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チャレンジしてみて、いま感じること

前回までは”職業を変える決断”について整理してみましたが、今回は職業を現職に移してからのことについてです。

様々な葛藤の末に決断しましたが、5年以上経ったいま言えることは「チャレンジして本当に良かった」ということに尽きます。

もちろん体力的にも精神的にも相当追い込まれた経験も多々ありますが、すべてが自分自身を強くしてくれる大事な経験だと当時から信じていたので、どんな壁があっても前に進んできました。

毎日疲れ果てながらも部活動に夢中になっていた高校や大学時代を思い出す感覚と同様に、特に初年度の頃のことは思い出すだけで今でもアドレナリンが出てきます。

様々な経験を通して
「大切な人たちのために自分が成長し続け、自分自身と家族、そして関わる人たちの人生を豊かにしていける存在になる」
これを具体的に職業を通じて実現していくという信念も少しずつ自分の中で確立されてきましたが、フルコミッションのプロの世界で生きていくことは当然ながら楽ではなかったので、これまで感じてきたこと、考えてきたことを振返ってみます。

最初の頃

最初は支社まで少しだけ遠い場所に住んでいましたが(普通に働く分には全然大したことない距離ですが)、毎日朝早くから終電まで必死に働きつつ試験勉強も同時進行で取り組んでいるとさすがに体力的にきつかったのと、とにかく大事なことに集中できる環境を整えたい一心で、すぐに自分の意思で支社から徒歩2分の場所に引っ越しました(笑)。
今振り返ってもこの判断は本当に正しかったと思います。
朝早くから遅くまで頑張ることも誰に指示されたわけでもなく、目的目標に一点集中してシンプルに決めたことなので、言い訳できない、成功するしかない状況を自分で作ることの大事さを強く実感する経験になりました。

実際の活動ですが、単にフルコミッションの営業ということだけでなく業界特有の難しさもあり厳しい世界だということはすぐに実感しましたが、同時に多くの人に自分の話を聞いていただく中で「本当に良い職業だ」ということも強く感じていました。
自分を否定されたような気がしたり無力感を味わうことも多々ありましたが、それでも「天職だね」「応援しているよ」という言葉をいただくこともあり、また自分を担当として任せてくれた方々、応援してくださる人たちの存在が支えとなって前に進み続けることができたと思います。

そしてどんなに夜が遅くても、部室のような感覚で支社に帰るといつも目標に向かって頑張っている先輩や仲間がいて、上手くいかなくてしんどい時でも悩みを相談したり色んなことを教えてもらったり、そういった時間も大きな財産となっていきましたし、毎日夢中になって頑張っていた学生時代のようで、職業でそれを感じられることでこんなに毎日が充実するのかと日々感じていました。

大事にした心構え

充実感はありながらも当然現実は甘くなく、最初に立てた目標と現状のギャップに苦しむことの方が圧倒的に多かったです。

所長や先輩方の教えを素直に受け入れて、失敗を恐れずに日々挑戦と成長を繰り返していけば何も問題はないのに、思ったようにいかないときはどこか物事を否定的に捉える習慣がついていたり、やらない理由・挑戦しない言い訳ばかり考えて、他人や環境のせいにするようになります。
表現の仕方は人それぞれですが、野心や願望がないと馬力も出ず燃料切れになるので、”自分のため”のベクトルや確固たる決意・覚悟は成功のための絶対条件ですし、メラメラと自分で炎を燃やし続け、成功願望、達成欲に身を任せて突っ走ることがいかに大切かも強く実感しています。
ただそれと同時に謙虚さや感謝の気持ちを忘れたり、独りよがりになるとどんどん成功は遠ざかっていきます。

そういった大切な心構えを、頻繁に支社の先輩方から学べたり、勉強会や表彰式などでのトップランカーのお話などで何度も肌で感じられる環境のおかげで、心構えという大事な土台を少しずつ築いてこれましたし、多少遠回りしたり壁にぶつかっても大きく道をそれることなく成長できました。

自問自答

フルコミッションの環境で不安がない日など無いですし、しかも自分では想像もつかないくらい圧倒的な成果を出し続ける人たち、人間力の塊のような人たちに囲まれて過ごす中で、特に最初の頃は自分がちっぽけな存在だと感じる毎日でしたが、自問自答したり自分自身に言い聞かせていたことは、

「わざわざ大企業の安定や出世を捨ててまで、全員同じスタートのフルコミッションでチャレンジしているのに、自分は何をしょうもない過去のプライドにすがっているのか」
「色んなものを捨ててきたのに、プロとして持つべきプライドは過去の成功ではなく目標達成と毎日の成長の積み重ねではないのか」
「手本となる仲間や先輩たち、かっこいいなと思える人は必ず通っているんだから、乗り越える以外に選択肢はない」
「本当にかっこいい人は、人一倍かっこ悪いことを経験して乗り越えてきた人だ」
「学生時代よりも頑張っている、今が一番充実して輝いていると胸を張って言い切れるか」
「感謝や謙虚さを忘れず、目の前の人の役に立ち、その人の人生に意味のある存在になることに集中できているのか」

毎日ジェットコースターのような精神的アップダウンを繰り返しましたが、このような自分との会話を重ねながら不安と付き合い続け、少しずつ強くなっていったと思います。
嫌なこと、人がしたがらないことをどれだけできるか、まずは自分のしょうもないプライドを捨てることが大事ですし、自分がいま傷つくかどうかよりも、最終的に目標を達成できないことや目標から逃げる自分を見ることのほうがよっぽど嫌なので毎日不安と闘いながら過ごしてきました。

目の前の人の困りごとや問題解決の一助になり、その人にとって意味のある存在になることに集中し続ける。そしてその積み重ねの先にしか存在しない、達成した人にしか見ることのできない景色を見てみたいという一心で進んできました。

様々な経験をして

様々なことを経験する中で、
「自分を応援してくれる人、信じてくれる人、頼りにしてくれる人のために全力で頑張ろう」
というように頑張る理由がシンプルで明確になっていきました。

たくさんの人に出会い、自分が関わることで少しでもその人やその周りの人の人生が良くなっていく、そういう繋がりをたくさん増やしていくことがプロとして自分が果たしていく役割だと感じるようになり、言語化もできるようになっていきました。

部活動のリーダーや指導者としての経験、そして6年3ヶ月分の前職での経験、これまでの人生で積み重ねてきたことを自分次第で活かして繋げられる感覚も少しずつ分かってきましたし、自分の役割を果たすためにそれらをどう活かし、何を伸ばしていくのかを自分で決めて自己投資できるようになってきましたが、それは頑張る理由や自分が果たすべき役割が明確になってきたからですし、何よりも自分で自分自身のキャリアや活躍の仕方を決めていく環境に身を置いたことが一番大きいと思います。

それまでの自分では作れなかったような経営者や各分野の専門家、ユニークなキャリアの方々とのつながり、様々な経験を通じて得られるスキルや知識・ノウハウ、自分の時間を自分でコントロールすることの責任と自由、、、
こんなに楽しく充実感を味わえる経験ができたのも、部活の頃のように同じ志を共有できる熱い仲間と、いつでも部室のように帰ってくることができる支社という空間(環境)、そして自分という人間を信頼し応援してくださっている方々に支えられながら、色んな挫折や苦労を乗り越えてきたからこそだと実感しています。

結果的に、会社や業界で設けられているいくつかの基準も何とか達成し、現在は一つの目標としていた営業所長という役割でチームづくりにチャレンジすることができています。

自分を応援・信頼していただいた方々への感謝の気持ちを持って働き続けられることが何より嬉しいですし、お世話になった人や応援してくれている人への恩返しをしていくこと、そして同じように次世代へ恩送りをすること、大切な人たちのために自分が成長し続けることを大事にして、自分と自分が関わる人たちの人生を豊かにしていける人間になることを目指し、まだまだ頑張っていきます!


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