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みちのく東北ひとり旅.1 #リゾートしらかみ編

7月4日日曜日、東北ひとり旅1日目。

朝5時ごろに起床して、8時20分伊丹発、秋田空港行きの飛行機に乗る。
約2年ぶりに乗る飛行機だった。コロナが流行して以来、飛行機での旅行を数回キャンセルしていたので飛行機に乗れるというだけでもわくわくした。

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1時間半で秋田空港に到着。はじめての秋田県。
空港は驚くほどかわいらしいサイズで、地元の公民館のような親しみのある雰囲気を醸し出していた。
到着時刻の15分後に秋田駅行きのバスが発車する予定だったので、もしかしたらそれには乗れないかもと思っていたのだけど、空港がコンパクトだったおかげで余裕で間に合った。なんならバスのなかで出発までちょっと待った。

その日のメインは観光ではなくて秋田駅からリゾートしらかみに乗って弘前駅に向かうこと。
母方の祖父が電車マニアだったこともあって、私は昔から電車に乗るのが大好きだった。青春18切符を使って鈍行で何日もかけて東京や四国に行ったこともあったし、旅先でSLや観光列車に乗るのも好きだった。
今回はリゾートしらかみと三陸鉄道に乗って電車旅をするのがメインイベントのひとつだ。

予定より早く秋田駅に着いたので、リゾートしらかみが出発するまでの約3時間、時間つぶしがてら観光することにした。駅からあまり離れたくなかったので、徒歩10分圏内の秋田県立美術館へ。

藤田嗣治が秋田県の行事を描いた大きな絵画もよかったし、安藤忠雄が建築した建物ということもあって休憩スペースからの眺めもよかった。

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朝ごはんと昼ごはんのあいだぐらいの時間帯に、美術館の隣の食堂街で稲庭うどんを食べた。稲庭うどんが高級料理と知らなくて値段の高さにびっくりしたけれど、コシがあってとてもおいしいうどんだった。

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そのあと、千秋公園をぐるっとまわって駅に戻ろうと思ったら、途中で秋田市文化創造館という建物でおもしろそうな展示をやっているのを発見した。

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「200年をたがやす」という建物全体を使った大規模なイベントで、秋田県の伝統と現代アートをミックスしたような展示をやっていた。こういうアート系の展示は好きなんだけど、時間の都合ですこし駆け足になってしまった。村山留里子さんのビーズを使ったマスクの展示がよかった。

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さっきのうどんだけではこれからの長旅でお腹が空きそうだったので、建物内のカフェでドーナツとマカロンをテイクアウトした。建物外のお庭には、小説のようなものが書かれた白い布が風に煽られてひらひらはためいていて、近くに備え付けられたスピーカーからそれを朗読する機械音が流れていた。その展示を見ながらベンチに座っておやつを食べた。

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秋田駅に戻って、13時57分発のリゾートしらかみ5号に乗車。およそ5時間かけて日本海沿岸をひたすら走る。

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3種類ある編成のうち、今回は青池に乗った。編成ごとに車内の様子がちがったり、乗る時間帯によって車内イベントが変わったりと、予約の段階から色々考えてわくわくできるリゾート列車だ。

今回は展望室の手前、海側の指定席を予約した。残念ながら車内イベントはなかったけれど、お酒を飲んだり読書をしたり景色を眺めたりしていたらいつのまにか時間が過ぎていた。今回の旅のお供に、青森ゆかりの作家である太宰治と寺山修司の本を数冊持ってきていた。旅行中それぞれの記念館にも行く予定だ。

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主要駅で途中下車できる時間があったり、吉幾三の車内アナウンスが流れたり、車内販売があったりと、列車自体にも乗客が退屈しない工夫がされていた。

展望室もいくつかあり、特に車掌室のうしろにあるスペースはかなり広い造りになっている。森の木々を掻き分けて列車が走る景色は冒険みたいで楽しかった。

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列車は途中何箇所かある絶景ポイントで速度を落としながら運行した。

空と海が車窓いっぱいに広がるものの、天気はあいにくの曇天。からっと晴れた真夏の青空と海が見られたら気持ちよかっただろうけど、どんよりして寒々しく荒れた日本海もなかなか迫力があってよかった。

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私が乗車した列車は、千畳敷にも停車した。

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荒涼と広がる岩肌。遠くでかもめの群れが休んでいる。駅前の民宿も渋かった。

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千畳敷を出発してから1時間半ほどで、列車は弘前駅に到着。

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駅の中にある売店やお土産物屋にりんごのお菓子がたくさん並んでいるのを見て青森に来たことを実感する。

コンビニで軽食を買ってバスで数分のビジネスホテルに向かい、翌日レンタカーに乗るので早めに就寝した。

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