カタールW杯欧州予選 グループE 第6節 ウェールズvsエストニア
目次
1.はじめに
2.スタメン
3.ウェールズ
4.エストニア
5.両チームの気になった選手
6.試合結果
7.最後に
1.はじめに
9月シリーズ3試合目となる第6節(エストニアは前節休みだったので予選は2試合)を振り返っていく。
2.スタメン
3.ウェールズ
ボールを保持し、相手の背後や脇を使いエストニアの守備を崩したいという狙いがあったウェールズ。
得点を奪えなかったという結果から見ると上手くいかなかったのではという事が言えるかもしれない。
しかし、エストニアのプレスへの対策として、アレンをCBとSBの間に下ろしてズレを作る場面が5’41 21’34 22’28 45+1’と見られたり、ジェームズがドリブルを使って「個」で打開を狙ったり、WBの出た背後や幅をとる選手を気にしたWBと左右のCBの間が広がったスペースを狙うという場面も何度か見られるなど決して上手くいっていなかったという事でもなかったのではないかと私は感じている。
59’50(下のリンクへ)の様なシーンが再現性高く見られたら良かったと思う。このシーンは個人的にこの試合のウェールズの攻撃で好印象を持ったシーンである。
そんなウェールズであるが、70分頃にエストニアが5-3-2から5-4-1に変更したが、中盤の人数が増えたので前進するのにより苦労しそうに思えたが、変更後の方が前進しやすそうに攻撃しているのは面白かった。
4.エストニア
エストニアは5-3-2の守備陣形をとり、ウェールズのゴールキックでGKからCBに出した所へも1stラインが出て行き高い位置から制限をかけたり、ウェールズが低い位置でCBからSBへ出した所にもボールの移動中にWB或いはIHがプレスに行くなど、積極的な守備でウェールズに良さを出させず試合をコントロールし、少ないチャンスで得点を奪うという狙いがあったのではないかと考える。
何度か決定機を作られ、あわやという場面もあったが、縦、横のスライドでハードワークし、失点せずにこの予選初めての勝ち点「1」を獲得出来た事を考えると上手くいったと言えるのではないだろうか。
しかし、全てが上手くいっていた訳ではなく、気になる部分もあった。
70分頃に前線2枚を交代し、5-3-2から5-4-1に変更したが、1stラインの人数が減ってそれまでより制限がかからなくなった影響か選手間の距離が広がり、人は居るけど、間を使われるという場面が多くなった印象があった。
5.気になった選手
▪ウェールズ代表 20番 ダニエル·ジェームズ
この夏の移籍期間最終日にマンチェスター·ユナイテッドからリーズ・ユナイテッドに移籍した23歳。
スピードを生かしたウイングプレーヤーで、左サイドを主戦場としている。この試合でもサイドで幅をとった所から内へ、縦へとドリブル突破で打開する場面が何度も見られた。
このスピード自慢のウイングプレーヤーがビエルサ監督率いるリーズ・ユナイテッドでどの様な成長をし、クラブ、代表で活躍するのか楽しみであり注目していきたい。
6.試合結果
2021.9.9
FIFAワールドカップ 欧州予選 グループE 第6節
ウェールズ 0-0 エストニア
7.さいごに
結果はスコアレスドローであったが、ウェールズがエストニアの守備に対してどの様に前進するのか、前進し、アタッキングサードに侵入したらどの様に崩すのかを考えながら見ると非常に面白い試合であった。
今節を終了した時点でウェールズは2位チェコより1試合消化が少ないながら勝ち点7で並んでおり、各グループ2位が出場するプレーオフ進出、首位ベルギーを追いかけるという意味でも今後の戦いが重要になってくる。
一方のエストニアも4位ベラルーシより1試合少ないながら勝ち点差2という事で最下位脱出をモチベーションに今節の様な素晴らしい守備で面白い試合を見せてもらいたい。
簡単な振り返りになりましたが、今回初めて最後まで読んでいただきありがとうございます。
このレビューを読んで両国の代表に興味を持ち、10月以降のレビューを読んでもらえたり、試合を見てみようと思うキッカケになれば嬉しいです。
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