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バイト

バイトが苦しくなくなりました。
始めた頃は、客の話し声が全部自分の悪口に聞こえたり、店主夫婦から使えないと思われているのではないかと不安がったり、先輩の雰囲気が自分と合わないと距離を置いたり、食器を割りまくったり、時間内に仕事が終わらせられなかったりしてモチベーションなど全くなかったのですが、最近はそれが全て緩和されています。

常連さんの顔を覚えました。おしゃべりなおばあちゃんと一緒に来てくれる老爺。どこかの会社の女性社員と男性社員の3人組、中学の同級生家族。そうそう、コロナのせいで常設していた漫画を廃棄することになったそうですが、1人でご飯を食べに来ては鬼平犯科帳を読んでいた男性もいました。鬼平犯科帳がなくなってもぜひ来て欲しいです。
店主夫婦にはお子さんがいて、お昼ご飯を3人で食べることがあります。奥さんはおしゃべりです。スラッとしていて美ボディの美人さんで、お客さんに愛されています。旦那さんは細身で身長も高くは無いのですが、腕の筋肉がしっかりしていて、さすが職人といった感じです。アニメを見ているようなのですが、ワンパンマンみたいな感じの俺TUEEEE系が好きらしく、「裏切りとかあるけど、俺そういうのイラッとする」と発言していました。うちの父もわかりやすいほどに最強系が好きなので、歳をとるとそういうものに魅力を感じるようになるのかなと思いました。
先輩はジャニオタで、よく話すようになりました。SixTONESを今は推しているらしいです。気さくで仕事もできて、学生なのに平日も休日もバンバン入っているので心配です。次会うときは星野源が結婚したことを話題に出そうと思います。
食器を割る回数は減りました。朝の洗い物も早めに終わらせられるようになりました。土日しか入ってないのですが、まあそれなりにお給料ももらえてありがたいです。

星野源の「バイト」という曲があります。
バイト同士の浅い関係の中だからこそぼそっとこぼしてしまう深い言葉。忘れていたけどふとした時に思い出す1場面のような曲です。

星野源が結婚してしまい、音楽に新垣結衣という女性像が明確に浮かんでくることが心配です。

たわごとですけど。それじゃまたバイト行くかな。行きたくねー。

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