見出し画像

対話その5|ゲスト カナエさん

wish you were hereの対話その5、今回はゲストにカナエさんをお迎えして収録しました。

カナエさんはエッセイや小説などの文筆活動をされていて、ご自身の体験をもとに自死や虐待といったテーマについても書いておられます。カナエさんの作品を知ったきっかけはもともと「自死遺族」というテーマが入口でした。けれどエッセイをいくつか読み進めるうちに、カナエさんの「生きること」そのものに対する姿勢やまなざしにじーんと胸が熱くなっていることに気付きました。

私のnoteやwish you were hereの音声配信にアクセスしてくださっている方のなかには、自死遺族も含め大変な状況のなかで生き抜いてこられた方も多くいると思います。そんなみなさんにカナエさんの作品を知ってほしいという気持ちもあって今回stand.fmの収録にお誘いしました。

「書く」ということをテーマにして、私ともりもとくんがカナエさんに聞いてみたかったことをたくさん質問しています。(楽しくなって収録時間が長引いてしまったので、お時間に余裕があるときに聞いてみてください。)
私はnoteで自分自身の体験を書くことをはじめてからまだ半年ぐらいなので、カナエさんだけでなくもりもとくんの話もとてもおもしろく、参考になりました。

特に、書くことと感情、書いたものと自分自身との関係性に関する話は色々考えさせられました。
もともとnoteをはじめたきっかけは、自分自身の体験を整理したいという思いと、自分と同じような気持ちを抱える人にそれを見てもらいたいという思いがあってのことでした。
実際、この半年でnoteを通じてたくさんの出会いがあり、それがいい意味で自分自身の足枷になっているような感じがしています。私はもともと不安定で一貫性がなく、すぐに死にたがるタイプの人間なので、自分一人ではここで文章を書き続けることすらできなかったかもしれません。ここで出会った人たちに「生きてほしい」、「死んでほしくない」と言っている自分自身が勝手に一人ぼっちで死ぬことはできないから、私はきょうもこの場所で生きてnoteを続けられているのだと思います。

過去の記事を読み返してみてもポジティブな言葉にうんざりしたり、ネガティブな言葉にイライラしたりすることがありますが、不安定でバラバラだからこそ、その瞬間瞬間の感情を書き留めておく意味があるのかもしれません。そういうことも長く続けていけば、自分のなかにあったあらゆる感情を受け入れて過去と地続きな自分自身を感じられるようになるかもしれないですね。

最後に、カナエさんのZINEを購入できるショップのリンクを貼っておきます。
一冊目の『四半世紀航海』は絶賛発売中、二冊目の『羊として飛ぶ』は予約注文を受付中です。二冊目のZINEは私もすでに予約注文していたのですが、収録でお話を聞けて読むのがより一層楽しみになりました。
今回の収録を聞いてご興味を持たれた方はぜひカナエさんのZINEも読んでみてくださいね。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?