「落穂拾い」「ダゲール街の人々」アニエスヴァルダ
私がアニエス・ヴァルだという人を初めて知った、いや、知ったとまではいかない、彼女を写真で初めて認識したのは、数年前、中学生くらいの時。
頭のてっぺんが白髪で、毛先は赤茶色の素敵なおばあさんの姿を見て、この人は誰なんだろう、と強く興味が湧いた。彼女が、何かを企んでいるように上目遣いでいたずらっぽく口を結んでニヤリと笑う、その写真が印象的で、ずっと覚えていた。その時、私は彼女が誰なのか、調べることもしなかった。
それから数年後、私はパソコンで、彼女の作品を初めて観た。そして今日