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インドへの医療ツーリズム記事

前回は韓国への医療ツーリズムについて紹介したが、今回はインドへの医療ツーリズム記事について紹介したいと思う。

Number of medical tourists in India to exceed pre-pandemic levels in CY24

https://www.business-standard.com/industry/news/number-of-medical-tourists-in-india-to-exceed-pre-pandemic-levels-in-cy24-124050500374_1.html

この記事はタイトル通りインドへの医療ツーリズムの数がPre -Covidを上回る予想が書かれている。驚くべきはその規模だ。
記事によれば2023年度の実績は610万人。2024は730万人。東・東南アジア圏で言えばマレーシア120万人、韓国60万人、シンガポール50万人といった規模なので、それを遥かに上回る規模だ。

その理由について記事内では”The availability of top healthcare infrastructure, a pool of skilled and well-trained medical experts, and cost-effective treatment alternatives make India an appealing destination for those seeking high-quality healthcare services”と書かれており、すなわち高い医療レベル、訓練された専門医、費用対効果などがその背景にあるという。

更に、インドにおいては医療ツーリズムが民間病院の大きな収入源になっていることも明かされています。記事によれば、通常病院収入の10~12%を占める医療観光が、近い将来、業界全体の成長率のほぼ2倍のペースで成長すると予測されています。
具体的には、マックスヘルスケアの国際患者収入は、FY24の9か月間で前年比27%増となり、全体収入に占める割合は9%になっており、フォーティスヘルスケアの国際患者収入は第3四半期にほぼ横ばいの1億1,300万ルピーだったが、同社の最新の決算説明会によれば、この事業は同期間の全病院事業収入の7.7%を占めているとのこと。

また、メインの治療エリアは臓器移植(肝臓、骨髄、腎臓)、心臓外科手術(小児心臓外科を含む)、腫瘍学、整形外科、神経科学などであり、いわゆる外科的処置においてインドが人気が高いことが伺える。

ターゲットエリアに関して、アポロ病院は20を超える窓口を複数の国に設けている。更にコンゴ、カザフスタン、モーリシャス、リベリア、イラクにさらに5つのハブを追加する計画となっている。また、フォーティスにはすでにナイジェリア、ケニア、モンゴル、ウズベキスタンに拠点があり、現在はサウジアラビアに進出しているとのこと。すなわち、これらのアフリカや中東エリアからの集客が多いと思われる。

基本的にインドは安い費用で、他の諸国に対してリーズナブルな外科手術を提供することで医療ツーリズムを推進していることがわかる記事内容となっており、今後の動向が注目される。

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