見出し画像

Don't Spill Your Coffee!のことをまとめた話

はじめに

 この手のお話、大体配信でしつこいくらいにしゃべっているような気もしたんですが、文字として今一度まとめてみようと思った次第。Discordでの公開にした理由については、大体ぼくのエゴです。ごめんね。
 理由は諸々ありますが、就中「全体向けだとあまり書かない(かけない)ことまで虚心坦懐に書きたい」という思いからです。ご理解いただけますと幸い。
 ついでに自分の中での思考整理をわかる形で残すこと、似たようなイベントをやってみたいという方の何かの足しになればというところです。
 ですが視聴者の方に、主催者は!こんなに大変なんだぞ!!!なんてことを叫びたいわけではなく、どっちかというとみてくださる方はなんか面白そうなことやってんじゃ~~んってくらいの一過性の娯楽として手軽に楽しんでいただけるくらいが僕としてもうれしいなあと思う次第。変に広く公開しないのはそんな理由もあります。
 あともう一つはそういう感じでいいところも悪いところも含めて当時の心中や振り返りなどまとめて忌憚なく書いたものをTwitterに上げると斜め読みで物騒なワードだけピックされて燃えるから怖いんですよマジで。

 ここに書いてあることに関して皆様賛否合わせいろいろな感想をお持ちになりましょうが、ご感想などは弊Discordにそっと書いていただけるとありがたいです。厳しいお言葉も糧になりますのでどうか。
 ちなみに内容としてはDon'tSpillYourCoffee!というゲームを発見してからこれまでをサクッと振り返りつつ本題の初心者並走会SecondDripについてしっかり書いていこうと思います。長いよ。コーヒーでも片手にお付き合いくださいな。できればホットがいいんじゃないかな。読み終わるころには飲みやすい温度になるかも。

Don'tSpillYourCoffee!と出会ったこと

未知との遭遇のこと

そんなわけでDon'tSpillYourCoffee!(以下コーヒーと略)との出会いのお話。あれはESASummer2021のことでした(壮大な語り出し)。
 もともと海外のSpeedrunイベントを日本人向けに公式の許諾を受けてミラーリングするチャンネル、JapaneseRestreamにボランティアとして参加させていただいておりまして、その中でたまたま司会進行役として担当したゲームの一つがコーヒーでした。

 僕はもともと、自分が知らないゲームかつ解説がいないゲームについては敢えて下調べを全くせずに司会進行に当たるようにしていたため、当然本番で初めてコーヒーの絵面を見たのですが、まあものすんごい絵面で大笑いしちゃいました。むしろ知らなかったからこそだったのかもしれません。

 このコーヒーというゲームはもともとの絵面の面白さが強いので、ウケを取りに行ったり、過度な解説を差し挿むとかえって語るに落ちてしまうという考えを一貫として持って後に諸々のイベントに臨んだのですが、その原体験が多分ここ。何にもわからんけど何かすごいものを見せられているというインパクトって結構頭に残るもので、イベント終了後にすぐに調べました。
 ここから無料のゲームであることを知り、実際にプレイしてみようと配信でプレイ。まともに歩けないわすぐにすっ転ぶわでゲラゲラ笑いながらの初プレイは好評だったので、手ごたえを感じて(?)このゲームのRTAを走ることを決意。
 自分もプレイしていてやるだけうまくなっていく成長の実感とゲームの見た目の面白さが気に入ったので、そこからの練習も楽しくやれました。

 そこから僕がどったんばったん大騒ぎしているころ、これをみて面白いと思ってくれた方々が追ってRTAを走ってくれました。中でもすものさんはかなりはまってガッツリと走ってくれており、ここから激戦が始まったのでし た…。
 
 少し傲慢ながらコーヒーが流行った理由を分析すると、何より絵面が面白いこと、無料で遊べることっていうのが大きいかなと。さらにもう少し探すと当時僕がゲラゲラ大笑いしながら楽しそうにプレイしていたこと。それから僕はこのゲームをクソゲーとか一言も言わずに神ゲーすぎる!!!って叫びながら楽しんでいたんですがそれも大きいと思ってます。

 僕はマイナーくんはじめ自分の遊ぶゲームについて一貫してクソゲーとは絶対に言いませんし、クソゲー愛好家でもないつもりです。このゲームを「海外製の無料クソゲー」とでも銘打てばもう少し目を引けたのかもしれませんが、仮にそうしていたらきっと見てもらってもまりもまた変なのやってて草、なんて言われて終わりだったと思っています。
 一般的にクソゲーって言われるゲームって好きって言ってる方でも見るのは好きだけどプレイはしないって人多いと思うんですよね。第一シンプルに、自分が楽しいと思ったゲームをクソだクソだって言いながらやりたくないっていうのが大きいんですけど。だって面白いじゃんねえ。

 そんなわけでのんべんだらりと走っていたコーヒーですが、折しもRTAinJapanの応募のタイミング。僕も当時の世界記録(確か三分切ったくらい)を持っており、すものさんも世界2位の記録。僕が初めて見たESAの並走会もとても面白かったし、RiJでも案外ウケるんじゃねえかなということですものさんに並走のご提案をして応募しました。
 そのほかの方は走っているらしいってこと自体は知っているもののSRCでの記録がない状態だったのでちょっと実力の程などがわからずお声がけできなかったのが少し悔やまれます。とりあえず走ったら記録申請出せっていうのはよく言われますが、確かにそうだなあと少し感じた瞬間でもあります。

第一回初心者並走会のこと

 時は九月半ばに流れ、RTARacingのチャンネルにてとあるイベントを見ます。俺の料理という夏RiJで披露された(確かそのはず)ゲームの初心者並走会をやるというイベントをたまたま見ていました。
 改めて、初心者でもイベントに出てもいいと思うしこれはこれで楽しいイベントになるなあと思ったわけです。やるか、俺も。

 
思いついたが吉日。思いついたら即日。企画します。20秒で作った雑なビラとともに募集ツイートをしたところ、4名もの方が参加してくださいました。今思えば、SecondDripの時でこそある程度の知名度こそあるゲームですが当時といえばなんかきせあきがまーーーた変なゲーム見つけてきてやってんなくらいのゲーム、よくもまあ皆様走ろうと思ったものです(誉め言葉)。ありがとうと言いたいです、半年前のことだけど。その当時のイベントがこちら。

 実況解説もまあ一人でやろうと。思った。わけです。(大後悔時代)
 その結果がこのザマ。あんた自分がトーク地獄みたいにへたくそってわかってたじゃないの、何で行けると思っちゃったのよ。あ、でも楽しかったです。走者の皆様も楽しんでくれて本当に良かった。自分で主催した初めてのイベントでしたが、本当にすべてRTARacing様におんぶにだっこ。RTARacing様がなかったら初心者並走会は実現していなかったというのは間違いないですね。この頃から頭が上がりません。

 でも改めて見返すと、当時「いや~~このゲーム忙しいから一人で実況解説すんのマジで大変だったけどどうにかなったわ~w」とか言ってた自分をぶん殴りたいですね。どうにもなってねえだろこれ。出場者の皆様に助けられてなんとかなった次第です。

 この頃の準備段階を思い返すと、RTARacing様の利用が初めてだったのでRTARacing主催の核さんに段取りをお伺いする→ざっくりとキービジュアル作って募集→当日の流れをみんなに共有して本番、というさっくりとしたものでした。逆を返せばさっくりとした準備でもRTARacing様のお力で素敵なイベントになったと言えます。ありがとうございます。

RTARacingRivalsのこと

 さて、そんな初心者並走会が終わったころ。折しもRTARacingRivalsというイベントの募集がありました。締め切りまであと2,3日という瀬戸際。
 RTARacingというチャンネルは基本的に並走会を開催したい主催者側が申請を行い、レース進行を行ってくれるというチャンネルなのですが、本イベントはRTARacing主催でいろいろなレースを順番に行っていくというロングイベント。コーヒー初心者並走会に参加してくださったlittle_majorさんがこのイベントに出しましょうとご提案してくださり、little_majorさんが代表として3on3のチーム対抗レースを申し込みました。

 そのためこちらについてはあまりこちらで語れることはないですが、解説にすないぬさんをお呼びしてレースの形式をどうするかなど話し合いをしながら楽しく走れました。
 ちなみにこの時僕は世界3位に転落していました。びっくりした。
 本大会のURLも貼っておきます。

RTAinJapanWinterに出たこと

受かった時のこと

 RiJ当落を見た時、まあ受かってねえだろな~~って思ってみてました。
あるじゃん。2度見した。3度見した。まじかあ。
 うれしかったですね、実はいくつかの理由で正直通らないんじゃないかなと思っていました。結果受かったのでそこについては深く触れませんが、正直なところ予想外でした。

 ともあれ受かったのです。いやあ嬉しい。今日に至るまで、初心者並走会などでコーヒーの面白い絵面が知れ渡ったことも一因かなと思っています(もちろん、それが事実かはわかりませんが)。少なくとも僕が一人だけで走っていたら受からなかったんじゃないかなあとは今でも思っています。

 そんなわけでこの頃は浮かれ狂っていました。一方で上記のように自分一人でコーヒーを盛り上げて当選に持って行ったというわけではないので、謙虚に、謙虚にというのをキーワードに日々配信をしていました。

 が、この当時僕のインターネット立ち回りが良くなかったこともあってトラブルが起きちゃいました。一応この内容をかくべきか少し迷いましたが、これも流れの中で起きたことではあるので軽く触れます。しかし、誤解してほしくないのは当事者の方々からは謝罪を受け取っていますので、いまだに根に持っているとか恨んでいるというわけではありません。もう終わったことです。ですが一応事実として触れておくだけ。

 その当時、うちの配信によく来てコメントを下さる方がいたのですが、うちのコメントでは僕の「こういう時こそ謙虚にやらないとね」という発言に、「そうですよね、こういう時舞い上がっちゃうから気を引き締めないとでよね」って賛同してくれていたんですが、裏…というかご自身の配信では「あいつ毎度毎度謙虚謙虚言いまくってるよな、ああいうやつが一番謙虚じゃないわ。毎配信言ってるけどワーキングメモリー0かよ」って言われてました。すっげえびっくりした

 せめて個々人のDMとか見えないところならいいんですが配信で言ってたもんだからガッツリ聞いちゃったので、ちょっとTwitterで愚痴ったらすげえ広がっちゃったんですよね。こういう時にトラブルが燃え広がってしまうと、事実をはっきりさせないとよくわからんし両方とも近寄らんとこ…こわ…ってなっちゃうじゃないですか。急遽説明配信なんかしたりしました。
 まあ一応アーカイブにも残しています。見てほしいもんでも楽しいものでもないんでここには貼りませんけど。どうしても知りたいという方は探してみてください。

 重ねて言いますが、この件は謝罪を受け取っていて終わったことです。ただそういうこともあったよ、というだけ。あんまり変に喜びすぎたり自戒の念を言い続けるのもよくないものですね。むしろ謙虚謙虚…って自分を抑えようとせずにいよっしゃあああああああっていっときゃよかったのかな~なんてちょっと未だに思うところはあります。どうするのがよかったのかな。
 重ねて申し上げますが、終わったことですので発言者を探し出して攻撃するなどの行為は一切許容しません。絶対にやめてください。

準備のこと

 さて、そんなこともありながら、RiJ当日は刻一刻と近づいてきています。準備をしないといけない。となると、まずこのゲームをどう見せたいかということを念頭において演出を考えていく必要がありました。
 幸いにもここのビジョンは明確でして、兎にも角にもこのゲーム自体の面白さを前面に出したい、ゲームに興味を持ってほしいというのが第一でした。もちろん多くの方は同じ事を考えていらっしゃるとは思いますが…。

 そのために決めたこととして、まず既存のミームなどは一切取り入れない。これは初めから決めていました。ミームをここぞというところで出すと、チャット欄でミームのコール&レスポンスが生まれてしまい、その瞬間みんなの目線はゲームからチャット欄に向いてしまいます。2分半で終わってしまうこのゲーム、1フレームたりとも目を離さずご覧いただきたい。そのためにも既存のRiJミームはむしろ邪魔になりかねない。むしろ何ならこのゲームを新しいミームにしてやるくらいの気持ちでいました。
 このゲーム、素材の味がめちゃくちゃ強い以上いらん味付けはせず素材の味を叩きつけるのが一番良いよねっていう。

 その次に、解説をどなたにお願いしようかと。これも今だから言えますが、有名どころの名解説者様にお願いするのではなくこのゲームを走った方にお願いすることにしました。これにはとにかくいろいろ悩むことが多かったです…。昨今のイベントではどうしても解説の方がまさに名解説!っていう素晴らしい解説をされると、どうしてもゲームそのものより解説の方に注目が集まってしまい、あの○○さんが解説したゲームという見え方になってしまうことがあったりしますあ~、あのゲームね!解説めっちゃ面白かった~!っていう感じ。
 すごく悩みました。それでも実況がうまい方にお願いすることには大きなアドバンテージがあります。シンプルに面白くなるし。その一方でコーヒーが薄まってしまうかも。アメリカンコーヒーになってしまう…なんならエスプレッソにしたいのに…。という具合でどうすべきかうんうん唸っておりました。

 さんざん迷った結果、変化球で行きました。「その人解説!?」っていう意外性を狙いつつ、なおかつしゃべりに信頼がおけて、このゲームの走者でもある方。そう、謎の女「つめ子」こと小指つめ子さんです。
 さて、氏にお願いするにあたりまず何よりの懸念材料。名前。
いえ、ディスりたいわけではなく…。これはご本人もおっしゃっていたことで、つめ子のつめが爪でなく…その、そっちとして捉えられると公式の場は非常にまずい。ということで、本当に、依頼する場でありながら大変不躾なお願いではあったのですが、「つめ子」名義でのご出演依頼と相成りました。申し訳ないところ…。

 そして、次に解説の方針。
 もともとにして、そこまでガッチガチの解説をするつもりはありませんでした。理由はいろいろありますが、何より時間が足りない。2分半。この短い時間で、どれだけ深い爪痕を残せるか。ここに全霊を注ぐ必要がありました。前述のとおりこのゲームは語るに落ちるゲームでもあります。素材そのままがよい。結果として生まれたのが、怒涛の実況ラッシュで視聴者が追いつく間もなくさっさと始めてさくっと終わらせて次にバトンを回すというストロングスタイル。

 狙いは「何だったんだ今の…」とか「何もわからんがなんだかすごいものを見た気がする」という感想を引き出すこと。しかして失敗すれば、視聴者に何も引っ掛かりを残すことなく消えてしまう。大舞台に出る千載一遇のチャンス、そうして棒に振るには惜しい。悩むところも少しばかりはありましたが、それでもこれで行くことにしました。このゲームを初めて見たときの自分の感想、原体験を顧みればこのゲームは十分にそれでやれる。確実に視聴者の心に何かを残せるという確信がありました。それはさながらワイシャツにこぼしてしまったコーヒーの染みのごとく。

 そういう形で話はすすみ、ドキュメントもできていきました。
リハも通しいい感じの手ごたえができたので本番は結構安心でした。いやまあ私走るだけですから。つめ子さんが一番緊張なされてたと思います。いや、重い仕事をさせてしまった…。そんなわけで台本は完成。準備はできました。

記録デッドヒートのこと

 しかし、私には当時それ以上に大事なことがありました。世界記録です。すものさんの更新ペースがえげつなく(おそらく先方も逆のことを考えてると思うんですけど)、WR取って安心してたら普通に抜かれてるっていうことがよく起きていました。なんとしてもこのWR、譲るわけにはまいりません。だってRiJで俺が一番速えって言いたいじゃないですか。何としてでも食って掛かって記録を奪還していました。
 
 そこで気づきます。これめっちゃくちゃ大げさに抜いた抜かれたってTwitterで叫んでたら本番のアピールにならんか?と。このデッドヒート、本番でどっちがWRホルダーとして出るんだ…?本番の勝負の行方は…?そんなことを周りが気にしてしまうくらいこの記録デスマッチを声高に叫ぶのがきっと普通に宣伝するより効果的だなと。そんなわけでクソほどイキりました。

これくらい。イキりすぎやろ。
 でもおかげさまでRTA界隈では皆様にコーヒーの更新合戦アツすぎる!ですとか、うちのRTAでもこれくらいバチバチやりてえ~!などのお声をいただき、効果としてもある程度高かったのかなと。
 一方で毎度のごとくこれくらい過剰に騒ぐので、悪く思うというか、鬱陶しく感じる人もいたのではないかと。実際のところ、そろそろ過剰じゃない?ちょっと気を付けたほうがいいかもよ、とご心配のお声をいただいたこともあります。当時うるせえなコイツ、って思ってた方には申し訳ない思いです。
 ちなみにこれ、結構反省したところがあって、年明けくらいからは「俺が王だ」のフレーズを過剰に使って騒ぎ立てないようにしました。

 急におとなしいじゃねえかお前。いやおとなしくはねえな。

 しかし思い返すと本当に記録を抜いて抜かれてのラッシュでした。本当に楽しくやらさせていただきました。夜に僕が記録を更新したと思えば翌朝にすものさんがWR奪還、その日の夜にはWRをさらに取り返す。そんなこともありました。両名口をそろえて言いました。「寝て起きたら記録抜かれてるから起きてTwitter見るのが怖い」。結構精神を削る争いでもありました。

 そして記録奪還に熱中するあまりこんなことも言いました。「本番とか言ってる場合じゃねえ!WR取り返さねえと!!!」とか。いやそうじゃねえだろ。どこに向かってんだお前。でもそれくらい白熱してたってことです。

 ちなみに本番前12/22に世界初の2:22台をたたき出してこれで絶対抜かれない!これで勝負だ!ってやったらRiJ前日12/25に世界初の2:21台出されて普通に抜かれました。そんなことある?
 
今でも覚えてます。25日は仲のいい走者間で決起会みたいな感じで飯食ってたんですが、その途中すものさん走ってるな~って配信見に行ったらタイマーに見たことない数字が出てたんですよね。2:21…?え…?みたいな。すっげえびっくりした。ドラマが生まれてました。すごすぎる。ジーニアス。

本番のこと

 そんなこんなで当日、最終のリハを済ませたあたりからなんか現実感がなく、いやに余裕でした。え、こんなに余裕か??ってくらい。
 正しくは現実感がなかったって感じですかね。二つ前のRacingPitchの出番が来てゲラゲラ笑ってみてるうちに急に現実感が襲ってきました。この後じゃん…。

 実はこのRacingPitch、今回の個人的ライバル枠として見ておりまして、インパクトが強い無料ゲーということで完全に戦い方が”同じタイプのスタンド”なんですよね。

驚いたねェ…、いやマジでインパクトで勝てないと食われる相手でした。

 あのインパクトの4人並走。ともすればインパクトで負けてしまう。インパクト一点突破でゴリ押すゲームなのでインパクト負けするわけにはいかねェ…。というよりRacingPitchとコーヒーに挟まれた神ゲーTrialRisingがあまりにも大変すぎる。この流れなのでそういうゲームと思われそうですが、Trialはめちゃくちゃガチなので見てほしい。すごかった。
 そんなTrialRisingを見ながら控室で最終チェック。緊張する~。楽しくやりましょうね!とか前日出したすものさんの21秒台はアピールしていきましょうねとかそんな話してた気がします。

 いよいよ出番。画面が切り替わって意気揚々と作った台本を読み上げている最中だが、どうやら表ではすないぬさんの「コーヒーきたぁ~」という声が流れていたらしい。まあそれはそれで面白いからOKです。ある意味ではおいしい。すないぬさんごめんね、いやぼくらのせいじゃないけど。

 本番の走りでは奇しくもお互いに変に緊張して抜き抜かれのデッドヒートになっちゃいました。ここはブックじゃないです。このゲームブック仕込める余裕ないですしね。っていうかステージ8ミスった時に完全に負けたと思った。

 デッドヒートの結果、何とかここで勝つことができたので前々から決めていた勝ち名乗りを上げました。「記録では負けましたが、ここで勝ったので僕が王です。」と。そしてRiJ後には記録を抜き返し名実ともに1位に返り咲いたのです。3月の半ばにまるっと全部意匠返しを食らったんですけど。
 ぶっちゃけおいしいといえばおいしかった。悔しいけど(ギリィ)。

終わった後のこと


 さらっと書いちゃったんですがこの辺は緊張でもう頭真っ白な感じであんまり覚えてないんですよね~、でも楽しかった。

 ちなみにTwitterで今回ちょっとした演出も仕掛けました。

これが開始前。

これが終了後。
 このマグ、GDQのマグカップで温かいものを入れると真っ黒なマグにピンクの模様が浮かぶっていうやつなんですね~。
 なんですが、本番前変にテンパってて普通終了後→開始前の順に写真を撮ればそれっぽいのに終了後の写真撮り忘れて色が消える前の中途半端な写真を上げることになっちゃったのが心残り。でも結構いいねついててうれしいです。

 そのあとさっそくRiJのタグをニチャニチャ言いながらフヒ…って笑ってエゴサしてました。オタク仕草も完璧。意図していた「何だったんだ今の」という感想を結構引き出せていてニチャアァッ…ってしちゃった。結構自分が仕掛けたものがバチッとハマると気持ちいいですね。

年明けからのこと

レイドRTAのこと

 そんなこんなで年も明け、すぐにレイドRTAがありました。
ここについてはそこまでガチガチの準備しておらず、結構自然体にやったかなという振り返りです。もともとレイドRTA自体、普段の配信の雰囲気に近い流れでやってうちのチャンネルを知ってもらうという性質を持つイベントなので、イベント然としたガッチガチのものではなく、普段のノリに近い話をしつつ進めていきました…。が、記録がやべえことに。
 3分40秒くらいかかったんですよねこの時。大事故も大事故。ちょっと悔しかったですね。ここが初めて「自分自身」にスポットライトが当たるところだったのでもっとばっちり決めたかったなあ。もうちょっとフォローしてくれとかそういう自分の宣伝もしたかったなーとか、思い起こすと足らぬものばかりでしたね。次回に活かしたい。

18秒台を出したこと

 書く前に言うけどこれもう抜かれちゃったんですよね…。
といいつつ、各種イベントがおおよそ落ち着いた後ものんべんだらりとコーヒーを走り続けていました。この頃にはRiJやレイドRTAの盛り上がりも落ち着いてのんびりと記録狙いを続けていたころ。
 とりあえずここまでは絶対にやりたい!と決めていたsub2:19を達成。ここで本当に「達成した…!!」と思いました。抜かれたけど
 正直泣くほど嬉しかったです。ていうか泣いてた。実のところ、ここでちょっとだけやり切った感が出ちゃった節があります。完全に満足でもうやーらない!ってわけでもないですし、これからも続けていくつもりですが、一つの段落、区切りがついたかなと。
 初心者並走会第2回に踏み切ったのも、実のところここで自分なりに満足のいく一つの目標を達成してちょっと落ち着いたからというのもあったりします。

初心者並走会SecondDripのこと 

開催に至るまで 

 そんなこんなでRiJ、レイドRTAと出してきたコーヒーですが、ありがたくも多くの方に認知いただき、プレイしてみようかなという声も聞くようになりました。

ん?初心者並走会の機運…きてない?

 ということで立ち上げました初心者並走会。実際のところもう少し早い段階で、RiJやレイドRTAで沸いたコーヒーの熱が冷めないうちに立ち上げるべきだったかなといまさらながら思います。

 が、実際に見ると年明けにコーヒーを披露。そこから一か月で徐々にプレイヤーが増えて2月中旬のタイミングで企画募集開始。1か月の練習期間を経て本イベントに至るのでまあ妥当な流れじゃないかなとも思ったり…。
 イベント慣れしていないものでなかなか”仕掛ける”タイミングって難しいなと感じます。特に今回は初心者向けイベント。
 これを機にやってみようかな?ちょっと今ならイベント出られるかも!という機運を見計らうのはなかなか難しいものでした。どうせなら多くの方にプレイしてみていただきたい。あわよくばRTAをしてもらいたい。そして本番で転げまわる姿を見て笑いたい。その最適なタイミングはどこなのか。コレガワカラナイ。

 今回のイベントを主催するにおいて、あえて誤解を恐れず言ってしまいますが大事にしていたのは視聴者の数ではなく走者の数です。
 いや、もちろんどちらも大事なんですけど…。なんというか、主催者の懸念の話ですこれ。
 つまり、「ちょっと今回は自信ないしこのイベントは視聴者として楽しんで、次回があったらやってみようかな…」ではなく「なんかわからんけどやってみるかあ!!!」という人を増やしたかったんです。

 前回の初心者並走やもろもろのイベントでの知名度UPもあったためある程度の盛り上がりはあるだろうというのは確信していました。なので開催にあたって走者がどれくらい来てくれるかのほうが懸念材料だったわけですね。ウケることがわかっていても走ってくれる人がいないとイベントとして成り立たないわけです。こりゃ参った。
 というと、居丈高というか過去のイベントで得た知名度に胡坐をかいた発言のようには見えてしまうのですが、そもそもイベントを仕掛ける段階で"ある程度の盛り上がりが想定できたから企画として立ち上げた"というのもあります。 

 もちろん、今は盛り上がってないけどイベントを機に大きくこのゲームを盛り上げたい!という意図でイベントを開催される方もいらっしゃいますし、そういうスタンスで企画を立ち上げるのも素敵だと思います。

 さて、少し話がそれましたが、そんなわけで最初にジャブを打って規模感を掴もうと考えました。具体的にはこのようなツイートを行いました。

 これは正式な募集ではないため、ちょっと興味あるなァくらいでイイネしてくれる人や、ツイート自体は深く読まずに初心者並走またやるのか!ってイイネしてくださる方もいらっしゃるとは見ていたため、このツイートのいいね数の半分が集まれば良い方かなくらいに考えていました。

 集まった数が26。ならまあ10人くらいは来てくれそうかな、それなら4,3,3で3レース行けるかなと想定し企画に踏み切ることに。
 というわけで私もいろいろと準備をしようと思ったわけです。今回用意すべきは大きく三つ。
ハコ、ガワ、喋り
細分化するともうすこしいろいろあるのですが、とりあえずこれだけ用意すればまずまずのイベントとして表に出せます。たぶん。

ハコのこと

 まずはハコ。つまりどこでやるかですね。これに関してはあらかじめRTARacing様をお借りすることに決めていました。前回、第1回初心者並走やRTARacingRivalsなどのイベントでお世話になっており毎回こちらのあまりに雑なオーダーをうまく汲み取り、質の高いミラーリングを行ってくださっているチャンネルで、このチャンネルなくして並走会は成り立ちませんでした。自分でしゃべってミラーリングまでやって遅延もそろえて…とか無理です。ほんとに無理。

RTARacingのチャンネルとは、その通りRace、並走に特化したイベントチャンネルでありこちらが企画した各種並走をミラーリングで配信してくれるチャンネル。
 もしあなたが並走会なんてやったことないよ~!どうしたらいいの~~!?なんてお困りの時でも、このゲームの並走をしたい。日付はいついつでルールはこんな感じ(トーナメントにする、数回走ってタイム総計で順位を決めるなど決めてOK)、メンバーはこの人たちです!ってな感じの情報をまとめて依頼するとその日にRTARacingのチャンネルで全部やってくれる。
あなたがやることは運営の方との打ち合わせと表で解説としてしゃべる(or解説立てて自分は選手として走る)ことだけ。というくらい、配信の方はまるまるお願いできるありがた~~~いチャンネル。本当にこれがないとコーヒー並走なんで絶対無理でした。再度この場にて深く感謝申し上げます。本当にいつも助かっております。
そんなRTARacingのチャンネルはこちら。

喋りのこと

 順番が入れ替わりますがお次はしゃべり。
 具体的には、自分+もう一人、盛り上げができる実況役を見つけること。

 第一回初心者並走会では一人でしゃべったんですがこれが偉く大変でした。ごく個人的なことを言えばそれはそれで楽しかったのですが、これはイベントです。「いや~、4人並走を一人で実況解説するのすげえ大変だったわ~wなんとかなったけど!」とかなんとか前回ほざき散らかしてましたが、「何とかなった」じゃあ失格なんですよねだって解説だもの。人の全力の走りを預かって味付けをして皆様にお届けするわけです。何なら心意気でいえば、走者がなんとかなった!と思う走りを解説が味付けして完璧だった!というものに仕上げるくらいでありたい。

 これが前回の大きな反省点でした。主催は私ですが私のためのイベントではない。初心者が楽しんでくれること。出てよかった!と思えること。これからのコーヒーを楽しんでくれること。それが大事MENブラザーズ。
 僕は脇役なわけです。走者たちを盛り上げるだけの存在。そのくせして画面上では一番声張って一番目立つ役。こんなに重い責任はないですよね。しかも今回は前回以上の規模を見積もっています。酸欠になっちゃう。

 そんなわけでこちらについてはすないぬさんにお願いしました。
選んだ理由はいくつもあります。せっかくだからここに書けるだけ書いちゃえ。直接伝えるのは…ちょっと羞恥(ハズ)いからよ…

 なによりまずは実績です。多くのイベントで走者と伴走し盛り上げてきているその実績。RTA界隈での解説者として強い存在感を持っている彼にお願いできればイベントも盛り上がることでしょう。そして解説を受け持つゲームは必ず自分で触るというスタンスも信頼できます。見たことがあるとプレイしたことがあるではゲームについて触れるときのディテールの深さがやはり違います。(とぼくはおもいます)(じゃくてんほけん)

 実績の話で言えば、過去にRTARacingRivalsで一度お願いしているというのも大きい。コーヒーの盛り上げどころなども理解(ワカ)っている。忙しい(という体にしている)僕としても一からコーヒーの情報提供を何から何までやって、イベントの趣旨概要を説明して…とかという手間を省けるのはとても嬉しい。

 その他JawsPlayersなどのイベントの主催もやっており、こういったイベントの段取りについても頭に入っていること。これも嬉しい。こちらから全部細かく言わなくてもなんとなく流れ的にこうだなというのがあるとこちらとしても楽だし、向こうからの改善提案も期待できる。
 その知名度をもってすればこうも言えちゃいます。「あなたの走りをコーヒー世界一位とあの名実況すないぬが実況解説しちゃいます!!」なんて。意外とこんな機会なかなかないですからね。イベントに出願して当選してすないぬさんにオファーだして…そんなめんどくさいことしなくてもあなたの走りをあの名実況が盛り上げてくれるんです。という魅力は大きいんじゃないかなと。

 何より今回大きく感じたのは普段からの親交があること。
 別に身内で固めるとイベントが楽しいね♪なんていいたいわけじゃないんです。しかし、息を合わせて数時間二人でしゃべるわけです。この根暗コミュ障ボンクラまりもが二人きりで数時間も!?
 
…なんて中途半端な自虐を挟むと説得力が薄れるので真面目に説明すると、コミュ障であるかどうかはさておき、普段から話しておりある程度の勝手知ったるの間柄であればお互いの裁量である程度好きに喋れるわけです。これはウケるなと思ったフレーズなどもその場で言える。

 今回のイベントですないぬさんに「初心者をバチバチにイジり倒してくれ」なんてことは特に言ってない。でもそれがウケると判断してしゃべってくれるならこちらはところどころで悪ノリしたり走者をそっとフォローしたり、(今回そんなことはなかったが)発言が行き過ぎかなと思ったら自然と方向を修正したりということがスムーズにできる。ちなみにもしクソほどイジられて嫌だったという方がいたらそっとこちらにお伝えいただきたい。そういったフィードバックが次回の糧になります。よしなに。

 さて話を戻したいのだけれど、これがここではじめましてのパターンだったりすると(あっ、多分ここはちょっとイジった方がウケるよな。でも急にいじると主催が怒るかな?変なこと言って空気悪くなるより無難に実況に徹しておくか…)みたいな感じになって当たり障りなーい感じで終わる(可能性がある)。

 特にコーヒーは1レースが短いし初心者並走会ともあればレース中何が起きるかわからない。まさにRTA界のパルプンテみたいなイベントなわけで、台本なんてもん用意できるはずもない。そのため、二人が息を合わせて当座その場で一番面白くできるしゃべりを模索していく必要がある。
その際にお互いの裁量で好きに出来るバッファがあるというのは本当に大きいのだ。僕も今回はすないぬさんのしゃべりに大きく助けられた。
 そして何より、今まで挙げてきたポイントも仲が良いからこそOKだったポイントが結構ある。以前もイベントでしゃべってもらったし今回も適当な感じでよろしく~!なんてそうそう言えたもんじゃない。
実際のところ、今回上記の理由からすないぬさんにも大きく助けられました。詳しくは後ほど。CMの後で。

そうそう、そんなすないぬさんですが現在Twitchパートナー目指して活動中。ぜひ視聴して応援してあげてください。私はELDEN RINGのネタバレを踏めないので今応援に行けないのでみんなに託すよ。俺は外で泣く。

ガワのこと

 これが一番長く、また今回大きく注力したなあってポイントなので最後に回しました。
企画用にイベントイラストを有償発注すること”。
イベントを大いに盛り上げるためにここは持ち出しで行おうと決めていました。自腹切ったよ。いや、まあTwitch配信の収益を回させてもらったんですけど(白状)。こういうものを発注しました。↓

イベント用のペライチ。イラストも勿論ロゴにもコーヒーらしい意匠が施されているのが最高。


 宣伝にも使えるし本番にも使えるし、何よりイベントに箔がつく。そういう意図でこれは絶対にやると決めていました。
 実際のところ最初の募集開始ツイートはイラストの納品を待たずだったのですが、反響としてはまずまず…くらいのところでしたが、このイラストを付けて重ねて募集をかけたところ大きな反響がありました。

 やはりSNSでの宣伝力は強いし、何よりこういうバチッと決まったイラストがあると、「RiJでRTAを見て面白いなって思いました!ほかにもイベントってないのかな?」くらいに見てくれている方でも「おっ、なんかまたイベントあるのかな」って目を引くんじゃないかと思って。出る側もこれだけ用意してあるとなんだか信頼感ありませんか?
 手作り感のあるイベントも嫌いじゃないですが、なんというか「公式感」があるというか、なんだか大きなイベントっぽいぞ?って思ってもらえる点でもプロに依頼する意味というのは大きい。こういうの、伝手や知り合いに無償で書いてもらうって手もあるんですが、あえて金銭をキッチリ絡ませました。双方への責任とメリットを明確に提示するため。
 
 
少し話がそれますが僕はラーメン発見伝、ラーメン才遊記に出てくる芹沢達也の仕事哲学が結構好きなのですが、そんな彼の発言の中で一つピックしたいのがこちら。

ラーメンハゲこと芹沢さんの金言。ううむ、唸ってしまう。

 今回の依頼は個人の配信に使うものではなくイベントのためのものです。募集や宣伝にも大きく意味を持つため締め切りは当然厳密に守ってもらう必要があり、なおかつイベントの”顔”となるものですので相応のクオリティを求めます。デザイナーを信用していないのか、と言われるかもしれませんがそういう話ではない。こちらの本気度をわかりやすく提示する意図があります。

 たかだか単発のしがない初心者並走会でしかないように見えるが、こっちは銭出すくらいにゃ本気なんだぜということ。そういう意味ではプレッシャーをかけてるといってもいいかもしれませんね。でも仕方ないじゃない、こっちだって本気なんだから。

 
そして正式な依頼として発注することは先方へのメリットにもなると考えます。お金を貰えるっていうのも勿論ですが、多くの人に見てもらえるイベントのキービジュアルを手掛けたことは仕事の実績として対外的に公開していただくに十分なそれではないかと思っています。もちろんこれは僕のエゴ ですが…。ともあれ決して悪い話にはならないのではないかと。
 逆に言えば自分にとってだけでなくデザイナーにとっても看板となる仕事というわけです。こちらもイベントを恥ずかしくないものに仕上げなければならない。そもそも自腹切っちゃってるしね。
 そういう意味で自身も責任を負うことになるわけです。

 ご紹介が遅れましたが今回のデザインはモモモさんとぼくすさんに請け負っていただきました。イラストの発注を本格的にしようとして、誰か依頼受けてくれねえかナ~~ってつぶやいてたら先方からよろしければやらせていただけないかとご提案をいただきまして頭の上がらない思いです。内容物も速やかにクオリティの高いものを仕上げてくださり、このイラストは本イベントを盛り上げるにあたり重要なファクターであったと断言できます。

 ちなみにこの辺りのお金をかけて用意するっていう考え方は以前にzeromodokiさんが主宰されたMMXMS(MegaManXMaxSpeedrun)に強い影響を受けています。
 このMMXMSに運営お手伝いとして参画させていただいており、その際にzeromodokiさんのイベントへの思い入れや準備の話を聞かせていただいたことが原点です。ご本人に曰く「めちゃくちゃ気合を入れた」とのことで、実際にイベントイラストや画面レイアウトなどかなりの仕上がりでした。
 当該イベントについては下記よりご視聴ください。

その他の準備物とかいろいろ

 前々から作ろうと思っていた思っていた解説動画をようやっと作りました。久しぶりにAviutlとまともに格闘した。過去の動画はつべにねむってたりしますが、キャプボがクソな拙作だったのでちゃんとした動画をキチッと作ったの何気に初めてかも?
 初心者並走会ということでやはり解説は必須。てコトでちゃんと作りました。改訂版も需要があればちゃんと作りたいのでフィードバックとかください。やっぱり1万回以上走ってるといろいろ当たり前になってしまってちゃんと解説できてないところって結構あると思うので…。

動画がこちら。みんなチャンネル登録してくれよな。

 開催までの下準備としては下記の通り。
 募集のジャブ打ち→RTAレーシング様の日程を抑える→イラスト発注→正式な募集開始。グーグルフォームでの参加フォームを作る。→すないぬさんに実況の依頼→当日までに質疑応答対応、詳細を出場者に連絡。
 というところ。なのだがマジでいろいろ抜けてた。一人でやろうと思うならあらかじめタスクシートくらいは作るべきね。特に連絡周りが後回しになりがちで本当に良くなかったです。

準備段階の裏話

 さて、そんなわけでまあこいつなりにいろいろ気合入れてやったんだろうな~というのがうすぼんやり伝わったかなと思います。
 じゃあこのイベントがそんな年単位で企画を仕込んでいた大イベントかというと、いやまあそこまで大掛かりなもんでも全然ないにはないんですが一応結構な思い入れがありました。
 というのも、Don'tSpillYourCoffee!を使ったイベントはこれを最後にしようと考えていたから。
 

 実際のところはイベントの最後に言った通り次回も企画していくわけなんですけども。一応開催前はそういうつもりでいました。
 これもまた傲慢な考えのような気がしますが、僕が延々とコーヒーという大型イベントでバズったコンテンツにしがみついて私物化するかのように擦り狂うのもいい加減サムいかな~って思ってたんですよね。
 というのも、まあ言っちゃえば僕が見つけて日本で最初に走り始めてイベント出て~ってやってきたわけです、一応。その流れでいろいろ企画建てて盛り上げて…ってやってる一人相撲感がないわけじゃなかったんですよね。

 そんなわけで、じゃあ最後に自腹も切って盛り上がることやって後は自分の配信でひっそりランを続けるか~~ってくらいに考えていろいろ準備を進めていました。
 でも大会を終えて振り返ると次回こそは!と意気込みを新たにしてくださる方もいて、そのために続ける価値は大いにあると感じたのでまた何か面白いことをやろうと思います。多分またイラストとかも発注します、自腹切って。次回を楽しみにしてる人はサブスクとかビッツください(唐突な金の無心)。

当日のこと

 さてグッダグダで迎えました本番当日。すないぬさんに「立ち合いは強くぶつかって後は流れで!」って言ったら「いやいや、ちゃんと最初と終わりはきっちり決めてやりましょう!」と。それはそう。むしろ立ち合いは強くぶつかってってなんだよ。あほか。
 実際ここまでなんとなくの流れは決めてたんですが、すないぬさんとの打ち合わせできてませんでした。マジかよこいつ。いやほんとに失念していた。猛省です。
 すないぬさんとさっくり流れを打ち合わせて、「じゃあこっちのほうでタイトルコールしつつ、適宜どういう企画なのか、ルールや趣旨などきせあきさんに質問していく流れを取りつつ、最後に説明抜けがないか確認してからイベントに移りましょう」と。う~~~ん天才。お願いしてよかったマジで。後のところの走りはRacingRivalsの時を参考にしていきましょうってな感じで進めていきました。
 相互に提案しつつそれとなくすり合わせて本番でつつがなくやれるのもすないぬさんの手腕と関係性あってこそだったかなと。本当に救われました。おいしいコーヒー贈っておきますね。

さて、本番直前。
 そういえばここでイラスト使えないかなと思って直前に配信担当のポンズさん、リヒトさんに転換画面やレース画面の空き場所にイベントイラストやロゴの配置ってできませんか?と急遽お渡ししていい感じにあしらっていただきました。こういう直前の雑な提案をしっかり形にしてくださるところがRTARacing様。毎度ながら頭が上がりません。レースを彩る素敵な画面ができました。
 また、レースの結果を保存するためのスプレッドシートもご用意いただいていました。手厚~~~い!また、イベント中の走者連絡などもスムーズに行ってくださり、要領の悪い私としては大助かりでした。本当に足を向けて眠れないです。

 そういえばすものさんとの具体的な流れのやり取りもマジで直前。本当に申し訳ない…。連絡下手か。
 なんだかんだでそこからは滑り出してかなりテンポよく進みました。走者の方々含む皆様のご協力のおかげで。主催がポンコツでも周りが優秀でもどうにかなるもんです。だからと言って主催が許されたわけではない。忘れないことだな…。

 エキシビション惨敗したんですけどイベント自体はおおむね成功と言っていいんじゃないかなと。皆様のご協力あってこそ。ご視聴いただいたみなさまにも御礼を。ありがとうございました。
 

これからのこと(反省、次回への課題)

 成功に終わったからとてこれで終わりともいかないので、今回の反省点についていくつか。
 前述のとおり、各方面への連絡が非常に遅かった、何ならできていないものもある。たまたまいい感じにまとまったけれどこれは致命的な点。反省です。当日の一週間前には大体の連絡や打ち合わせなどを完了させておき、残りの一週間はイレギュラーやトラブルに合わせて動けるようにしておく必要がありますね…。これが一点。
 
 あと準備段階で規模感が読めなかったため、大人数の場合尺に収まらない想定で、本番の配信では5分足切りにするかもって募集段階で言ったのがよくなかった。これが参加条件、というかアベレージで5分切れないと出ても恥かくなって思わせてしまったなと。その辺は主催が上手いこと尺の調整をすべきで、気軽に参加してほしい初心者並走会であんまりそういう不安を残すようなことは言わんでよかったなと…。

 次に作ったデザインの活用。これができていない。
 折角書いてもらったんだからしつこいくらいにTLに流し、自分の配信でも常時載せて宣伝しておくくらい普通にするべきだった。ていうかなんなら出場者にも共有して宣伝に使ってもらうとかいろいろやりようがあったはず。有償依頼をしたのに元が取れていない、非常にもったいない使い方であった。イベントイラストはイベント終わったら消費期限切れちゃうんだからそれまでに擦り切れるくらい擦り狂った方がいいと思った。
 
 
台本ちょっとくらいかいときゃよかった。
今回No台本です。あれだけ喋れているのはまさにすないぬさんの手腕があってこそ。信頼できる人に仕事を依頼することと、信頼できるんだから任せきりでいいやってのはまた別の話。今後続けていく意味でも流れやウケたワードなど蓄積させておいた方がいいな~と思いました。毎度行き当たりばったりでやるんじゃ流石にねえ…。

 ほかにもいろいろ洗い出していきたいけど大きいのはこの辺。その他、これから継続していくのであれば解決すべき課題はあります。

 まず第一に、今回で感じたが主催も解説も選手も同時にやるのはちょっと無理。どれか一つ落とす必要がある。解説を有識者にお願いする方向も考えないではないが、実況と解説の二人体制は維持したいしそれなら解説は既プレイで走った経験がある人間である方が望ましいと思う。実況は第三者的立場からしゃべりで大きく盛り上げ、知識は適切なタイミングで実況が解説から引き出す。やはりこの形が良い。

 それに、今回のエキシビジョンでしゃべりをすないぬさん任せにしてしまったところも負担が大きいだろうし、むしろレベルの高い戦いであるからこそ何がすごいのか、それを解説が喋るべきであったなと感じました。
 といったところから、次回以降は選手としての出場は降りることにします。他にも選手を降りる理由はささいなことから墓場に持っていくようなことまであったりするんですが、まあその辺の極個人的な内容はいつか機会があったら…。
 というわけで今後オーガナイザー、コメンテーターとして関わっていく方向で行きたいですね。幸か不幸か執筆現在(3/31)、WRも抜かれコーヒーの王という肩書もなくなっちゃったので、これを機に別の方向でやっていくのもいいんじゃないかなとも。WR取り返せないから萎えちゃった!とかじゃないですよ。もちろんこれからもRTAは走りますし、隙あらばWRを簒奪したい所存。その暁には堂々と王を名乗ります。名乗ってやりますとも。

 次に、こちらが最も頭を悩ませる問題なのだけれどズバリ費用の話。
 実のところ、前述のとおり今回はこれが最後と思ってせっかくなら豪勢にと有償依頼をかけていろいろ整備したわけですが、当然すべて自腹。持ち出しです。ちなみにこういう数字って出さないもんだとは思うんですがどうせなんで出しますと、準備予算は3万。実支出としては1万弱でした。というのも、実は一件有償依頼をしようとしていたものがなくなったのでその分浮いたっていうのがあったり。次回大会も当然今回と同じかそれ以上のクオリティでいきたいですし、しかも初心者と上位勢の2大会それぞれにペライチしっかり作りたい。それでもし大会を定期化するとなると…と考えるとさすがにそこまで持ち出しではやれない。普通にきつい。
 配信収益とかでペイできるならいいんだけど…なかなかそうもいかないし…。現段階でまだ折り合いがついていない問題です。でもこれ、この課題に見通し立てないと普通に存続無理なんすよね…。う~~~~ん…考えてます…。使いまわしがきく、日付とかを編集できる形で納品してもらって使いまわすっていうのも考えてますが…。少なくとも次回は僕の持ち出しになるのかなと考えています。

総まとめ

 ざっくり書きたいことは書けたかなって思います。
随分長くなっちゃった。冗長なところもあるし、良いものが書けたなって感じでもないですが、それはそれとしてまずは満足。

 イベント自体もありがたいことに大いににぎわいましたし、自分個人レベルで言うとコーヒーでやりたいことは大体やれたかな~~なんて思っています。かかわってくださった皆様のお陰です。この場をお借りして深く御礼を。新しいバグも見つかったり、走者も増えて、今まで自分が見つけて走って人を巻き込んで企画を立ち上げたりイベントに出たり、自分が随分と私物化していたような気がするこのゲームもついに僕の手を離れたような感覚です。別に初めから自分のものじゃないんですけど。よもやこんなに日本人走者が増えるとは思っていなかったのでとても嬉しいです。

 これからのDon'tSpillYourCoffee!もきっと大いに盛り上がるし、思いもよらないことが起きるはず。皆様も是非ひと時のコーヒーブレイクと興じましょう。どうかこれからも見守っていただけたらと存じます。切にお願い申し上げるとともに、今回のまとめとします。また別の記事で。書くかわかんないけど。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?