猫日和 450 冬猫

画像1 我が家の猫数匹の命日が近づいて来る。何故かうちの猫は冬に亡くなることが多かった。だから、冬の夕暮れは、時々、寂しい。
画像2 思い出されるのは、彼らが何をしていても、それを見る時、微笑まずにはいられなかったこと。
画像3 小さな喧嘩は時々していたが、野方猫村としては穏やかな村だった。後ろの戸襖は、爪研ぎでバリバリやられた。段ボールの爪研ぎを買って置いたりしたが、彼らは襖の方が好きで、子供騙しのような爪研ぎには目もくれず、戸襖を引っ掻いた。だから諦めた。家を建て直す時も、この襖は持ち歩き、全ての猫がいなくなった今でも、捨てられないで、私の部屋に1枚立てかけてある。
画像4 心の中を見通す瞳
画像5 自分だけ可愛がってほしいと訴える目
画像6 そんな猫の絵を、コツコツ描いて、中央区銀座の高松建設のギャラリーで、丸1週間、展覧会させていただいたことがある。あの頃から「猫の倉林」と言われ続けているが、日々の生活に追われて、猫の絵は中断したまま。
画像7 人間の子どもに気を取られると、そっと爪を立てて、自分を見てほしいと拗ねる。
画像8 近頃は、チュール、という、美味しいスティックが出来て、猫殿は夢中になるので、よその家の猫を手懐けるのは簡単。
画像9 チュールでご機嫌を取れるのが分かった。だから、挨拶代わりに、ハイ、チュール。猫のいる生活は多分普通に暮らすのより何倍も楽しく、心は満たされる。でも、9匹の猫を看取った私としては、亡くした時の抉られるような悲しみを二度と感じたくないと思って、もう猫は飼わない。だからモデル猫がいないので、猫の絵がなかなか描けない。
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