太郎さんは「職業は何ですか」と訊ねられたとき迷わず「人間だ」と答えた。そこには誤魔化しのない生き方によって、全ての瞬間が自分であると言い放つ強さがあり、またその答えによって自分の全てを引き受ける覚悟がある。全ての瞬間が私たちひとりひとりを形作っている。自分の全てを誇る肯定の哲学。

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