロナ禍で他者との関りが希薄になりやすくなっているので、他者との関りの心地良さを子ども達にももっと感じてほしいと感じました。

②目的論。今までの価値観とは違う価値観になる50代半ば近くとなり、いろいろなものをそぎ落として自分の人生の目的を、より明確にしていく必要があるなと感じています。

③すべての世代の方ですが、自己概要を知る機会になるので、特に小学生から大学生の多感な子どもたちに受講してほしいです。

日本語教員Fさんの声


①「勇気を耕す」2016年ごろから、自分の中でずっとキーワードとなっているのが「勇気」ということばで、そこから『嫌われる勇気』→アドラーを知りました。なので、今回も「勇気」ということばに敏感になっていたと思います。これまで、自分の中では「勇気」は出せば必ず何かを変えるきっかけになるものと思い、「勇気」―「出す」という動詞といつもつながっていました。ですが、今回の講座やほかの講座を受ける中で、無理に出すものではなく、「Noひ」、「Noむ」、「共同体感覚」を育てていくこと、大切にしていくことで、出せる土壌が耕されていくのだと思いました。また、「出す」だけが勇気ではなく、「受け取る(Yes, and)」勇気も大切であることを学びました。勇気の土壌を日々耕していきたいです。と言いつつ、まだうまく落ちていなくてぐるぐるしています。

②劣等感を持つことは健全であること同じ出来事・物事も見方、捉え方で、プラス、長所やつよみとして見ることができること。

③ 人と関わる全ての人へ。自分のこと、ほかの人のことを見る目がやさしくなります。いろいろな国の人と一緒に考えてみたいです。

20代会社員Gさんの声


①「リフレーミング」人生生きていれば良いことも悪いこともたくさん起こるけれど、その良い悪いを決めているのは自分である。どんなことにも見方を変えて、「そのおかげで」と変換して次のポジティブなイメージを想像することができれば、全て良いこととして捉えることができる。自分が前向きでいれば、自然と周りにも前向きな人が集まり、上を向いて歩いていればいつも気づかなかった新しい景色や思いがけないチャンスが巡ってくる気がする。そうなるためにも「そのおかげで」の気持ちを大事にしてこれから生活して明るく前向きな環境を構築していきたいと思いました。

②参考になったことは「大人でも迷い、もがき、自分と向き合っている」ということです。プログラムの内容も勉強になりましたが、参加者同士のコミュニケーションの中にも学びがたくさんありました。理論や実践方法を頭で理解していても、全てを実践して行動に移すことは大人になっても簡単にできることではありません。むしろ大人になってからの方が難しいと感じる人もいるかもしれません。そんなリアルがコミュニぇーションの中にあって、それをお互いがYes,Andし合い、一緒に明日の一歩を模索するプロセスにとても助けられました。やっぱりひかるちゃんをはじめ、素敵な人の周りには自然と素敵な人が吸い寄せられるのですね。

③この講座はぜひ学生に勧めたいです。(高校、大学くらい)
学生は自分のものさしがまだ確立していないにも関わらす、日々大きな選択を迫られています。自分も学生時代、俗に言う「失敗」もたくさんしてきました。でもそんな時にそこから学べることに気づいていたら、リフレーミングすることができていたら次の行動や気持ちの整理の仕方も変わっていたかもしれません。今思えばいい経験だったではなく、その場で経験を変換し次の行動に移すことができれば可能性の幅はグングン広がると思います。あとはその場に学生だけでなく大人も混ぜて、大人になっても迷うし、未熟なんだよと伝えてあげたいとも思いました。

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