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欧州カタールW杯予選グループE 第4節 エストニアvsベルギー

目次
1.はじめに
2.スタメン
3.エストニア
4.ベルギー
5.気になった選手
6.試合結果
7.最後に

1.はじめに


少し時間が経ってしまいましたが、第4節グループEのもう1試合エストニアvsベルギーについて振り返ってみようと思います。

2.スタメン

3.エストニア

 試合は開始早々に動きエストニアが先制。ベルギーに対してリードを奪いどの様に残り時間を進めていくのか注目していましたが、試合結果を見ても分かるようにエストニアとしては上手くいかない試合となってしまったのではないだろうか。

▪では、何故上手くいかなかったのかについて考えていこう!

エストニアの守備は上図の様に5-3-2の陣形を取るので、1stラインの2枚で制限を掛けられない場合、中盤3枚ではスライドが間に合わず、脇や間を使われる場面が目立っていた。この点はエストニアにとっては上手くいかなかった点であるのではないだろうか。


そんなエストニアであるが、守備時にアニエルを中盤左サイドに配置する上図の様な5-4-1の形をとる場面も見られたが、完全な5-4-1ではなく、5-3-2の場面も見られた。
相手のビルドアップに制限を掛けたり、攻撃面でも、最前線が1枚より2枚の方が、裏抜けや相手の最終ラインを押し下げるタスクとそれによって生まれたスペースでポストプレー等の起点となるタスクといった様に2トップそれぞれで変える等の面を考え5-3-2を選択したという事も考えられるが、この試合では5-4-1で守備に力を入れカウンターという事を選択した方が良かったのではないかという事が考えられる。

4.ベルギー

左右のCBがペナ幅に開き、WBが相手のWB、WGが相手の左右のCB、ボランチが相手のIHをピン止めする事で左右のCBが時間とスペースを得る事が出来、そこに前線の選手の下りる動きであったり、エストニアの守備に迷いを生じさせる立ち位置、そしてなにより、エストニア中盤3枚にスライドをさせる左右の揺さぶりがベルギーのこの試合での狙いとして何度も見る事が出来たが場面ではないだろうか。

▪何故ベルギーは上手く試合を進めることが出来たのか?
エストニアの所でも触れたが、相手の守備にとって嫌な事(中盤のスライドを間に合わせなくする左右の揺さぶり)を多様した事、それに対して5-4-1にする場面も見られたが、選手間の距離が広くなったりする等で間を通過するボールを入れる事が出来るといった様にエストニアはお世辞にも組織的と言える守備ではなかったのもベルギーにとっては良い方向に働いた点だってのでは無いだろうか。
さらに、守備の面でもボールを失っても素早いネガトラでエストニア陣内高い位置で奪い返す場面も何度も見られ、押し込む時間が長くなり上手く試合をコントロール出来た要因であるのではないだろうか。

ゴールに繋がらなかったが、9’48~10’45までの流れは個人的にとても素晴らしく、クラブでなく代表でもこの様なサッカーが出来るのかと驚いた

5.気になった選手

ベルギー代表9番 ルカク
 
  今更紹介する選手でもなく、皆さんご存知であると思いますが、この試合でも2ゴールを記録し、今シーズン10シーズンぶりにチェルシーに戻ったルカク。
 相手を背負って後ろから当たられても崩れないフィジカルの強さやゴールだけではなく、味方を生かすプレーも得意としている。
 様々なクラブを渡り歩き、経験を積んだルカクがどれだけゴールを奪いベルギー代表を本大会に導くのか注目していきたい。

6.試合結果

 2021.9.3
FIFAワールドカップ 欧州予選 グループE 第4節 
 エストニア 2-5 ベルギー

得点者】
エストニア: カイト 2’
                 ソルガ 83’

ベルギー: ヴァナケン 22’
              ルカク 29’ 52’
              ヴィツェル 64’
              フォケ 76’

7.さいごに

ベルギー代表はヨーロッパ各国の強豪クラブに所属する選手が多く、スター選手の集まりでそのような選手の「個」に依存したチームという印象を個人的に持っていたが、チームとして相手のシステム等から嫌がる事、立ち位置、動きといった組織的サッカーをするチームという事がこの試合を見て分かり、本大会に向けてこのチームがさらにレベルアップしていくのが非常に楽しみとなった。
試合から時間が経ち、簡単なレビューとなりましたが、最後まで読んでいただきありがとうございました。



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