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【漫画感想】恋愛モノの皮をかぶった秀逸な人怖ホラー【兄だったモノ】

夏だ! ホラーだ!

やはり夏になるとホラー系の何かを摂取して、凉を取りたい気分になりますよね。

最近、衝撃的に面白いホラー?漫画があったので今日はその紹介をしたいと思います。

マツダミノル先生の「兄だったモノ」です。

最近1,2巻がAmazon Unlimited対象になってたので、おもむろに読みだしたんですが……。

面白過ぎて既刊五巻分全て買って読んでしまいました。

ざっくりしたあらすじとしては、死んだ兄の恋人(聖)に恋をしてしまった女子高生の妹(かのこ)が、聖に猛烈アタック――

かと思いきや、まるで聖に絡みつくように、常に不気味な化け物がまとわりつき、あまつさえ冥界にいざなうように聖を取り殺そうとしています。

そして、それはかのこの兄だったモノなのです。

まず、この化け物が本当に不気味なんですよね。漫画自体の絵が本当にきれいで、しっかりした線で書かれているのに、化け物はボヤ―っとして、デッサンの狂った人間もどきみたいなのが、聖の美しい顔の横に並んでるんですよ。もう絵からしてゾクゾクしちゃいます。

そこで、ああ、幽霊退治モノなのね、と思いきや、はんなりした美青年に見えた聖が抱える闇、その他の登場人物もそれぞれ裏の顔が次々と明らかになり、主役のかのこちゃんに至っては、可憐な美少女なのに、突然真っ暗な目になり、極道の女もかくやの迫力で啖呵を切ったりします。

その肝の据わりっぷりが、いやに色っぽくてドキドキします。

結局、化け物なのはなのか、かのこなのか、なのか……?

最新刊あたりでは、もう化け物がいい人に見えるぐらい、各登場人物が怖い。それも、ホラーの怖さじゃないんです。人間の闇を思い知らされてなんとも嫌な気分になる。

さらに闇が深くなっていく展開に、これからも見逃せません。ゾクッとする恐怖をお求めの方には本当にオススメです。

こちらから、5話まで無料で読めるので気になった方はぜひ暑い夏のお供に。


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