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それは趣味じゃダメなのかい?

キャリア教育について考える機会がけっこうあります。ちょっとこないだ考えたのはそれまでわりと実務的なことをやろうと思っていた学生が、何か全く別の道を考えた例です。ここでは仮に「漫画雑誌の編集者」にしましょう。

漫画雑誌の編集者になりたいならもちろん出版社に就職することになるでしょう。それ自体は別に僕はいいと思うんです。でも、職業としての漫画雑誌の編集者っていうのになるのがほんとに良いこと、幸せなことなのかなってのはちょっと疑問があります。

これは別に漫画雑誌の編集者に限らないことです。出版社に入っても編集ができるとは限らない、好きなタイプの雑誌に関われるとも限らない、良い漫画家と仕事できるかはわからない。不確定要素はたくさんあります。

それならいっそ、趣味として編集した方が幸せなんじゃないかなと思います。同人誌を出して即売会で売るわけです。それなら自分の好きなものが作れる可能性が高くなりますから。

今の時代、キャリア教育の中では好きなことを将来に結びつけがちです。それ自体はある程度の真っ当さを認めますが、もっと趣味でやりつつという選択肢はあってもいい。そう思うわけです。

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