雑記 682 別れ

画像1 どんなに声を大にして嫌だと言っても、どんなに多くの手を尽くしても、人は別れなくてはならない時がある。いつかはこんな日が来るとは思った。来てほしくないと思い、認めたくないと思っても、ついにその日が来た。花を手向けて「また会いましょう」と私は言った。
画像2 あしたに死し、ゆふべに生るゝならひ、たゞ水の泡にぞ似たりける。知らず、生れ死ぬる人、いづかたより來りて、いづかたへか去る。
画像3 空也。その粗末な衣類。人は裸で生まれ、裸で去る。何ひとつ持って行くことは出来ない。人々に置いて行けるのは、どんな人だったか、という心もとない印象だけ。
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