雑記 766 その他非日常の日

日が暮れる。

風が強く吹き始める。

長々と待って、始まるShow。皆、何故、この待機時間の長さをものともせず、耐えられるのか。

確かに始まってみれば、異世界の中の更にイリュージョン。首が360度回転しないと全貌は摑みにくい。

地球儀で待って、と言われて、椅子に座っていると、沢山の人に、写真を撮って下さい、と頼まれる。スマホを向けると、彼女らは、また親子は、豹変して、両手を上げ、片足あげてポーズまでして、直立不動の人なんていない。呆気に取られるほど。

お祭り好きの日本人。何でもhappy と言うのもなぁ、と思うけれど、この区切られた空間だけなら、他人に迷惑をかけることもないから、ここで完結しろ、渋谷なんかに行くな、と思う。

ここでしか出来ない格好をして、いっとき現実世界ではないような夢を見るのもいいかも知れないね。

お姫様にしてあげる、と言った都合上、変装に付き合い、たまたま通りかかった王子様をひっ捕えて、挨拶してもらう。あー、ちょっと違うなぁ、と思うのだが、この人、変装した一般人なのか、キャストなのか、不明。

私達の写真を撮って下さい、と言う人は多いが、あなたを撮りましょうと申し出る人はいない。だから、鏡に映った自分を撮る。

宵闇は急速に迫り、建物の灯りが映える。

この城、こんな色のライトアップだったかと思うけれど、記憶がない。