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肯定

作詞作曲:ウタドリ

あの子は今日も  死にたいって言って
枯れた涙を    砂漠の上にこぼすが
それでいいのだ  それでいいのだ
それもいいのだ  きっと

あの子は自分こそ 愛の化身だと
なんの疑いもなく 世界に叫ぶが
それでいいのだ  それでいいのだ
それもいいのだ  きっと

騙され 奪われ 転げ回って
辿り着いた場所で 何故か笑った 笑った

笑ったままで今日も 希望へと駆けた
さよならコスモス  取ってつけたような台詞でごめん
だけどそんなふうに 生きてみたかった ボクは
花がくるりと舞った 空へ消えていった

あの子は今夜も  淋しいって泣いて
朝には溶けている 温もりに寄りかかるが
それでいいのだ  それでいいのだ
それもいいのだ  きっと

手放し 離れて 忘れていく
それでも残った 優しさに笑った 笑った

笑ったさきでみんな いつかのように在って
さよならコスモス  あれは誰が描いた夢だっけ
だけどそんなことは どうだってよかった ボクは
花がふわりと散った 雨に溶けてった

諦め 受けいれ 続いていく
仄かに産まれた 歓びに笑って 笑って

笑って手を振ったら  希望へと駆けよう
さよならコスモス   実はただの思いつきだけど
ありふれた繰り返しが いつか合い言葉になるように
花をちいさく植えた  光の咲く丘に

誰もがきっといつも  ありのまま
これでいいのだ きっと

✎︎____________

死にたいと言ってる子も。
私は愛で満ちているという人も。
寂しい誰かも。
半端に夢を見ている僕も。

これでいいのだ、と一度でも受け入れたら
少しだけ幸せが広がる気がする。
正しく諦めて、前を向ける気がします。
なぜなら誰もが肯定されたいから。

現実やネットでの付き合いで悩みまくってた時に出会った、タモリさんが読んだ、赤塚不二夫さんへの弔辞の言葉から作った歌です。

希望と書いて『ひだり』と読むのは、漫画の基本構造の『左向きの人間が状況を進める』から取っています。
また、最後の『光の咲く丘』の『咲く』は『笑う』という意味です。(日本に漢字が輸入された時『咲』と『笑』が入れ替わって伝わったらしいです)
漫画家と芸人の両方からエッセンスを頂いています。

『さよならコスモス』については、WORLD ENDの生地を見て貰えればわかると思います。

未完成を受け入れて、前を向きたい。
結局何をどうしても、自分らしいのだろうけど。
39歳の誕生日の前日に作った歌でした。

#弾き語り
#ウタドリ
#オリジナル

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