見出し画像

最近好きな猫マンガ(犬含む)

 最近、いろいろとストレスがたまっていて、どうやったら解消できるのかなあ、と考えていました。

 そこで思い出したのは、昔、日記を毎日つけていた頃のこと。私は小学校五年生から二十代の後半くらいまで毎日手書きの日記をつけていたのですが、その頃突発的に書いていたのは、「自分のベスト○○」。その時気に入っているものをベストテン形式、あるいは好き勝手に並べて思いの丈を書くだけ、という日記。

 書くのも楽しいのですが、一番楽しいのは読み返した時でした。自分の書いたものを読み返してニヤニヤするという気持ちの悪いことは、実は今でもやってるんですが、仕事や人に見られることを意識した文章(ブログなど)ばかりで、好き勝手書いたものでそういうことは最近ないかも。

 で、思いついたというか、書いてみようと思ったのは、「最近好きな猫マンガ(犬含む)」というもの。ただ私、そんなにマニアックではありません。マイナーな作品とか、「さすがプロが選ぶ作品」と言われるようなものを発掘して紹介、というのではないと、なんとなくやっちゃいけないのではないか、となんとなく思っていました(大事なことなので2回くり返してみました)。

 けどそれで萎縮したりしているから、ストレス溜まるんだな! と思ったりしてね……。

 かつてうつで具合悪い時も、ブログに好き勝手書いて全然読んでもらえなくても気にしなかったのにな、と思い出したりもしました。自分のブログなんだから、何に遠慮してんだよおぉっ!

 だから、とりあえず書いてみます。

 並びは適当です。基本はTwitterで見つけて愛読しているものばかりです。敬称略ですみません……。
 まずは猫エッセイから。

★『犬と猫どっちも飼ってると毎日楽しい』松本ひで吉(講談社)


 大人気の犬猫マンガです。毎週の更新が楽しみ。
 一番好きなエピソードは、タクシー運転手さんの飼い猫さんの話。涙なくしては読めない。
 うちの夫は「猫がオチになってるのがイヤ」と言うが、頭いい感じがいいじゃないですか。

★『猫の菊ちゃん』湊文(KADOKAWA)

 これも大人気。保護猫カフェからやってきた菊ちゃんと優しいご夫婦のお話。
 菊ちゃんが保護猫カフェにいた頃の話が切ない。ご夫婦のおうちに引き取られてほんとよかったなあ、と思います。

★『鴻池剛と猫のぽんた ニャアアアン!』鴻池剛(KADOKAWA/エンターブレイン)

 Twitterでバズった猫マンガの中ではだいぶ初期のものではないでしょうか。
 猫をかわいく描かないところが一番笑える。なんだかんだ言って作者が猫たちをかわいがってるのがわかるところがいいんだよねえ。

★『うちの猫がまた変なことしてる。』卵山玉子(KADOKAWA)

 いろいろ読んだけど、最近のではいわゆる正統派の猫マンガってこれだけかもしれない……。トボけた顔の猫たちがかわいい。あと、猫マンガ描く人って、擬音が面白い人が多いような気がする。

★『じじ猫くらし』ふじひと(KADOKAWA)

 12歳のおじいちゃん猫との暮らし──というのだけで泣けてくる。一巻が出たばかりなので、続きが楽しみ。過去のことももっと読みたい。

★『黒猫ろんと暮らしたら』AKR(KADOKAWA)

 人懐こくて大きな黒猫ろんさんと作者のほのぼの毎日。ろんさんって猫としてかなりの理想形だな、と読んでて思います。うちのはどこのと比べてもハードモードなんですけど……。

 続いて猫フィクションです。

★『俺、つしま』おぷうのきょうだい(小学館)

 人間と猫の表現方法に明らかに差がある。猫は写実的、人間は適当。あ、人間でも細かく描き込まれている人はいたなあ。適当なのはつしまさん飼い主のおじいちゃん(女性)だけか……。

★『きみにかわれるまえに』カレー沢薫(日本文芸社)

 カレー沢薫さんはエッセイは読んでいたのですが、Twitterでこれの一話を読んで、気になってたまらなくなり、読みました。
 絵はいつものカレー沢さんなんですが、ペットに関する現実を厳しくも優しい目線で描いています。誰もがいつかこんな思いをするってわかっているからこそ読んでほしい。

★『プ〜ねこ』北道正幸(講談社)

 お話というより、北道さんが描く猫の造形が素晴らしいのです。猫描くのが一番うまいかもしれない。ていうか、そのまま描くだけで猫って充分すぎるほどかわいい。無理に表情つけないのもいい。

★『夜廻り猫』深谷かほる(講談社)

 これも大人気の猫マンガ──猫マンガ? 泣いている人の元にやってくる猫が主人公だけど、涙を流す人間たちの物語でもあります。うちの猫は、これに出てくるわがまま猫モネと遠慮しい猫ラミーを混ぜたような子です。

★『拾い猫のモチャ』にごたろ(KADOKAWA)

 猫の描写がすごくリアルです。しっぽや耳の動き、顔や目の表情、マズルのふくらみ、寝姿、走り方──猫それぞれがちゃんと違う。擬音もなんだか独特。

★『ねこようかい』ぱんだにあ(竹書房)

 サクッと読める猫4コマ。猫あるあるが詰まっています。人魚のぱふぇちゃんが好き。気に入ったら『ねこむかしばなし』(KADOKAWA)、『悪の秘密結社ねこ』(イースト・プレス)もどうぞ。

★『猫のようなナニカ』アヅミイノリ(KADOKAWA)

 タイトルどおり、猫に見えるけど猫じゃないかもしれないナニカさんが活躍するお話です。黒くてまん丸お目々のナニカさんがかわいい。

 現在出ているものとしては、こんなところでしょうか……。忘れているものもありそうだけど……。
 その他、気に入っていて、まだ本になっていないけどネットで読めるものも紹介しておきます。

『ずっとネコ初心者』キュルZ

 10/29には単行本『夜は猫といっしょ』として発売されるそうです。マズルと目がとても魅力的なキュルガちゃんがかわいい。擬音ももちろん個性的。

漫画家の迷子さんによる描き下ろしエッセイ

 これも本になってほしい。「好んで人間を飼育するでっかい怪物」がレギュラー化(?)してうれしい。

 私も絵を描けたら、自分んちの猫のこと描くのになあ。
 今気づいたけど私、「絵が描けないから文を書く」という気持ちがいくつになってもあるなあ。なんかこう、文で書けはしても、絵の表現力には追いつけない、と常に考えているような気がする。エッセイが苦手だから、特に。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?