雑記 353 その薔薇の名はチャイコフスキー

画像1 4月下旬のある朝、薔薇の蕾が膨らんだことを知る。今年の薔薇は少し小さいかも知れない、と思う。明日、明日、と先延ばしにして、肥料もチキンとやらなかったためかも知れない。
画像2 花の世話をきちんとしないことに、後ろめたさを覚えながら、そうは言っても、毎日忙しかったんだもの、と自分に言い訳する。だが、翌朝、薔薇はすっくと立ち上がるように、花びらを広げ
画像3 見る見る大人の姿になっていくのだった。
画像4 こちらの薔薇も、楚々と可憐に目覚めたと思ったら
画像5 翌日には女王のような品格を備えた成人になる。
画像6 そして、開ききって、花びらを散らして、
画像7 お終いになる。天の恵みと地の恵みを受け、怠惰な私の手を借りずとも、立派に蕾をつけ、生長し、精一杯の大きさに開く。そして、風が吹くと、逆らわず、土に感謝するかのように、地に花びらを落とす。一輪の薔薇の物語、大したものだ、と感動する。

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