自分軸

古い体質の会社、気合や根性という精神論が美化され、
合理的に考えずマンパワーだけに頼る仕事の仕方。
根拠のない判断で指示を出し、責任を取らない上司。
やる気人柄重視という、説得力のない採用基準。
実態は、ろくな引継ぎや指導もなく突然丸投げされる担当や役割。
法定労働時間について指摘すると、他の社員がいる前で辞めろと罵倒を浴びせられた。もう数年前のこと。
古い体質の会社ではもう二度と働きたくはないと思っていたが、転職活動でいざ面接になれば、何でもやりますという姿勢で挑んでいた。昭和の古い体質は懲り懲りだと思っていても、自分もどっぷり昭和生まれで、こういった体質は知らぬ間に自分にも染み付いていたことを自覚した。

つらい環境で我慢し働き続けることは、社会的には自分を守っているかもしれないが、身体を壊し心が疲弊してしまったら結果としては自分を守っていない。心身に異変を感じるようになったら、すぐその環境から離れて自分を守ってほしい。

仕事が人生の全てではないし、少しの間無職でも人間らしく過ごせていればいい。ちゃんと働くことを一番にせず、失礼な態度をとる採用担当者だと感じたらそんな会社で働く必要もないし、もっとフェアに行けばいい。何でも自分軸でいればいい。

行き詰っているとき大体思う、何のために働いているかわからないし、何のために生きているんだろうという疑問にたどり着く。テレビでやっていた、生物は進化するために死んでいくという話にあっさり納得してしまった。自分個人の生涯を全うすることが人類の目的でないなら、どう生きてもいいし長い暇つぶしだと思えば、わざわざつらい環境に身を置かずとも、自分軸でもっと楽に生きられるんじゃないかと思う。

そう、財を成しても何度転職しても無職でも、最後人間は死んでしまうから、その途中でわざわざ死にそうなほどつらい経験なんてする必要ないんだよ。

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