パワフル秋田人
「Pops on the Farm」番外編として、「パワフル秋田人」を紹介したい。杉山彰さん作詞作曲の2017年にYou Tubeで発表した曲。埼玉出身、秋田県民歴18年(当時)のあきらさんの「秋田愛」あふれる曲だ。
ギンギンロック調のイントロで始まり、秋田人のいいところを連呼、「やめときな。東京もんとはガッツが違う!」と断言。続いて秋田名物を連呼するが、ここであきらさんの本領発揮、韻を踏む、というかすでに単なるダジャレの連発なのだが、間髪入れず畳みかける。聴いてる側に頭の働くスキを与えないところが憎い。ダジャレの最後に「出身はそこの町 おののこまっち~」(注:小野小町は秋田県の出身。ただし諸説あり)とトドメを刺す。なお、英語と日本語チャンポンでの韻ふみもあり、「横手やきそば」と「so bad」、「everyone」と「いぶりがっこ」など、秀逸だ。
そして何といってもサビ「Power to the People! Power to the People in Akita!(秋田人に力を!)」とシャウト!「胸を張って進んでいこうよ!」とエールを贈る。
これ、最初聴いた時はあまりにバカバカしくて「何これ?」と思ってしまったが、2~3度聴くとなぜかクセになってやめられない。仕事中にこっそり「Power to the People!」と歌ってしまいそうだ。
なんで秋田人に力を!なのか。単純に、地方は過疎や高齢化、農業の衰退などでどんどん厳しくなっているから、というのもあると思うが、僕が思ったのは次のこと。僕も秋田県に4年弱という短い期間だが暮らした。県民のニュースというと、「人口減少率47都道府県中ワースト1」「高齢化率ワースト1」「自殺率ワースト1」(注:当時。今は多少違っているとも聞く)・・・。あまりにも暗すぎる。希望がなさすぎる。そんなことないはず、秋田人、いいとこいっぱいあるじゃん、それがこの歌のメッセージだと思う。あきらさんは秋田県民に迎え入れられて、秋田人の優しさを肌身に沁みて感じたに違いない。だから「Power to the People!」なのだ。
聴きながらあれこれ想像してみた。これをライブでやって、みんなで「Power to the People!」と一斉に叫んだら楽しいだろうな!想像どころかもはや妄想かも知れないが。あきらさん、是非やってみて!そしたら僕もはるばる秋田人を応援しに行くよ!
せっかくなので、最後に歌詞を紹介したい。勢いだけで作ったのかもしれないが、なかなか計算されていて良くできている。(いつも感心するのだが)
パワフル秋田人 詞・曲・演奏 杉山彰
雪には めっぽう つよいぜ (秋田人) みんな もってる アルミのスコップ (秋田人) やめときな 東京もんとは ガッツがちがう 酒にも めっぽう つよいぜ (秋田人) みんな もってる 酒豪の遺伝子 (秋田人) ムリすんな 他県の人とは 鍛え方が違う それどころじゃないよ 米どころ かまくらで ひざまくら なまはげ Oh! See you again またまた今年も ハタハタ買いだめ Power to the People! Power to the People in Akita!! 胸を張って 進んでいこうよ! そうさ、おれたち 秋田人 かなり パワフル 秋田人 ちょっと キュートな 秋田人
うまいもの けっこう 食ってる (秋田人) みんな 採ってる そこらで 山菜 (秋田人) やめときな 栽培もんとは レベルが ちがう 横手やきそば I want you so bad! Everyone loves いぶりがっこ 地鶏は比内 よそには いない 全然違うよ 天然きのこは Power to the People! Power to the People in Akita!! 独立だって できちゃうかもね 今日も のりのり 秋田人 人に しんせつ 秋田人 かげで 努力家 秋田人
何はなくとも 稲庭うどん 湯たんぽよりも きりたんぽ 田んぼ大型(大潟) 八郎潟 出身はそこの町 小野小町 Power to the People! Power to the People in Akita!! 自信持って アピールしようぜ むしろ イケてる 秋田人 実は キレもの 秋田人 とても ラブリー 秋田人 パワフル! (秋田人) パワフル! (秋田人) パワフル! (秋田人)
ーENDー
下記 You Tube へのリンクです。
本人の演奏に交えて、子どもたちのイラストとアニメーションが実に素朴過ぎてキュート!頑張れ秋田人!!
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