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ボーイ312.ガール

「どんな感じの音楽やってるんですか?」
と古着屋のお兄さんに聞かれて
「まぁ、フォークっすかね」
と答えた。
ひとりで歌ったり、バンドで歌ったりしています。
するとお兄さんが驚いた顔をして言う。

「バンドいる系のフォークもあるんですね」
今度はこちらが驚く。「たしかに!」と思った。
素直な意見。
「…そうなんですよ!実は!」
世界の秘密を教えてあげることができてうれしい。
じ、じつは、スプーンもあるんですよォ〜!!


フォークのイメージは弾き語りだという。
いや、たしかに!
素直なやりとりは心がほどかれるような感覚になる。
気づかせてくれてありがとう。

「どんな音楽やってるんですか?」
という問いかけは、おそらくほとんどのミュージシャンが頭を悩ませるのではないか。

そこで、「あなたの魂が浄化されます」
と言ってもいいんだけど、スピリチュアルで宗教的なにおいがする。
「踊れます」
いや、おれの音楽、別に踊れる曲もあるかもしれないけどそういうのでやってないし…。

「アコギ持って全国回ってます」
まあツッコミどころはあるけど、これがハマる場合もあるにはある。

「歌モノです」
これはなんか自分を下げてるようで言いたくない(“歌モノ”自体専門用語的だし、それならフォークって言うかな…)。

地域の泥上げ、庭の草取り、畑の手入れ。これぞTOKIO系SSW

ほかにもこんなものがある。
「好きな音楽はなんですか?」
「影響を受けた音楽はなんですか?」
難しいのは、“その時々で結構違うから”とか、“影響受けすぎて話すのダルい”とか(もともとU2好きでアースとかも聴いてて中学時代にビートルズやロキノン、ウエストコーストにハマって高校時代にsyrup16gやメロコア、AORにハマって後半はシガーロスや残響系にハマって大学時代ポストロックからインディーロックに傾倒してハードコア、ポストハードコアのシーンが好きになって、でもレコード屋をディグる中でエレクトロニカにもハマりジャジーヒップホップとかも聴き出してギターとトラックの組み合わせにハマりそして空気公団やキセルの影響でアコースティックギターでの音楽表現にのめり込んで社会人になってソウルやファンクが楽しくなって、それで結局オルタナティブですね)。

こんなことをいちいち説明してられないので、
「まぁ、フォークっすかね」
となることが多い。

「自分すか?自分は〇〇っスよ!」
と答えるために音楽を続けている節もある。

もしかすると、自分のジャンルが、
「オネスティー」

「デスペラード」
と呼ばれる時も来るのかもしれない。

「自分はオネスティーやってます」
ちょっと色気があって、グラスの氷がカランと溶け落ちる音がする。後ろでJAZZが流れてる。

さて、話を戻すけど。
人に紹介するとき、ポップスというとわかりやすいだろうか?
JPOPというのはなんだか気恥ずかしいものがある。

でも、ポップスという言葉には、どうも玄人感があるのも否めない。
親戚のおばちゃんはポップスとは言わない。
「Mステでれる?」
「いやーまだ全然無理っスね」
となる。

まあ、今のところは
「秦基博知ってます?どうして〜君が泣くのぉ〜♪の。あの人みたいな感じス」
というと伝わりやすいかもしれない。
これもなんか恥ずかしいので今まで言ったことはないけど…。
「あいみょんの男版っス」
ではないからなぁ〜。

とりあえず、「ポップっス」とでも言っとこうかな。
存在が、的な。
シェーみたいなポーズもつけて。
ポップな感じで。
やらせて、もらって、ます!

GWに植えられた苗たちが伸びてきた新潟。6/17は”陽緑帯”!

なんかかっこいいやつ、お待ちしてます。
オネスティー的な。
よろしくお願いします。

もしも”ボーイミーツガール系”とか代名詞ついたら、歌詞のバリエーション限定されて大変そう。ずっと君に会い続けるみたいな。そしてそのうち過去の君に会いに行く的な、そして未来の君に、パラレルワールドの君に、会えなくなった君に会いに行く的な。小野雄大ニューアルバム「ボーイミーツガール」来春発売!!

⚡️⚡️⚡️LIVE⚡️⚡️⚡️

🆕2023/6/12(月)@B.B.STREET w/ヒカガミ BANDSET,井上園子
2023/6/13(火)@渋谷琥珀 w/山田丈造(Tp)
2023/6/17(土)@酒屋町民乃家(新潟)『陽緑帯vol.1』※バンドセット
2023/6/24(土)『WOOLSTOCK2023』
2023/7/9(土)@東京都民教会
『秘密百景』w/杉本亮(Pf),三嶋大輝(Ba)※児玉奈央さんとツーマン

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