【参加録】「いい、つばきの日」記念イベント 第2回夏井いつきのリモート句会ライブ
【はじめに】
この記事では、2022年1月30日に開催された「『いい、つばきの日』記念イベント 第2回夏井いつきのリモート句会ライブ」に参加した感想などを書いていきたいと思います。
0.オープニング
動画では19分過ぎにオープニングを迎えますが、リアル時間軸では14時00分のほぼ定刻通りにスタートしました。かなりの方が配信のずっと前から参加していたらしく、早い方は1時間前から並ぶ(?)待機していたようです。
昨年に続き2回目となる、松山市主催の「いい、つばきの日」記念イベントのリモート句会ライブ。(前回の模様はこちらからどうぞ ↓)
(2021/01/30)【アーカイブ】松山市主催「いい、つばきの日」記念イベント夏井いつきのリモート句会ライブ
https://www.youtube.com/watch?v=GG630scX0KU
そもそも、「いい、つばきの日」については、家藤さんが紹介しましたし、松山市のホームページにも公的な説明があるので、詳細は割愛しますが、
・松山市の市花が「つばき」に制定されていることにちなみ、
・「いい、つばきの日」に毎年1月28日を制定。
・1月28日から3月末まで「つばきフェスティバル」を開催、
・その中のイベントとして「リモート句会ライブ」を配信。
《 席題発表 》
そして、参加者が注目していた席題は、こちらの席題写真となりました。
実はこの花、つばきの新種なんだそうでして同時期に新種として認められた「子規」にちなんで(正岡子規の妹の名前でもある)「律」と命名されたんだそうです。非常にオシャレなネーミングですよねー
なんて、生配信が終われば、じっくりと鑑賞する余裕も出てくるのですが、リアルタイムで参加している時は、そんな余裕は微塵もなく、とにかく席題に見合った俳句を考えつつ、「いつ投句フォームがオープンするか」それだけを考えている状況でした(苦笑)
コメント欄で「白椿?」と書いていらっしゃる方がいましたが、よく見ると『白が基調だけれども、薄桃色が差している』オシャレさが見て取れます。
これについては、植物は違いますが、かつて私の記事でもご紹介をした、
と同んなじで、自然物(植物)の色味というのは、単調ではなく繊細で複雑な色彩を持っているのだなと感じました。
>家藤正人「画面の色味でちょっと分かり辛いのかも知れませんが、薄桃色そんな感じの色味です。」
夏井いつき「ええ、これは間違いなく薄桃色です。」 >
こういった掛け合いをしながら席題紹介が終わり、いよいよ投句スタート!
1.「トップで賞」争いは1秒差!
夏井組長の掛け声と同時に投稿フォームを更新しますが、重たくて開けず。しかし何度か更新すると運良く繋がり、今聞いた話しを元に1句捻ります。こういうのはとにかく何でも良いから1句目は「えいやっ」で送っちゃえという感じで送信。 これも運良く受け付けてくれました。
そうこうしているうちに、『あぁー 来たー』と家藤さんが叫び声をあげ、瞬く間に20句が突破するという状況。
結局、トップで賞を獲得されたのは「洒落神戸」さんです。一句一遊の兼題紹介のサイトでもお馴染みの同氏が最速投稿でトップで賞に輝きましたー!14時17分18秒 だったということでおめでとうございますー。
で、ここからです。
なんと! 私の句が、その「次点」だったのです。その差、わずか1秒。 これは流石に驚いたというか、正直半分ヘコんだというかwwww 実は、
という風に、秒刻みでの争いにわずかに敗れたのだそうですww 句こそ紹介してもらえましたが、「トップで賞」は「いい、つばきの日」にちなんだ賞品が送られるかの差もあったので、これは悔やまれる結果となりましたー
※まあ、立ち位置的に「おいしい」と切り替えて、ここからは良い句を作るしかないのですがww
2.14時台 秀句ぞくぞく!
投句フォームが開いて3~4分で200句が投じられて、いよいよ本編です。句を連想する上での「付属情報」として、
序盤から幾つか良い句がありました。基本的には作者に権利が帰属するものなので、ここでの紹介は控えめにしますが、
48分過ぎのマレットさんの「妹」さんとの比較の句 だったり、
50分半過ぎのシュリさんの「水の粘性」を詠んだ句 だったりが印象的。
と、句が次々と紹介されていく中で、優秀句では無いけれど夏井組長が、「❤(ハート)」を付けてくれた句として笑いながら紹介してくれたのが、
という、投句3句目に詠んだ即吟句でした。掲示こそされませんでしたが、2度目に触れていただきまして感無量ww しかも、
家藤正人「トップで賞のがしたからねぇーww」
夏井いつき「それをすぐ書けるのが流石だよねー」
家藤正人「そこが粋ですよねー」
と、粋だなんて生涯言われたことも無い褒め言葉だったり、「流石」という評価をしてくださっている(?)発言に胸いっぱいとなりました!
そこからも、
54分あたりの「いうれい」の悍ましい句 だったり、
57分あたりの「委員長」の句も書かれませんでしたが良い句でしたし、
60分半付近の「割り算」の句も『落ち椿』との距離感が絶妙でした。
67分過ぎの「会長」の句の一連の流れも生配信ならではですねー
と良い句が次々と紹介されていきます。さらには、冒頭に紹介した付属情報を即吟に詠み込んだ句が71分過ぎに紹介されました。「ベトナムの」を上五にする作品です。
そして、私がこの句会ライブで最も良いと思った作品が、74分30秒あたりに登場します。クラウド坂の上さんの作品です。ぜひ動画でお確かめ下さい。
3.15時台 各賞の行方は……?
そして15時きっかりに投句が締め切られ、速やかに各賞の審査に入ります。
「トップで賞」は自動的に決まって、そしてまずは「最優秀句」の選定から始まります。ここでポイントになってきたのが、「席題」との関係性です。
松山市さんの主催のもと、「律」という子規の妹の名を冠した椿をテーマに句を募集したという環境のもと、「最適/不相応」の観点から、出来の良いを更に篩にかけてゆき、最優秀句に選ばれたのが、
私の意見とも合致し、MC2人も納得の選出となった、クラウド坂の上さんの句でした。
この落ち着いた調べと初春のまだ寒くも穏やかな空気感と日差しを、令和の時代に蘇らせる確かな句柄であり、さらに今回の席題や「律」の存在を踏まえて読み返すと更にドラマが広がるという傑作だと思いました。
さらに、MC2人の賞(夏井いつき賞 と 家藤正人賞)を同時に指差して選ぶことにしたところ、2人揃って同じ句を選ぶという展開にww
結局、夏井いつき組長賞に選ばれたのは、「付属情報」をしっかりと読み込んだ即吟句、立花ばとんさんの句に決しました。
そして「おどろおどろしい」句だったりが正人賞になるのではないかと予想されていたものの、「正人賞」も結局、美しい方面に急ハンドル!
最後に、コメント欄を沸かせた「ギャラリー賞」は、8句によるリスナーの投票により決することとなり、皆さん思い思いに語られましたが……
僅差(2.6pt差)での勝負を制して、こちらの句に決定しました! 詠者さんは、Instagramにその喜びを示しています。
次点の句も、「律」という字が入っているという情報がもっと早く皆さんに届いていたら、たしかに結果が変わっていたかも知れない、それ位の僅差だったとは思います。 選は水物ですねー
【おわりに】
五七五拍子の締めの前に、夏井組長は、
年に1回、このイベントがあると「椿」という題にガチンコで真っ向勝負をする機会になる。これは俳人にとっても良い鍛錬になると思う。(なので、また来年もこの「いい、つばきの日」句会ライブをやって欲しい)と、その思いを語っていらっしゃいました。
では、また来年の「いい、つばきの日」句会ライブがあることを信じて!
(2022/02/06 後記)
私が毎週末、クイズを出題している「クイズスレ」で、クイズ仲間の方が、私をイジって……もとい、私に関連してクイズを出してくれました。それがこちらです。(↓)
【 正解 】
投句の投稿スピードの速さ
(2位とわずか1秒差、なお2位の投稿者は俳号:Rx氏)
…というわけで、ドンマイでした!
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