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15年越しの卒業論文

 こんばんは、ことはです。ちょうど今頃大学4回生の皆さんは卒論と格闘している時期ですよね。もう15年も前のことですが、ちょうど今の時期にわたしは卒業論文が書けなくて鬱状態になりました。時間が足りなかったり資料を読む量が圧倒的に少なかったりしたことも書けなかった一因ではあるのですが、最大の原因は卒論のテーマを壮大に設定し過ぎたことにありました。

 問題の卒業論文のタイトルは
『少女マンガの面白さとは何か?
 〜マンガが文明になりえる時代の一考察〜』
です。いやいやいや、今見ても到底小娘に扱い切れるテーマではないですよね。たかだか22歳の若造に論じられるのは少女マンガ様的にもイヤだろうからわたしに牙を剥くって話ですよ。

 とにかく15年前のわたしは自分で設定したテーマに心折られてその後数年立ち上がれなかったんですが、当時の彼氏や担当教授がわたしの代わりに頓挫していた卒論を何とか形にしてくれたおかげで卒業だけは何とか出来ました。

 ただ、わたしの中ではずっと卒論を書けなかった事実は引っかかっていたので、いつになるかは分からないけど何とか自分なりの卒業論文を完成させたいと思い続けていました。そして、大学卒業から2年後に今なら書けそうだなと思って再度文献を読んだり、少女マンガと向き合ったりしていましたが、その時は時間がなくなって自然にやめてしまいました。

 この度出産を控えて整理整頓を進めていく中で、パソコンの中も整理していたらその時に作っていた卒業論文のデータがひょっこりと出て来ました。気になって読んでみたら、未完成で荒削りではあるものの結構面白くて、当時のわたしだから書けた文章とでも言うのでしょうか?今のわたしに続いている思考もあれば、今ではもう忘れていた気持ちも書いてあって何とも言えない気持ちになりました。

 あれから結構な月日が流れましたが、今は比較的時間に余裕があるので再び卒論に向き合ってみるのも面白そうだなぁ…って思いました。それに伴ってまずは2006年に書き直そうとして途中になっていた文章を掲載してみようと思います。

 構想段階とは言え仮にも卒論なのでそこそこのボリュームはありますが、いくつかに分けてアップするのでよかったら読んでみて下さい。

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