見出し画像

晴れた日230.をかついで(トロピカル遠征記〜奈良〜)

夏ですな。
最近、壊れていた自転車を直してまた乗り始めた。
感染対策として電車に乗らなくてもなんとか行けそうな時は自転車にしてる。
あとなるべく変に触らないようにしてる。
弁当も作って持ってってるし、水筒も二つ持っていってる。
流石に昨日は暑くてサイダーを帰り道に買った。
熱中症も怖いし(と言いながら合わせ技でハッシュポテトも買ってしまった)。

前回のブログで大阪まで書いた。

さて、7月31日のことを書いていこうと思う。

いい日になるような気がした

もう何度目かになる。なんば駅から近鉄にのって一路、奈良への旅。
行先の終点は奈良駅。その一つ手前の新大宮駅がネバーランドの最寄り駅。
急行で片道40分程度なので実に手軽なもんだ。
時間は昼に差し掛かろうかというところ。
この時間帯の電車、かつ私鉄ってのが個人的にはものすごい好きで、
なんだろうあの感じ。
5歳くらいに戻っておじいちゃんに抱かれているかのような、そんな感覚で謎の安心感を得る。
うとうとしつつ、目覚めた瞬間「新大宮、新大宮〜」
やばいここだと急いで大荷物を持ってドタバタと降車。
駅を出るとひゃ〜奈良の日射がえげつない。
ただ電車で体が冷えていたので、駅前のロータリーにある日に照らされまくってる石の椅子に座って、温まる。

四足歩行のキャリーバッグ。
すぐに使いたいものと、少しばかり旅を充実させたいと思って持ってきたグッズを入れたトートバッグ(いつも後者のボリュームが圧倒的に多く、そして結局大して使わずに終わる)。
軽さと丈夫さを重視したギターケース。
茹だるような暑さによいしょよいしょとキャリーを引きずりながら時間つぶしと休息が取れる場所を目指す。

「和食さと」。
新大宮駅から徒歩7分程度、ネバーランドのごく近くにあるこのファミレスには遠征時来ることが多い。
ここでドリンクバーと贅沢に少しばかりパフェを嗜まんと首にかけたタオルで額の汗をやれやれと拭って一息つく小野であった。

前日の大阪での出来事を思い返したり今夜のライブのことをイメージしたりしてゆっくりそこで過ごした。
2時間程度そこで体力を回復していざネバーランドへ。

おはようございますと入るともういつも出入りしてる人間のように扱ってくれるネバーランドが大好きだ。
あんまり久しぶりな感じもしない。
大変ですねなんて話とかバンドで来れなくてすいませんなんて話をしながら準備を進める。

リハーサルをして、出演者・スタッフと話をしている時間は今日一日が始まるぞという気分になってとても心身が喜んでいくのがわかる。
ライブイベントってのは何もステージに上がる数十分だけが大事なのではない。
今日もいい日になる気がした。

サプライズでスペシャルなバンド演奏

徐々に入ってくるお客さん、飲み始めたり、喋ったりしつつ、やっぱりコロナがなければ、と過ぎってしまうけれどもそれは振り払う。

この日は諸先輩方の演奏の最後、トリを勤めさせてもらった。
はじまりの、弾き語りの一音に集中する。

今夜も本来はバンドでの演奏を予定していたが、他日程同様にソロに変更になっていた。
ネバランと話を進めてきた中で、「バンドめっちゃ楽しみや」と言ってもらってたのもあり、絶対楽しませるぞと気合を入れていたのもあり、でも弾き語りで頑張るぞと決めていたのでやはりそこは覚悟もひとしおである。

実はこの日、ネバランの皆さんが小野雄大バンドのバックバンドを勤めてくれたのだ。
4曲、ロードムービー、君の追い風、nylon、エブリシングをスペシャルな編成で奈良の皆さんに見てもらうことができた。
嬉しかった。
泣きそうになりながらこの日の本編最後に演奏したのはエブリシング。
もう言葉もない。

スクリーンショット 2020-08-10 22.57.37


アンコールをもらいながら、ステージを去るベース向井さんが「聴きたい曲いっぱいあんで、あざらしとか」と言いながら自分の持ち場のバーカウンターに戻って行ったのとか、すごいグッときたよな。

なんだろうな。
こうやって、奈良で拍手を受けて、奈良にきたぞ、喜んでもらえた!って思えるまで、不安の線路は先も見えず続いていて、でもこうして、実感できると、急にブワッと堰き止めてた感情が浮かんできたりして。

自分のままで自分を愛していいなんて、なかなか思えることなんてないけど、本当に周囲のみんなに支えてもらって生きている。

ライブ終了後、さーちゃんが出店してた、出演者に見立てた焼き菓子(俺は新潟出身だから日本酒イメージのお菓子)とかパンナコッタだっけ?プリンみたいなやつをもらって、めっちゃうめー!!と言ったり、テキーラショットが続け様に出てきて、nylon yeah!のyeah!部分で乾杯したり、楽しい打ち上げを経て、最終的に4時くらいまで2〜3時間宇宙の話をして脳が記憶することをやめた。

翌朝日差しと部屋の暑さで目が覚めた。
遠征時の眠りは基本浅い。
とうとう今日は名古屋に行く日か、なんて思いながら、疲労を感じている身体を起こして荷物を片付けた。

さて、いよいよ最終日。
暑い日は続いている。
すっかり梅雨なんか忘れたようにして雲は高く空は青い。

熱中症に気をつけて過ごそうぜ!

----NEWS----

✳︎小野雄大 [MV] ロードムービー

✳︎小野雄大NEW ALBUM「素粒子たち」6月17日(火)全国リリース!!
タワレコ予約特典はnylon弾き語り譜面
ヴィレッジヴァンガード予約特典はポストカード

活動の励みになります!よろしければサポートお願いします!