私が早期離職白書をつくり続ける理由
はじめて『早期離職白書』を発行したのは2013年の1月。お金がなかったので、当時はまだまだ認知度の低かったクラウドファンディングを利用してお金を集め発行しました。
新卒入社後3年以内で会社を辞めた方(早期離職者)100人にインタビューとアンケートをおこない、その結果をまとめ、勝手に「白書」を名付けての発行でした。
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その後、2016年、2019年と、これまで3度発行しています。そして、今は来年2022年の発行に向けてインタビューとアンケート調査を行っている段階です。
正直、大量のインタビューとアンケートは骨が折れます。それに、白書をつくったから儲かるわけでもありません。スポンサーがいるわけでもありません。毎回、発行した後は「今回で最後でいいかな」と思うのですが、それでもやっぱりまた発行したくなります。
なぜ私が早期離職白書をつくり続けるのか、自分なりの考えの整理も兼ねて書いてみます。
義務感
つくり続ける理由の一つは、正直、義務感です。
べつに誰かに脅されているとか、早期離職白書をつくらないとお金がはいってこないとかではありません。
別につくらなくても良いんです。
つくらないという選択肢もあります。
でも、何かわからない義務感みたいなものがあります。一度社会に白書を出して問題提起をしたからには、最後まで見届けないといけないという義務感とでもいいましょうか。
とはいえ、義務感だけで続けているわけでもありません。
インタビューで聞けるエピソードが知的好奇心を満たしてくれる
早期離職白書に掲載しているインタビューは、その多くを私自身が行っています。最近はキャリアコンサルタントの方でお手伝いしてくれる方も何名かいらっしゃるので、インタビュー機会は少し減りましたが、それでも年に数住人は話を聞いています。
学生時代は何をしていたのか、就活はどんな風に進めたのか、退職を考えたきっかけや決め手は、などなど聞いていくと一人ひとりにストーリーがあります。そのストーリーをインタビューを通じて紡ぎだすのが面白いのです。
義務感以外に早期離職白書をつくり続けている理由があるとすれば「おもしろいから」なのかもしれません。
データだけではわからない細かい変化をとらえたい
カイラボの早期離職白書の特徴として、インタビュー形式というものがあるのですが、ここにもこだわりがあります。
入社3年以内の新卒に対して「辞めた理由は何ですか?」と聞くようなアンケート調査は大手人材会社がすでに実施しています。その結果をみると、例年それほど大きな変化があるようには見えません。
ただ、インタビューではその微妙な変化は現れてきます。例えば就活のプロセスの変化。2013年の頃はインターンシップを経ての就活はまだまだ一般的ではありませんでしたが、今は当たり前です。
さらに、転職先もベンチャー企業を選ぶ人が増えてきているのも大きな特徴です。このあたりは丁寧なインタビューだからこそわかる内容だと思います。
大規模なアンケート調査だけではわからない定性的な情報を伝えるために、早期離職白書は一定の意味があると思います。
早期離職白書のインタビューにご協力いただける方を募集中です
義務感、楽しいから、変化を伝えたいからというのが私が早期離職白書をつくり続ける理由です。
そして来年2022年には早期離職白書の第4弾を発行予定です。
現在、そのためのインタビューの真っ最中ですが、インタビューに協力いただける方の確保に苦戦中です。新卒入社後、3年以内で退職した方、是非インタビューにご協力いただけると助かります!
詳細はこちらをご覧ください。
また、早期離職白書の制作を手伝ってくれるメンバーも絶賛募集中です!
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