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オンライン研修向けに資料づくりで改善した5つのポイント

昨年から一気に押し寄せた研修のオンライン化。最初は戸惑いもありましたが、良かったこともたくさんあります。

そのうちの一つが、資料づくりを一新したこと。おかげでだいぶ見やすい資料になり、アンケートなどでも「資料がみやすくてわかりやすい」というコメントをいただく機会が非常に多くなりました。

オンライン研修になって資料のつくりかたを変えた5つのポイントをご紹介します。

1.文字の大きさを24Pt以上縛りにした

スマホやタブレットで見る人も多いオンラインの環境下では、文字の大きさは重要です。

これまでは最低16ptくらいを目安に資料をつくっていましたが、オンライン研修の時は最低を24ptと自分の中で決めています。

24ptの根拠はなくて、自分の中でこれくらいなら見やすいかなという大きさです。なので、20ptでも30ptでも良いと思いますが、大切なのは「最低でもこの大きさ」を決めて、守ることです。

2.太字乱用禁止

見やすいだろうという思いからやってしまいがちなのが太字の乱用。私もよくやっていました。でも、乱用し始めると、どこを太字にしてどこを太字にしないのかの境界があいまいになってきてしまいます。

なので、思い切って太字は限定することにしました。太字にする箇所は「特に重要な箇所」のみ。「ちょっと重要」とか「重要かもしれない」程度では太字はつかいません。

これ、やってみると意外と好評です。丸一日拘束になるような長時間の研修だと飽きないようにわざとテキストに空白をつくるのですが、太字=空白にする箇所というルールをつくると、資料作りの時間も短縮できました。

文字の大きさと太字乱用禁止のBefore-After

Before

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After

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3.文字だけ情報のページを増やした

オンラインでの講演や研修って、内職しててよく話しを聞いてないってこともあるんですよね。話してる方からはわからなくても。

「内職させないくらい魅力的に伝えるのが講師の力量だ」と言われれば確かにそうなんですけど、オンラインだと限界があります。少なくとも今の私の力では無理です。なので文字情報に頼りました。

敢えて文字情報だけのスライドを増やすことによって、仮に内職している人がいても、ふと画面に目をやれば、だいたい何を話しているのかわかるようにしています。

文字だけ情報のスライドはこんな感じです。

キャリアアンカーと14の労働価値

4.グラフは余計な情報を排除して言いたいことだけを伝える

これまでは正確性を重視して、細かい数字も記載していたグラフもみやすさ重視に変えました。

そもそもグラフにしている理由は見やすくするためなのに、数字が多くて見にくければグラフの意味が薄れてしまいます。なので、思い切って情報量を少なくしました。

Before

3年以内離職率推移_2018


After

2020早期離職率(大卒)

どちらも新卒入社3年以内離職率の推移を表しています。このグラフで言いたいことは結局「昔も今も3年3割は変わってないよ」というメッセージ。なので思い切って最新、最高、最低以外のデータは数値すら載せていません。

5.表紙は背景に写真をつかい映えるようにした

最後のポイントは表紙です。これまでは敢えてシンプルな感じにしていたのですが、オンライン研修は内職していたり、ちょっとぼーっとしていたりということも多いんですよね。なので、ここから違う話しだよ!とわかるように、章ごとの表紙は背景に写真をつかうようにしました。

こんな感じです。

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私はデザインのセンスが絶望的にないのですが、これくらいならパワポで簡単につくれて、しかもちょっとおしゃれに見えます。一応、白黒印刷したときに文字が見にくくならないかどうかは気にしていますが、投影資料のみならそんなことも気にしなくていいので、もっとデザインに凝れると思います。

定期的な資料見直しでまだまだ改善の余地はある

コロナ禍によるオンライン研修対応という想定外の出来事によって講演資料を見直すことになったわけですが、結果的に非常に良い機会になりました。

今ではオンライン研修以外のリアル登壇の研修でも今回書いた5つのポイントは守っています。きっと、自分がまだまだ気付いていないだけで多くの改善ポイントがあるんだと思います。

こんな工夫してるよ!という情報があれば是非皆さん教えてください。

最後に(Youtubeチャンネルの宣伝)

カイラボでは早期離職対策に関して解説するYoutubeチャンネルを開設しています。今回ご紹介した5つのポイントも踏まえた資料をつかって話していますので、是非ご覧ください。




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