見出し画像

消防士をやめることにした理由

一番のピークで辞めることができると思う

8年前に救急救命士になって、副士長時代から救急救命士として隊員としてたくさんの現場を経験できて
士長になってからも隊員として隊長として現場活動を重ねてきました
現場経験というのはやっぱり生の能力であって、携わってないと鈍ってくるし勘も働かなくなる
消火活動はもう2年くらいまともにやってなくて
今の能力でも現場で活躍できるとは思えない
もうピークは去ってしまった感はある
もちろん指揮する立場になればその経験や判断力は活かせる場が残っていると思うけどそれって根拠のない自信なんだと思ってます

消防職員には階級があって
消防士→消防副士長
消防士長→消防司令補→消防司令→消防司令長
と多くの階級があって、その組織の人数によって階級と役割の部分が変わってきます
うちの消防本部は小規模なので消防司令長が署長になっています

今年消防司令補になり、自分なりの消防司令補像を目指してみました
消防司令補としてできることは自覚してみれば多くあり
仕事は充実してたものの
そんなふうに自覚して仕事している同僚はどれだけいるんだろう
与えられた仕事を期限内に行うっていう最低限の仕事すらままならない人も多くいる
ここで頑張ってどうなるんだろう
ここで結果出しても評価する人間が
まともな評価をできるんだろうか
出勤さえしてればいい
そういう考えの上司もいないわけじゃない
頑張っても評価されない
もちろんその頑張りを見てくれている人がいるのもわかっている
評価してくれるのはいいんだけど
いざ厳しい現場になった時、難しい解釈が必要な時
そういう時に頼りにされて使われるだけ使われて
なんかモヤモヤするんですよ
そして自分が係長になって仕事するようになるまであと10年はあるわけです

だから決めたんです
より高度な組織に行きたいと(消防ではない)
絶対的に仕事が少なくて物足りないのも事実
自分よりもっと優秀な人間が多くいる環境に身を置くことを

これ以上のパフォーマンスは発揮できないと思うし後輩に対する影響力はもう少なくなってきた感がある
自分の限界を知っているし、これ以上の活躍の余地は多くない

その中でも考えさせられることがいくつかありました
まず、救助活動に対する矛盾
救助活動って高度な知識と体力、経験が必要です
しかし、年功序列の組織であるため、50歳近くの救助の知識を更新しないおじさん隊長
これで救助に行くんだから隊員がその人の分まで頑張らないといけない
単純にまともな指揮なんてできないから本当に困ったものです
次に消防活動に対する矛盾
ほぼ、救助活動と同じなんだけど、消火活動はとても体力が必要だし、建物構造や火災性状を観察してすぐ判断、指示、行動
その繰り返しなのに判断まで辿りつかない
救助と同じように知識を更新しないで乏しい経験にのみ頼っているのが見え見え
なんでこんな上司を教育しなくちゃいけないのよ、っていうやる気がなくなることが多くありました
自分のことしか考えてないんだな
救急業務に対する矛盾
まず指導救命士っていう制度ができてうちの消防本部からも何名かなるように研修へ行っています
しかしその先走りの制度のおかげで、役割や権限も決まっていない宙ぶらりんの指導救命士が出来上がってしまったというわけです
消防職員は自分で考えて行動するっていうのは習っていないからできない人間が一定数います
指導救命士になっても指示まちなんでしょうか
そういう指導指導救命士の下で働くことって気持ちいいものじゃないんです
予防業務に対する矛盾
今年は予防の仕事は捗りました
自分の経験や知識を活かしていい仕事ができたと思いますし次につながる仕組みもできたと思う
それを継続してもらえるかは別として
そのきっかけを作れたので、この経験はきっと自分の財産になったと思っています
係長のサポートをメインにやり、仕事を振り、進捗状況を把握して優先順位づけして指示を出す
その積み重ねが前進につながる仕事なんだと実感できました
しかし、係長が変わればまた従前のやり方に戻したり積極性を否定したり
保守的なんです
よく言えば、前例踏襲主義
やってて面白みをあまり感じないコピペの仕事

まとめると
組織の人材育成や適正配置、適正評価がなされていないからこの職場から去ることにしました
環境に満足いかないなら、外に出てみるのも一つの方法です
今の環境のいい点を見てそこに満足するという方法もあったと思います
しかしあと10年同じことをやり続けるのはちょっと退屈でめまいがしそうです

いいタイミングだったんだと本当に感じています
他の職員がどう思っているのか
それは関係なく
今、違う環境に身を置く決意をしたこと
停滞することを躊躇い、変化することを求めた結果です

あと今の職場でやるべきことは多くないと思います
ただ、日々、この環境で成長させてくれた仕事と職員に感謝をするのみです
こんなこと言い残したい、何か実績を残したい
そんなことはどうでもいい

あと2ヶ月有給を消化することなく勤めきりたいと思います

引っ越しをしてみて改めていい仕事だと実感した記事です

最後まで読んでいただきありがとうございました
上のリンクは転職活動について記録しています
ぜひ読んでもらえたらと思います


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?