カポーティの純粋さと孤独は、まるでガラス細工のよう。壊れやすいがゆえに透明で、いつも向こう側が透けて見えてしまう。向こうは彼岸でおそらくは死の世界。どうかこちら側にい続けてくれたら、と、いつも願わずにはいられない。もう向こう側にいる彼と、ガラスを挟んで微笑みあっているというのに。

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