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こころの健康

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YeKuが作成した「こころの健康」に関するエッセイ記事をまとめます。
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2023年9月の記事一覧

双極症で飛んで困ったことベスト3

双極症(双極性障害/躁うつ病)はうつ状態と躁状態を周期的に繰り返す脳の病気である(環境要因もあるが、遺伝的な要因が大きい)。 この病気になる前は、躁うつって急にコロコロ機嫌の変わる人のことかなと思っていたが、実際はもう少し長い。少なくとも数日以上のスパンで落ち込んでいる期間と激烈に機嫌の良い状態が訪れる。 今日は、この病気になって、困ったことを書いてみる。 第3位 仕事を飛ばしてしまう うつになると仕事を辞めてしまう。というかできなくなってしまう。 休職期間中に治れば

精神科に行ったら人生終わり、じゃない

精神科に行ったら人生終わりだよという言葉を聞いて、まだそんな印象の人がいるんだなと驚いた。 メンタルケアについて考えるとき、多くの人々が「気軽に精神科や心療内科を受診しよう」と思うことができればいいのになあ、と願うことがある。 現代社会では、肉体の健康と同じようにメンタルヘルスのケアも非常に重要だし、認知も増しているように感じる。しかし、精神科への受診は依然としてタブー視されたり、ある種の烙印のように思われているようだ。 ストレス、不安、うつ病などのメンタルヘルスの問題

なぜ、あなたが必要か。【自分には価値がないという感覚】

うつ症状がつらいとき、「私は誰の役にも立っていないんじゃないか?」「誰にも必要とされていないんじゃないか?」と本気で考えて絶望することがある。比較的能天気な私ですらそうなる。 うつ病の症状の一つとして、自己肯定感の低下があるけれど、それが行き過ぎるとこのように「私は必要とされていない」という自己無価値感に苦しむことになる。 うつ症状がひどい時は、社会参加にも影響が出ていたり、同居している家族にも支えられている場合が多いので、それを根拠にしてますます自己無価値観を深めてしま

うつ症状にも波がある

私自身はⅡ型の双極性障害で、したがって周期的な躁とうつの波に翻弄されている。 ※薬の効果で穏やかにはなっている でもそれとは別に、うつ期の中にも波があって、日によって少しマシだったり激うつと呼ばれるような状態に逆戻りしたりすることがある。今日はそれについて書く。 ただし、私自身は医療従事者ではなく、一当事者だ。 当てはまらない場合や、一般性に欠ける場合があるかもしれない。 それでも、体験談を書くことで、不安を抱えている当事者やその周囲の方の力になれればと思う。 「