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うんこを見る目がある臨床検査技師の子育てと家庭内感染対策

息子(当時2歳)が嘔吐と下痢をした

とうとうこの日が来た。
息子が感染性胃腸炎をもらって来たのだ。

保育園という集団生活をしている以上、避けて通れない感染性胃腸炎。
息子はこれまで奇跡的に感染を回避していた。

いつか来るものと思っていたがいよいよ来たか・・・!

オムツにタプタプにたまるやわらかうんこ。しかも白っぽい。

「これは間違いなくロタウイルス・・・!!」

※ロタウイルス感染症の際はうんこが白っぽくなる
※仕事でたくさんの小児のうんこを見てきた私(臨床検査技師)の経験からくる判断

小児科を受診

実際は、子どもがぐったりしたり、様子がいつもと違う場合以外は焦って病院を受診する必要はない。(感染性胃腸炎の治療薬は特にないため)
ただ、整腸剤は欲しいと思い受診した。

診察に入り、先生に
「白っぽい下痢をしているのでロタウイルスだと思うんです~」
と言ったところ、
「そんなはずないよ~ だってこの子こんなに元気だもん~! ロタウイルスなんて違う違う(笑)」
とバッサリ切られた。

そんなはずはない。

あのうんこは紛うことなきロタのうんこよ(;'∀')!!

先生!!臨床検査技師はうんこのプロよ!この私の審美眼(?)を信じて!!


検査

それでも一応、検査してみようという事になり、息子のうんこを採取して検査結果を待っていると・・・。
慌てた様子の看護師さんが息子の名前を呼び出した。

何かあったのか・・・。

ドキドキしながら再度診察室に入ると、先ほどの先生が神妙な面持ちで
「大変なことがわかりました・・・!」と。

(えっ!息子になにか重大な病気が・・・?!)

「なんと、息子さん、ロタウイルスとノロウイルスにWで感染しています・・・」


えーーーーーっ(;O;)!!
それは予想外!!! 
というかWで感染することなんてあるのおぉぉ?!?!

というか自称うんこのプロだけどノロまでは見た目でわかりませんでしたっ!!!
ごめんなさい!!!

そしてそしてこの医療従事者だからかもしれないけど、ノロウイルスに感染しているという衝撃。
なぜなら・・・

ロタウイルスは大人はほぼ感染しないけど
ノロウイルスは大人も感染するから!!!!!!


(しかも高熱+嘔吐下痢のしんどい症状、出勤停止の職場もある)

これは大変なことになった…。


ノロウイルスの感染対策


病院では、ノロウイルスの感染対策には力を入れまくっている。
正しいうんこや吐しゃ物の処理を学ぶことは医療従事者の必須のスキルなのだ。

そしてこのノロウイルスの感染対策は一般家庭でしろと言われてもなかなか厳しいものがある。
なにしろ全ての医療従事者がきちんとこのスキルを身につけているかというとそうではないからだ。
そのくらい難しいし、慣れも必要だし、完璧にやるのはそれなりに修行が必要なのだ。

しかし私は臨床検査技師。
うんこのプロかつ細菌やウイルスのプロなのだ。
これは・・・家庭内感染対策の腕が鳴る・・・。

帰宅してから夫(医療従事者ではない)に息子はノロとロタにW感染している旨を伝え、私の家庭内感染対策は始まった。

目標は夫婦ともにノロウイルスに感染しないこと。


家庭内感染対策の結果

息子のノロウイルス感染症の診断がついてから数日後。

見事に夫が高熱を出して寝込んだ。
ノロウイルスに感染したのだ。

ダメだったかーーーー!!!

私も近々発症するかもしれない
無念・・・


という予想を裏切って、私は感染せずに元気に過ごし、息子も回復した。

夫と私の違い、
それは日ごろの行いかも・・・

というのは冗談で、多分私は手洗いを夫以上にしっかりしていたこと、
素手でものを食べないことを徹底していたからかもしれない。
あとは運もあるかも(うんこだけに)・・・。

という訳で、まだ少しノロウイルスの流行は続くと思います。

皆さま家庭内感染対策を学んでノロウイルスから身を守りましょう!!

以下のリンクがわかりやすいと思います。
ご参考にどうぞ!



ちなみにイラストのカラフルなうんこは、実際に病気になった時になるうんこの色です。

黒:胃からの出血
赤:腸からの出血
緑:サルモネラ感染症
白:ロタウイルス感染症、胆道系の病気

など。
うんこの色がいつもと違って不安な場合は気軽に病院へいらしてください♪




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