見出し画像

お寝坊さん

 午前中に何も予定がない休日は、大体10:30頃に目が覚める。私は他人より短命だろうと予測しているから、だらしない時間が嫌いだと考えている。それと同時にだらしない時間にも価値があると感じている。
 早く起きようと意識した上で床に付き、思いもしない時間からやっと動き出すのだから、後悔を繰り返す内に、その時間まで寝過ごした事実を正当化できるようになったのだ。
 何も他人と比べて短命である可能性があるからと言って、生き急ぐことはしなくてもいい。なんだかんだでちゃっかり70歳ぐらいまで幸せに生き延びたら儲けもんである。
 そう考えると私は至って健康であり、何一つ不自由のない暮らしをしているのだから、わざわざ他人と比べるようなことをしてしまうと、申し訳ない気持ちになってもおかしくはないのだ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?