【小説感想】七色の毒 刑事犬養隼人**中山七里

映画「ドクター·デスの遺産 -BLACK FILE-」の原作小説のシリーズの2作目のこの物語は7つの短編小説になっています。
タイトルの通り7色の色に纏わるお話で、全てにおいて犬養は出てきますが、話の主観は他者になっています。

1つ目の「赤い水」のお話からスタートしますが、最後の「紫の供花」に繋がる話になっています。
1冊280頁なのでサクッと読める感じです。

短編なので回りくどい部分も削ぎ落とされているため本当に読みやすい。
中だるみすることなく、7つの事件に触れられる構造なので、まるで日々いろんな事件が起きている警察の中に自分もいるかのような気持ちになります。

1作目とは違い7つとも医療は絡んでいません。
それぞれ、人間の心理の中にあるさまざまな感情が伺えるお話となっています。

私的には、2つ目の「黒いハト」と言う話が、なんともゾッとしました。
中学生の自殺の話なんですが、本当に現在のこの世の中に蔓延してそうな話で、恐ろしくなりました。

今回も全ての話で、犬養刑事の鋭さが際立って感じられて、なんとも憧れます。
私もこのくらい鋭くなりたい。

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