猫日和 168 電気炬燵

画像1 世の中に横文字のお洒落な言葉が溢れ返っていると言うのに「炬燵」だなんて。バスの料金を入れる「運賃箱」と言うのも今の時代にそぐわない気がするけれど。10年前の3.11の時、激しい揺れが起き、私は咄嗟に3階の自分の部屋に駆け上った。揺れは激しく、階段の両側の壁に体がぶつかった。力を入れてバランスを取り、よろけながら駆け上る。部屋に入ると猫の姿が見えず、炬燵布団をめくったら、全部の猫が中で身を寄せ合っていた。この空間は寒い時も地震の時も、猫には安心な場所であるようだ。何より猫が大切と身体が反応した一瞬。

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