QUICPayとかいうのを使うな
最近バイトを変えました。
様々な電子決済が可能な店で働いてます。
その電子決済の中でも一つだけ恐ろしいやつがいて、その名もQUICPayです。
何が怖いって名前が速すぎる。
QUICPay使ってる人はその速さに惚れ込んで使ってるわけでしょ。なのに、このカードはこのカードだけでQUICPayではないんですよ。
結局私じゃん。
QUICPayをQUICPayたらしめるのはさ。
私がさ、「QUICPayでお願いします」って言われてから、何秒で読み取り可能な状態に機械を持ってけるかにかかってるってことでしょ。
だいたい、「クイック」って単語が怖い。現実の言葉。
「スピード」とかならまだ単語がバカだから、冗談だと思えるのに。「はいはい、はやめのやつね」って。
もし「ソニックペイ」だとしてもたぶん嘘だから怖くない。
なのにみんな「QUICPayでお願いします」って言うんだ。その言葉が客の口から出た瞬間、客と私の間にQUICPayのイデアが立ち現れる。そして私のタイムアタックが始まる。
私は完全なQUICPayを再現するために尽力する。
苦しい・・・。
無事支払いまでもっていけたと思って、QUICPayをリーダーにタッチさせると、「QUICPay!」って音がするのだけれど、これがゾッとする。なぜなら大勢の声がしてる気がするから。
WAONだってあの犬一匹だし、いなげやのカードだって一匹の鳥が数回鳴くだけだ、スイカなんてペンギンがいるというのにピピッでやってんだ。ポンタカードなんてぽんぽこくらい言ったっていいところなのに我慢している。
なのにQUICPayときたら、大勢の男の声がする。気がする。働いているとそう聞こえる。
苦しい…。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?