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人の感情を動かすプロダクトで「ハートドリブン」な世界をつくる

エールが掲げている「聴く価値」について、投資家たちはどのように思っているのか。「聴くこと」が、社会の未来にどうつながっていくのか。なぜ、投資をしたのか。「投資家がみる『聴く』の可能性」第3弾は、Heart Driven Fund(ハートドリブンファンド)パートナー 石倉壱彦さんにお話をお伺いします。

アカツキがファンドに込めた根幹の想い

「一人ひとりがワクワクしながら自分らしく活動し、それぞれがつながり合って輝く世界」を目指している、株式会社アカツキ。同社が手がけるHeart Driven Fundは、アカツキのビジョンである「A Heart Driven World.」を実現すべく立ち上げられた投資チーム です。「単なる資金の提供ではなく、投資先の成長のためにできることは、すべてやる。投資基準はワクワクするかどうか」――そんなユニークな投資チームの責任者である石倉さんに、お話を伺いました。

――石倉さんにとって、アカツキとはどういう組織なのでしょう?

良くも悪くも、会社っぽくないんです。居心地がめちゃくちゃ良い。「仕事をしている」というよりも、自分の実現したい ことの延長をアカツキで表現させてもらっているようなイメージです。人の感情を動かすプロダクトやサービスをつくっていこうというのが、アカツキが掲げているコンセプト。これからも、そういうモノづくりができる組織でありたいですし、組織の規模が大きくなってもそのコンセプトは変わりません。

一緒に働いているみんなの感情や、気持ちを共有することを大切にしているのが、居心地の良さにつながっているんでしょうね。自分の希望も気持ちも、最大限尊重してくれているのは嬉しいし、やりがいもありますから。メンバーもいきいきと働いていますよ。

――Heart Driven Fundに参加されたきっかけを教えてください。

創業期からジョインした 株式会社3ミニッツを辞めて、半年後くらいの頃でした。監査法人からアカツキに転職し、さらに3Minuteで会社の立ち上げ経験をし、 「経営 」の面白さや大変さを体感し、次のチャレンジを考えている タイミングでしたね。アカツキの創業者の塩田から声がかかったんです。

「自分は何が好きなんだろう?」と考えた時に思い浮かんだのは、「面白い経営者や突き抜けている 経営者、そして最高の仲間と一緒に何かをすること」だなと。今までのように 1社にコミットして事業と組織の成長に全てを捧げるのもありだなと思ったのですが、 、これまでの経験を活かし、より多くの経営者を支援したいという想いと、ベンチャー投資にチャレンジしたいと想いがありました。 さらに塩田が「投資を通じて、”人の心を動かすプロダクトを生む会社”を増やしていこう。アカツキのようにHeart Drivenな会社を増やしていこう」と言ってくれたことにも、背中を押されました。

「感情」を大切に扱うことが重要な社会になる

――どのような経緯でエールを知ったのですか?

元々は篠田さんのファンで、「篠田さんが新たにジョインした エールって、どんな会社なんだろう?」と興味があったんです。するとアカツキと同じように、人の感情を大切にしてプロダクトを生み出している企業だと知り、一気に惹かれました。人の価値観や働き方が大きく変わろうとしているこれからの時代において、旧来の縦割り組織は通用しなくなるはず。人の気持ち・感情をもっと大切にする社会になっていくと考えています。その中で、コーチングの要素を持つエールのあり方にはとても共感できました。自分自身もコーチングを受けた経験がありますが、とても勇気づけられました。そうした経験はもっと一般的に広がり、「自分もやってみたい」というニーズが高まるのではないかと思っています。

――アカツキは「投資基準はワクワクするかどうか」とのビジョンを掲げています。具体的にはどのようなところにワクワクを感じるのでしょうか?

まずは、マーケットが今後成長していきそうかどうかを見ます。もちろんサービス・製品のクオリティも大切です。そうした前提をもとに、企業が実現したい世界観やビジョンに共感できるかどうか 、また、それを実現できる 経営者とメンバーがいるかどうかを大切にしています。 特に、経営者が優秀かつアツい仲間や応援する人を社内外で数多く巻き込めるような 、人を惹きつける何かが あることがポイントです。最終的には「ヒト 」を大切にしています。

最初にお会いした時の直感で決めることも多いです。ここに関してはロジックはありませんね。「この人と一緒に働いたら面白そう。どんな困難があってもやりきりそう 」とか、若手経営者だったら「どんなことがあっても支えてあげたい」と思える とか。直感的に良いと思って投資した企業が、その後、グッと伸びるケースは多いです。

――エールの中に、ワクワクするポイントを見つけられたのですね。

どんな職場でも、コミュニティでも同じだと思いますが・・・一つの目標に向かって日々頑張っている中で、 気持ちのモヤモヤを残しながら 仕事を共に進めるのは、生産性が低くなると思っています 。「働いていても幸せじゃない」って、悲しいじゃないですか。
人を大切にするというのは、その人自身の感情 を大切にすること。YeLLは、ひとりひとりの感情 を大切にしながら、仕事ができる環境を目指しているように感じたんです。そこが、アカツキのビジョンと重なり、ワクワクできましたね。

心理的安全性が守られた組織を増やしていく

――アカツキにとってYeLLの「聴く価値」はどのように写りましたか?

アカツキは社内ミーティングを行なう際に、「今はどんな気持ち?」とお互いに聞き合う「分かち合い」をしているんです。例えば「これから決議を取りたいんだけど、みんなとのディスカッションには自信が持てないな」というように、正直に自分の気持ちを伝えてしまいます。そうしないと、どうしても相手の顔色を伺った発言をしてしまう。「絶対この企業に投資をしたいから、みんなOKしてくれって思っています!」と気持ちをシェアすると、プレゼンもやりやすくなりますよね。結果的に自分の感情もラクになります。 そういうやり取りを許し合える組織なんです。エールの「聴く価値」にも、同じようなスタンスを感じました。

そこでメンバーにも実際にYeLLの1on1を受けてもらって、感想をもらったんです。「とても良かった」というメンバーもいましたが、「自分には必要なかった」というメンバーもいました。それまではすぐにでも投資しようという気持ちでしたが、メンバーのリアクションを受けて迷いが出ましたね。

そんな中で、篠田さんや櫻井さんとの対話や、ユーザーインタビューなどを拝見して気付いたのが「アカツキはめちゃくちゃ心理的安全性が守られている組織なんだ」ということに気付きました。それこそ異常なほどに。他の企業、特に大企業では大きく異なるところ。

「分かち合い」と1on1は、とてもよく似ています。YeLLが多くの企業に導入され、働く上で心理的安全性が守られる組織が増えていってほしいと、改めて思った出来事でした。

――これからのエールに期待することはありますか?

やはり実現したいと思っていることを、存分にやり切ってほしい。そこに対して足りないピースがあれば、もちろん支援します。メンバーみんながやりたいことを、好きなように進めていくほうが、絶対組織も事業もうまくいくと思っています。足りないところあれば、私たちは全力で支援します!

アカツキさん記事内写真


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