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年商10億円まで伸びる企業の特徴

国内、海外合わせて300社ぐらいの中小企業を見てきて感じるのですが、年商10億まで伸びる会社とそうでない会社には、明らかに違いがあります。

年商10億まで伸びる会社の共通点

結論めいたことを言うと、規模を大きくするための仕組みがあるかどうかです。

もちろん、年商10億を見込める商品やサービスを持っていないとダメなのですが、それよりも大切なのは、

  • 受注したものを処理できる分業体制

  • 未経験者を採用して育てる仕組み

  • タイムリーに業績を数字でチェックできる管理体制

ではないかなと感じています。

年商3億で止まる会社

一方、いいサービスや、共感できる理念を持ちながら、途中で成長が止まってしまう会社もあります。

よく見る例は、社長がエース社員を兼ねているケースです。
社長は営業が得意で、商談すると案件を取って来られるのですが、そのかたわらで、社員が辞めた!クレーム対応!など、緊急対応に追われています。

もうひとつありがちなのは、社長自身は現場に出ることはなくなっているのですが、実は仕事は幹部社員に丸投げしているケース。

結局幹部社員に負荷が重なり、社内が回らなくなってしまいます。
幹部社員のキャパシティが、その会社の成長の限界になってしまうのです。

つまり、仕組みがあるということは、それほど熟練した社員を採用しなくても、教育と分業で受注増加による業務ボリュームの拡大を吸収できる会社なのです。

事業の成長に必要なのは、イケてる商品やサービスではないのか?

10億越えに必要なのは、特徴があって他社が真似できないサービスのような気がしませんか?

私もそう思っていた時期があります。
企業が成長するためには、特徴があって顧客に支持される商品やサービスが必要なんだろうと。

もちろん、そういう一撃必殺の商品で成長していく会社さんもあります。
でも、私の周りで10億をクリアしていく会社の多くは、ごく普通のサービスを提供している会社です。

ごく普通というと語弊があるかもしれません。
ポイントは、見たことないとか、画期的とか、自社独自商品ではないってことなんです。

  • 競合もいるけど、ちょっといい品質のものを作れる。より小さい単位でも対応してくれる。

  • 競合と品質に差はないけど、未経験者をたくさん採用して、うまく教育できるので、結果として手数、行動数が多い。

  • みんなが嫌がる地道な飛び込み営業を、ノウハウを共有しながら、心折れずにやり続けている

よく考えれば、競合がいるということは、市場が大きいということです。その中で似たような商品を売るのですが、中小企業が画期的な新商品をゼロから作るのは難しいでしょう。

また、難易度が高いと社員に求められる能力も上がりますが、そもそもそんな人材を継続的に採用することも、難しくないでしょうか?

年商10億という山の山頂を目指す道は、画期的なアイデアで商品開発するというアプローチだけではありません。ありふれたサービスをどのように提供するか?という道でも、たどり着くことが十分に可能なのです。


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