あい228.到底わからんだろうけども

初めてのソロバンドでのツアーのことを考えていた。6月にアルバムを出して、メンバー含めて5人でまだ東京でも数回しかできていないライブだが、自分たちがやっていることはたくさんの人に聴いてもらいたい、みてもらいたい。伝えたいものがある。

ちうことで組んだこのツアー。
大阪、奈良、愛知の３箇所。他にもいきたいところはたくさんあった。でもまだまだ無名のミュージシャン、小野雄大。少しずつ、無理ない速度で、でも全力で進まなあかんねん。泥をすすりながら、涙を堪えて、コンビニでの買い食いを我慢して、汗を流す。
2日目、奈良終わったら温泉に入って体力回復まで計画していたというのに。至極残念無念。

今回バンドでツアーをすることは難しいと苦渋の決断をした。
今月に入ってから感染者数は日毎に増えてもう何が正しい数字なのか、いまいちよくわからなくなってきた。
6月に入って少し安堵していたのは本当に束の間のことだった。
あの頃見えた一縷の望みは見事に立ち消えていった。

【お知らせ】大阪・奈良・愛知ツアーについて

聞けばライブハウスや劇場など演者を迎えて表現の場を提供してくれる場所だってこの2ヶ月が肝だというではないか。
なんということだ。

政府や世間的なありとあらゆる「目」を掻い潜って夜な夜なライブハウスでは裏のパーティーが開かれている。密も密の状態で人々が快楽を求めて音を浴びる。HPやSNSなど使うことはやめて、ごく個人間のやりとりで秘密裏に開催されるライブイベント。感染ルートには載ってはこない。客はネズミと呼ばれライブハウス内には極秘裏の”ネズミたち”のリストが存在する。ネズミたちは毎夜毎夜裏のルートで仕入れた情報によって懇意の箱に入り浸る。ライブハウスでは表に出ないことを逆に利用しコネクションをふんだんに使って有名ミュージシャンを呼び普段ではありえないキャパでライブが行われる。客はこれを口外してはいけない。秘密のイベントは秘密だから成り立つのであって、口外すると闇に葬られる。ネズミたちは条件を飲み下し取り戻した楽園に歓喜し酒を飲み干し道端で気絶して夜を明かす。

なんていうことにならないよう、自分にもできることをやっていきたいと思っている。

とにかく今はめげず、前をむいて生き延びる。
とは言うことは容易く行うは難し。

とてつもなく途方に暮れてはいるものの遠くで虹がかかっているのも見えてはいる。
流石に拙者30歳、虹を掴むだなんて荒唐無稽なことを言うつもりはさらさらないが、
流石に拙者30歳、掴んだものが最終的に虹になりうることも今まで学んではきたのである。

このタイミングで闘えていることを誇りに持ちたいものである。
10年後、20年後、30年後、もっと思い出話だけで飲み明かせるくらいの年数を刻んだら、散々今のことを話そうではないか。
その時若者にウゼー、と思われても自分が手にした過去の誇りだけは絶対に埃をかぶることはないのである。
と、思いたい。

散々失敗していつか話せるネタを用意しておくに越したことはない。
将来の打ち上げは俺たちがもらった。

その時仲間が多いに越したことはない。
自分だけでなく他の人から証言されたほうがよりリアルで、笑えるであろう。

そんな思いを日々抱いているものの、やれることはまだ少なくあまりに自分の力は弱い。
いつかバンドメンバーを連れて全国大入り満員の小野雄大ツアーを開く、その時まで粉骨砕身匍匐前進である。

理解してくれる小野雄大ソロバンドメンバーにも大変感謝。
このうちに溜めておこう、年内か、来年か、再来年か。
ただひとつ言っておこう。
とにかく溜めた分だけ曲は増え、演奏時間は長くなり、誰も帰れなくなることを。

ちなみに！
大阪・奈良は予定通りイベント開催します！
小野雄大は弾き語りでの参加となります！

ただし人数制限や対策のためルールがありますので、
できましたらbonod.jp@gmail.com（ツイッターとかでもOK）
までご連絡ください！

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