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表現-realize-

2022-04-16

ぼくら どうして 同じように生まれてきたのに
ちがう 心抱いて それぞれの明日へ
誰かの コピーでいいなんて
そんなふうに笑う人はどこにもいないだろう
それでいい

愛を歌って 夢を歌って
まだ足りないんだ あふれる胸の音を

声を上げて ズレててもいい 空に響く振動
祈るように 踏み出してみる
なにも見えない夜でも
アンダースタンド 届かなくても
ひずんだキミのままに
触れて つなげ サラウンド
すべて 現実に 表わせ

ぼくら どうして
こんなにも与えられているのに
満たされることもないまま 砂漠の花のようで
誰かの 真似ではない
『本当』を探しつづけるよ
鏡よりも鮮明な光の像を

平和を描き 悲劇も描いた
まだ見てみたい 空-くう-に輝く虹を

筆をとって つたなくていい 冒険者のように
願いのさき 染め上げてみる
戻ることない道の上
アンダークール ひそんだ熱に
軋んだ叫び 刻んで
ゆらぎ 巡る ユニヴァース
キミの こころ 解き放して


世にあふれてる 傑作の群れ
別にぼくが   作らなくても
誰もこまらない 誰も死なない
それでも描いた どうして
ここに生きているから


声をあげて ズレててもいい
惑星-ほし-に放つ共振
祈るように 飛び出してみる
駆け出す勇気、つばさに

街の明かり だれかの温度
繋いできた血の果て
夢の終わり そこに立つのが
僕自身じゃなくても
アンダースタンド 何度だって
呼吸がつづく限り
揺らぎの中 回る、電子
すべて 現実に 表わして
えがく 深世界-NEW WORTH-

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『ARIE』という『自分の作った歌』に向けて曲を18歳の時に作ったのですが、『表現』はそれを『歌っている自分』を描いた曲です。

よくよく考えたら、
20歳の時に『stereo-type』
30歳の時に『サテライト』
40歳の時に『表現』
と、その時の自分を10年周期で歌にする習慣があるように思えます。
なんか思うところあったんでしょうね。

ASIAN KUNG-FU GENERATIONの『アンダースタンド』、坂本龍一さんの『undercool』という曲が好きで、歌詞の中に入れちゃえってノリで突っ込みました。普段はこんな感じでいきなり英語が現れる歌詞が苦手なのですが、歌ってて楽しいからいいかなって思ってます。
未発表の『リノリウム』って歌から『掛け出す勇気、つばさに』って歌詞を取ってきたり、自分的に、というより自分だけに、エモい仕上がりになっています。

作詞は表記の通り2022-04-16作成ですが、オケは30歳の頃に出来ていたものです。
ちょっとアレンジを変えて『ゆらゆら』や『ありがとう』、『ループエンド』に使われていたりしますが、今回、満を持してのオリジン再利用です。なので、他の曲に比べて生命力の色や、作り出したい雰囲気が異なっていたりします。セトリに入れる時にとても困る曲のひとつです。

この曲を作るにあたって
『すべては回転し、そして揺らぎの中にある』
という文章が頭の中に過ぎって、
そしてそれは確かにそうかもしれないと思って、そのインスピレーションのまま盛り込んだ表現もあります。
『揺らぎの中、回る電子』とは『この世のありとあらゆるもの』という意味です。
人は誰でも生きていれば表現をします。
今日着る服、髪型、足音、笑顔、歌。
それはきっと自分の中にあるなにかと、自分の外に流れているなにかの接合点であって、特別だけど、とても日常的な事のように思えます。
今日一日を始める時。
大切な歌を歌う時。
愛を告げる時。
お別れの時。
どんな表現を現実化(realize)したいのか、心に問いかけながら行けたらいいなと思います。
なにこの文章の締め方。

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