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タイムマシン

2004-02-20

今日だけの風が空を流す
同じようで変わっていた世界
永遠なんてないさってうそぶいて
でも君の隣にずっといたくて

喜びも、悲しみも、全部
生きていく証なんだ そうだろう

誰の真似でもない僕らだけの夢
片道切符の旅は果てのない宇宙
なにが待っているんだろう
不安は尽きないけど
胸に強く抱いてみる
重ねてきた結晶を

苦しい事ばかりだからって
リセットなんてしたくはない
悲しい記憶と一緒に
大事なものも消えちゃうのなら

一度きり、それでいいんだ
信じた道を歩けるよ

僕らはどこから来てどこへいくんだろう
そんなありふれた疑問はどうでもいい
今、歩き出そう 大事なもの全部持って
ほら、胸が高鳴るだろう

後ろに延びてゆく足跡
時間旅行なんていらない
名前などない僕らの現実を重ねて

傷つけ合う日々
無償の愛も捨てて
歪なままの今日
それでも大切なんだ
ぜんぶ愛しているんだ
形はなくても強く
正しさも間違いもない
そのままを手に歩き出そう
夢見た夢を追って

今日だけの風の中で

✼••┈┈••✼••┈┈••✼••┈┈••✼••┈┈••✼

『君』は人間じゃなくて、音楽や自分の作った創作物のことなのかも、とこれを書きながら18年越しに歌詞の解釈を新たにしています。

タイムマシンと銘打っておきながら、
タイムマシンがあっても乗らないという歌です。
『1リットルの涙』というドラマで、タイムマシンがあったら戻りたい、と主人公が言うシーンがあるのですが、それが納得できなくて、タイトルに採用されました。

出だしのサウンドは東京事変の『スーパースター』の雰囲気に憧れてアレンジされていますが、サビは押尾コータローの『風の詩』から学んだ空気感を使っています。

今日まで続くGM9大好きマンはここから始まりました。それ以来GM7を見ればGM9に差し替えていく日々を続けています。閑話休題。

自分で言うのもなんですが、僕の作れる音楽のピークの一角を成す曲だと思っています。
最初に言いたかったことが、ほとんど削がれずに完成まで至れた稀有な例というか。
まぁ、上手く言えませんが。
最初の歌詞と最後の歌詞が同じなのが、構成的にとてもお気に入りです。

またいつかバンドでやりたいなって、今でも夢に見ています。

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